半助の飼い猫とホームレス親子…「季節のない街」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回は味わい深く、見終えてからの後味もよい人情ばなしでしたね。




半助(池松壮亮)の飼い猫のトラを擬人化し、クドカンと同じ大人計画の怪優、皆川猿時が演じたのには驚きましたし、クドカンの意図を感じてニヤリとさせられました。




テレビ東京  金曜24時52分

「季節のない街」第3話


主演…池松壮亮

脚本…宮藤官九郎

演出…横浜聡子




三木本(鶴見辰吾)に仮設住宅の住民のリポートを書き送って報酬を得ている半助ですが、ネタに困って苦しい生活を送っています。




ネタに詰まって飼い猫トラの暮らしぶりなど書いてしまうありさま。




ここでトラは突如擬人化され、ミュージカル「キャッツ」のようなメイク、コスチュームで、皆川猿時がふてぶてしく演じました。




揚げ物が好物のトラは惣菜屋のくに子(片桐はいり)が揚げるハムカツバーガーを食べてましたが、街中に足をのばすと天ぷら屋にはりついて、




寛容な主人が揚げてくれた天ぷらをゲットします。

するとそれを見ていたホームレスの少年がトラに土下座して譲ってほしいと頼みます。



男前なトラはあっさり譲ってあげます。

少年はそれを持ち帰り、父親(又吉直樹)と集めたものを並べ、ささやかな食事をします。




仮設住宅の敷地の隅に段ボールハウスを作り住みついているホームレス親子のことをタツヤ(仲野太賀)にすすめられ、半助はリポートに書き三本木に送ります。




すると5万もの報酬が入るのですが、ホームレス親子の段ボールハウスは撤去され、親子は去って行きます。




半助は自分は三本木に送りこまれたスパイみたいなものだとさとります。

親子に罪悪感をおぼえる半助。




しかし、タンバさん(ベンガル)がこっそり廃車の中に親子をかくまってくれていました。




トラの擬人化とかケレン味のあることをやりながら、人の情けの通いあいを描き深い部分があるのが、クドカンならではでした。




今回の評価は…8