2024年夏ドラマ期待度ランキングTOP3 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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既にスタートしていますが、夏ドラマ期待度ランキング、いよいよTOP3をご紹介します。




3位

7/9スタート

NHK  火曜22時

河合優実主演

「家族だから愛したんじゃなくて愛したのが家族だった」…☆☆☆☆☆☆☆☆★


共演…坂井真紀、錦戸亮、美保純、林遣都

脚本…大九明子ほか

演出…大九明子



「拾われた男」や「しずかちゃんとパパ」と同様に既にBSで放送され評価を得た作品が地上波で再放送というわけで、期待度ランキングに入れるのはいかがなものかという方もいらっしゃるでしょうが、私めのブログではBS、CS、WOWOW、配信のドラマは取り上げていないため対象作品としました。

ご了承ください。




これは高校生のヒロインが、大好きだった父親(錦戸亮)は急逝、母親(坂井真紀)は車イスユーザーに、ダウン症の弟は万引き、祖母(美保純)は痴呆が始まり…と家族に振り回されながらも家族の絆を深めていくホームドラマ。




「不適切にもほどがある」で阿部サダヲ演じる主人公の娘を好演し、注目株になった河合優実が「不適切~」よりも先に出演していた作品です。




BSで放送の際はちゃんと見られてなかったので、地上波再放送が決まってから楽しみにしていました。




原作は作家岸田奈美が自らの家族について書いた自伝的エッセイで、実話だからこそのリアリティーに溢れた作品かと思います。




脚本・演出の大九明子は映画監督でもあり山口紗弥加主演ドラマ「シジュウカラ」の演出で私めは注目した個性的な作風の演出家です。





1位と2位は大接戦で悩んだ末にこちらを2位としました。




2位

7/3スタート

フジテレビ 水曜22時

小池栄子、仲野太賀主演

「新宿野戦病院」…☆☆☆☆☆☆☆☆☆



共演…橋本愛、濱田岳、柄本明、生瀬勝久、余貴美子、岡部たかし、高畑淳子

脚本…宮藤官九郎

演出…河毛俊作、澤田鎌作ほか




宮藤官九郎にとって織田裕二主演「ロケット・ボーイ」以来、実に23年ぶりのフジテレビドラマの脚本、その時と同じベテラン河毛俊作が演出します。

更に宮藤官九郎にとって初の医療ドラマでもあります。




鬼才クドカンが書く医療ドラマですから当然、医療ドラマといっても一筋縄ではいかないわけで、舞台か新宿歌舞伎町にある病院というだけでワクワクしますね、いろいろワケありな患者が来そうですから。




更に小池栄子演じるヒロインの名が、ヨウコ・ニシ・フリーマン。なんとアメリカで軍医をしていたアメリカ国籍の女医さんで、そんな彼女が歌舞伎町の病院にやって来て…という話なんです。





更に、更に仲野太賀もW主演なんですが、こちらは伯父(柄本明)が院長の歌舞伎町の病院で夜は麻酔医の勉強をしていますが、昼は美容クリニックで働き、いつか伯父の病院を儲からない救急医療より美容整形クリニックにリニューアルしようと目論んでいる享という役。

不動産コンサルタントの父親(生瀬勝久)ゆずりの金もうけ主義のチャラ男です。

ヨウコに影響を受けながら享が変わっていくという話でもあるようです。




他にも

ジャズシンガーのヨウコの母親に余貴美子

看護師長に塚地武雅

内科、小児科医に岡部たかし

泌尿器科、性病科医に馬場徹

経理担当に高畑淳子

ソーシャルワーカーに平岩紙

歌舞伎町交番の巡査に濱田岳

NPO法人の代表に橋本愛


こう並べるだけで面白そうですよね。




なぜ1位にしなかったかと言うと、宮藤官九郎とフジテレビの相性がどうかというところですね。

23年前の「ロケットボーイ」って記憶にありませんし、長年多くの傑作を生んだTBSの磯山P.金子Dとの仕事のようにはいかないかと懸念したからです。




そして1位は…



1位

7/1スタート

フジテレビ  月曜21時

目黒蓮主演

「海のはじまり」…☆☆☆☆☆☆☆☆☆★


共演…有村架純、池松壮亮、木戸大聖、古川琴音、大竹しのぶ

脚本…生方美久

演出…風間太樹、高野舞、ジョン・ウンヒ



「silent」の村瀬P、風間D、脚本生方美久、音楽得田真裕が再び集結し、「silent」で俳優としての評価を高めた目黒蓮が月9初主演で作られるヒューマンドラマ。




連ドラデビュー作にして高い評価を得た生方美久はその後「いちばんすきな花」を書きましたが、それは風間Dと目黒蓮は不在でした。




「silent」チームが勢揃いしての生方脚本第3作めとなります。

今、最も注目すべき脚本家ですからどんな作品を書いてくるか楽しみでなりません。




正直、2作品めの「いちばんすきな花」は脚本の主義主張がはっきり出過ぎていてあまり感心できない脚本だっただけに、3作めはどう巻き返してくれるかと期待しています。




前置きが長くなりましたが、今回は親子の愛がテーマです。

目黒蓮演じる夏は大学時代に水季(古川琴音)という恋人がいましたが、別れを切り出されそのまま会わずに今に至ります。



今では印刷会社に勤め、交際して3年になる弥生(有村架純)という恋人もいてそろそろ結婚かという状態。




そんな夏のもとに別れて7年になる水季が亡くなったという知らせが来ます。

葬儀に出ると水季の母親(大竹しのぶ)から7歳になる海という少女を紹介され、夏が父親だと告げられます。

自分に娘がいたと知った夏は…という話。




夏自身も親子関係は複雑で、母親(西田尚美)は3歳の時に離婚し、妻を亡くし連れ子のいる男性(林泰文)と再婚、夏には血のつながりのない弟、大和(木戸大聖)

がいます。




さまざまな形の親子のつながりを生方美久なりに繊細にかつ深く描いてくれそうです。




有村架純や池松壮亮、大竹しのぶといった生方美久脚本にふさわしいナチュラル演技の達人たちが揃ってますから頼もしい限りです。




目黒蓮の成長ぶりもさることながら、今年の注目株の木戸大聖が弟役をどう演じるかにも注目です。





以上TOP3をご紹介しました。

好みもあるかと思いますが、私めがおすすめしたい3本です。