私めがこのドラマにちょっとひかれたのは警視庁に実在しているらしい身元不明人相談室という部署を舞台にしているところです。
身元不明のままの遺体が誰で、なぜ死んだのか、それをつきとめるというのは良さそうだなと思ったわけで…
日本テレビ 土曜21時
「GO HOME～警視庁身元不明人相談室～」第1話
主演…小芝風花
脚本…八津弘幸
演出…菅原伸太郎
初回を見て即リタイアを決めた「ギークス」に比べたら、脚本が「半沢直樹」や「下町ロケット」の八津弘幸ですから、しっかり書かれていて、そこは手堅く期待通りでホッとしました。
ただ懸念材料は今回だと、人骨の標本が実は標本マニアの教師が、転落死した死体を標本にしたんで、
その人骨は誰かわからないという身元不明人を生み出す流れに、かなり強引な部分を感じ、こういうことが続くと見ていて萎えるなってことと。
死んだひとの真意を探り感動的なエピソードになるというのは「アンナチュラル」をはじめ、いろんなドラマでやってきたパターンではあるので、
新鮮味のあるエピソードをどれだけやれるかというのが心配になりました。
そして、もう1つ脚本以外で言うと、ヒロインの桜(小芝風花)とそのバディ的な真(大島優子)は同期ながら年齢差があり、対照的な性格という設定のようなんですが、
まず、「ハコヅメ」の永野芽郁と戸田恵梨香のようなお姉さん的先輩感が、真には無いので、どうしても似て見えてしまうのが損ですね。
熱血とクールみたいにもっとはっきり対照的ならいいんですが…
しかも、桜は自殺未遂の過去、真には行方知れずで探し続けている誰かがいるという何か暗いものを背負っているのも、似た印象にしてしまう一因ではと思います。
しかし、小芝風花は働き過ぎです。
休ませてあげてほしい。気の毒でなりません。
吉田鋼太郎や大島優子も戸次重幸も春ドラマで見たばかりで、キャスティングも新鮮味が乏しいのもネックです。
第1話の評価は…7