2話まとめての記事にしていなければ、そんなことにはならなかったんですが、第7話は北朝鮮のミサイルのせいで放送中断になってしまったんですね。
それを知らずに8話と一緒に見たので、再放送や見逃し配信を見ることなく日が経ってしまい、続きを見る術無しになってしまいました。痛恨のミスです。
2話まとめては最後のドラマだったんですがね。
…なので、7話は不完全な記事になっておりますが、ご寛容にお読みください。
フジテレビ 月曜22時
「アンメット~ある脳外科医の日記~」第7話、第8話
主演…杉咲花
脚本…篠﨑絵里子
演出…Yuki Saito(7)、本橋圭太(9)
これまでこのドラマはあまり患者の側をしっかりと描くことは無かったんですが、今回はこれまでも毎回のように登場していた割烹「たかみ」の店主、武志(小市慢太郎)が患者だったので、丁寧に描かれていて、このドラマに感じていた不満を解消してくれました。
ミヤビ(杉咲花)たちがいつものように「たかみ」で飲み食いしている時に、味が濃くなっている異変を感じます。
検査をすすめて調べると髄膜腫が見つかります。
腫瘍は良性でしたが嗅覚に影響を及ぼしていて、腫瘍を除去する手術の際にうまくやらないと嗅覚を失う危険性もありました。
料理人が嗅覚を失うのは職業柄、致命的です。それでも武志は手術することに決めました。
一番好きな出汁の匂いがもう嗅げないかもしれないと話すくだりはジーンとしました。
まだ独立前に、師匠から厳しく言われ落ち込む武志を励ましてくれたのが同じ店で働いていた今は妻となった香織(阿南敦子)で、出汁を認められた時に2人で喜んだのはかけがえのない思い出でした。
小市慢太郎は以前から好きな役者さんでしたが、近年更に演技に深みが増して、この役もしみじみと味わい深く好演してました。
三瓶(若葉竜也)がアシストして手術はたぶん成功したんでしょうね。
そのミヤビですが、薬の量などを変えたことで、記憶をなくさずにすむようになったりもし始めました。
しかし、記憶錯誤という記憶がすり替えられてしまう症状も出て、まだまだ難しい状況でした。
第8話ではこれまで脇筋として、ずっと扱われていた会長(酒向芳)の孫娘、麻衣(生田絵梨花)と婚約者の綾野(岡山天音)の問題が厚く描かれました。
なぜ、会長が麻衣を綾野と結婚させようとしているか、そのもくろみも明らかになりました。
綾野の父親が院長の病院を取り込んでしまおうとする企みを知る麻衣は、綾野の病院を守り、綾野にやりたいことを続けてほしくて、あえて婚約解消を言い出します。
そんな中、過疎地で往診に励むその父親が事故にあい入院。脳を損傷し社会的行動障害という障害が出てしまいます。
これは感情の抑制がきかず、度を超して笑ったり怒ったりしてしまうのです。
こういうさまざまな脳の障害を知れるのもこのドラマの妙味ですね。
綾野は父親にも麻衣にも自分のやりたいことをやるように言われて、無理をして会長たちに従わないことにします。
麻衣が自分の実家に気遣いの手紙を送っていたことなども知り、麻衣は実は自分に寄り添い陰で支えてくれていたと知ります。
これまで綾野はあまり見せ場がなく、岡山天音にはもったいないなと思っていましたが、今回で岡山天音らしいナイーブな演技を見れてホッとしました。
さて、次回はミヤビがついに大迫(井浦新)に真実を問い詰めるようですね。
気になります。
7話、8話ともに評価は…8