都知事の罪は問われぬまま…「Believe」最終回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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都知事選が迫ってる中で、事故を起こさせた黒幕は都知事(賀来千香子)だったというドラマを作るとは、テレビ朝日もスゴいことやったな…と変な感心をしてしまう最終回でした。




しかも、都知事が罪を問われることはなく、まんまと逃れてしまうモヤモヤが残るとは…。

政治家が平気で罪を逃れてしまう社会への痛烈な風刺でもあったのかと思わされました。深読みですかね。





テレビ朝日  木曜21時

「Believe~君にかける橋~」最終回


主演…木村拓哉

脚本…井上由美子

演出…常廣丈太




このドラマで最終回までモヤモヤしていたことが3つありました。

1つはなぜ橋は崩落しなければならなかったのか?

2つめは磯田社長(小日向文世)はなぜ狩山(木村拓哉)に罪を背負わせたのか?

3つめは秋澤弁護士(斎藤工)は狩山の味方なのか?敵なのか?  です。




…で、まず肝心な1つめですが、説明はされはしたものの納得はしきれませんでした。




工事に関わる会社が資金難で、工事に大幅な遅れが出て、黒鉄島に住む住民から批判が起きるのを恐れて、崩落事故を起こさせ、工事を中断せざるをえなくした。




…って。それは帝和建設とは違う会社がってことでしたか?どうもそのようでしたが、帝和建設が1社で請け負っていたんじゃなかったんですかね?




都知事は帝和建設に事故の罪を背負わせ

、更に林区長(上川隆也)を買収し、狩山を脱獄させ、帝和建設をはずして工事を再開させようとしました。




なぜ狩山を脱獄させたのかもイマイチ分かりませんでした。





ただ、磯田は再審裁判で黒幕の都知事の名を出さない代わりに、帝和がまた龍神大橋建設を再開させてもらう約束をしたことだけはわかりました。




2つめのなぜ狩山に?は逮捕され収監された磯田の面会に狩山が来たシーンで語られました。



長年官僚として政治家の尻拭いや汚れ仕事に手を染めてきた磯田は、自分は夢を捨て働いてきたのに、夢を語る狩山を嫌っていたようです。



だから思い知らせるいい機会だからと、言葉巧みに狩山に罪を背負わせたのです。



善悪が判然としなかった磯田ですが、狩山との面会シーンで初めて見せたダークな一面にはゾッとしましたね。

流石は小日向文世でした。




3つめは秋澤は結局、狩山の味方でしたね。磯田は信用はしてなかったようです。なぜ磯田側になびく感じだったのか?それで得たことはあまり無かったような気がしなくもなかったですが…。




南雲(一ノ瀬颯)のカノジョの本宮(山本舞香)が南雲が持っていたデータをコピーしていたというのも唐突ではありましたね。




結局、黒木(竹内涼真)も南雲(一ノ瀬颯)も狩山に味方して仕事を棒に振ってしまいましたね。罪な狩山です。




ラストは玲子(天海祐希)は病気が治り、一緒に橋を見に行けたと思いきや、それは狩山の妄想で、玲子は既に亡くなっていました。




結局、収監中に亡くなってしまったんですね。

このドラマは何しろ木村拓哉と天海祐希という二大スターが夫婦役で共演して、横綱相撲的な競演を見せてくれたことに価値がありました。




近年、カッコよい役をやらなくなった木村拓哉はすっかりそれも板についてきて、このドラマでは囚人になり脱獄囚になり逃亡者になるというカッコ悪さを、何のてらいもなく演じてみせました。




次は何を演じるんでしょうか?

ぜひ極悪人のダーティーヒーローにも挑んでほしいなと思います。




最終回の評価は…いろいろ難点はありましたが、キャスト陣の健闘をたたえて…8