最終回はいろいろドタバタしましたが、みんなたくましく、街を出ても生きている姿が見られて後味の良い終わり方でした。
テレビ東京 金曜24時52分
「季節のない街」最終回
主演…池松壮亮
脚本、演出…宮藤官九郎
放送からだいぶ経っての記事になってしまいました。
申し訳ありません。
さて、仮設住宅から出て行かなかった人たちは立ち退き交渉に応じざるをえなくなってきました。
最初に出ていったたんばさん(ベンガル)からみんな街のシンボル的な大漁旗に何かしらメッセージを書き残していくようになりました。
ちなみにたんばはさんが書いたのは「歩のない将棋は負け将棋」(笑)
住民じゃないのにオカベ(渡辺大知)も書いていて「縦の糸はかつ子(三浦透子)、橫の糸はオカベ」ってのには笑いました。
父親の違う子どもたちを抱える良太郎(塚地武雅)は立ち退きを拒んでましたが、ミッキー(鶴見辰吾)たちの嫌がらせにも屈せず、
赤ちゃんを連れてカイワレちゃん(前田敦子)は出ていってしまいましたが、子どもたちは良太郎を父親と思い、出ていきたくないと学校に立てこもり抵抗もしました。
他人の子なのに、自分が父親として育てていくという良太郎は男前でしたね。
きっと子どもたちは親孝行してくれることでしょう。
街の最後の日、お別れ会が開かれますが、出ていく不満が爆発し、住民たちは大暴れ。大漁旗は引き裂かれたり、島(藤井隆)の家は火をつけられたり…
とんだドタバタでした。
妻(LiLiCo)が中にいると火の中に入った島は、外にいた妻に助けられました。
この街の跡地は復興記念イベントの控え室や駐車場になるはずでしたが、そのイベントはなくなりました。
街から出ていった人たちはあの街にいなかったかのように暮らしています。
どこかですれ違ってもお互いに声をかけません。
あの時、引き裂かれた大漁旗はみんなで分けあって何かしらにその布を使って身に付けていました。
半助(池松壮亮)はわずか1年でも、住民たちは濃い日々を暮らした街。
そこはユートピアではなかったけど…
いろんな人生の縮図がそこにはありましたね。
見違えるように綺麗になってアバレルの店員になっているかつ子には驚きました。環境で人はこんなにも変わるのかと
思いましたね。
最終回の評価は…8