潰れたがんもどきの悲劇…「季節のない街」第7話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回は「がんもどき 前編」2話続きのエピソードです。




これまでもちょっとずつ描かれていた酒屋の岡部(渡辺大知)が思いを寄せるかつ子(三浦透子)にまつわる話がメインでした。




テレビ東京  金曜24時52分

「季節のない街」第7話


主演…池松壮亮

脚本…宮藤官九郎

演出…横浜聡子



かつ子は伯母夫婦(岩松了、広岡由里子) と暮らしてるんですね。




母親(小田茜)はかつ子を置いて出て行ってしまい社長夫人になったらしく、入れ替わりに伯母夫婦が住み着いたようです。




義理の伯父である京太は教師でしたが酒癖が悪くクビに。今ではかつ子の母親からの仕送りと、伯母妙子とかつ子の内職で貧しいながらも暮らしているのでした。




京太は毎晩酒びたりで、配達に来る岡部はそんなかつ子を不憫に思いを同情し、いつか好きになったようです。




かつ子は仮設住宅の人々に疎まれています。タンバさん(ベンガル)のかつ子評が印象的でした。




「働けど働けど報われず、楽になれない我が暮らし。そんな理不尽な境遇を具現化したのがかつ子ちゃんなんだよ。実写版貧乏みたいな…」




同類でもかつ子の母親のように、そこから這い上がった存在には憧れ、かつ子のように酷いままだと目を背ける…





人間の避けられない業のようなものを宮藤官九郎は強調したいのでは?と思えました。




体調を崩した妙子が入院した間に、かつ子は酔った京太に犯され、妊娠してしまいます。

救いのない悲劇。




岡部の明るい笑顔だけがわずかな救いです。渡辺大知の無垢な笑顔はやはりスゴいですね。




NHKの「大奥」で障がいのある将軍という難役を好演した三浦透子が、無表情のかつ子を実にナイーブに演じていて、深い悲しみが伝わります。




あわせて、2話で描かれたタツヤ(仲野太賀)と母しのぶ(坂井真紀)のその後も描かれました。




やっと仕事も順調になり、自分の給料で

背広を買ったタツヤは、兄に執着しタツヤをなじるしのぶに怒りを爆発させます。




しのぶはタツヤの幼い異父妹弟を連れ出て行ってしまいました。




こちらも痛ましい話です。

かつ子もタツヤもどうなるんでしょうか?




今回の評価は…8