このドラマ、いつまで灯(本田翼)が亡くなった豪雨災害の時のことを引っ張るんですかね。もういい加減ケリつけてよ…という感じで。
今回も灯は自分が死なせたようなものと上野(平岩紙)の回想がかなりの尺で続いて、せっかくの線状降水帯や、土石流は雑に描かれるという本末転倒なことが起きていました。
※こちらは昨夜放送の第8話ではなく、先週放送の第7話についての記事です。
フジテレビ 水曜22時
「ブルーモーメント」第7話
主演…山下智久
脚本…浜田秀哉
演出…下畠優太
今回痛感したのは、この作品をちゃんと実写化したらテレビドラマの予算では到底無理なんだろうな…ってことでした。
例えば、今回海上竜巻が発生し、それに巻き込まれた気象観測船と漁船が衝突。
気象観測船は沈没の危機に。
パニック気味の乗組員たちを晴原(山下智久)は通信で勇気づけるんですが、
先方の映像は無くて、ただ声のやりとりが続くばかり。船長の声を津田健次郎がやっている贅沢さはありましたが、
晴原が励ましたから、諦めずにいて、沈没前に皆救助されたって…耳だけで結果を聞いても感動が薄いのは仕方ないですよね。
お金をかけられなかったんだろうな~と思わずにはいられませんでした。
更に、岐阜県で線状降水帯が発生し、土砂災害の可能性が。
ハザードマップの地域住民は避難させやすいが、ボーダーエリアと呼ばれるぎりぎりズレている地域の住民をどうするかは悩みどころ。
晴原が土砂災害を予測して避難させるという展開に…。
このあたりもどれくらいひどい豪雨かとか気象状況の映像は無くて、指揮車両のモニターやセリフだけで語られるだけなので、
災害の緊迫感が伝わりにくいんですね。
急にピンポイントで園部(水上恒司)と汐見(夏帆)の逃げ遅れた住民の救助シーンを見せられてもハラハラしないんですね。
…で、ラストは雨がやんだあとの土石流。まだ避難してない介護施設が危険と、警察班の協力も得て、避難させますが、
ここも緊迫感がイマイチで、CG丸わかりの土石流が迫ってくるのに、晴原はなぜか避難者を乗せたバスを走って行って(苦笑)呼び戻します。
なぜ呼び戻したか謎で、そこに土石流が襲ってきます。
バスは大丈夫でしたが、晴原があわやって時に上野が晴原を突き飛ばし、自分は…って展開に。
あの規模の土石流ではちょっと突き飛ばしたくらいでは…って思ってしまいましたが…。
とにかく、肝心の気象災害について丁寧に状況を映像で見せたりというのが予算的に厳しいならドラマ化すべきではなかたのでは?と痛感した第7話ではありました。
今回の評価は…6