医師だった猫田とすべてお見通しの会長…「ブラックペアン2」第6、7話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

ちょうど2話またいでのエピソードだったので2話まとめての記事にしやすく、偶然ですが助かりました。




TBS  日曜21時

「ブラックペアン2」第6、7話


主演…二宮和也

脚本…槌谷健、丸谷悠介

演出…加藤亜希子(6)、西浦正記(7)




このドラマで出演者中、唯一(特別出演)がついていたのが看護師、猫田を演じた趣里で、第6話はその猫田がフィーチャーされました。




猫田はシーズン1にも出ていたキャラで

その猫田に過去何があったかが今さらながらにあかされました


全日本医師会の会長選が迫ってくる中、ことごとく佐伯(内野聖陽)の足をひっぱろうとして失敗している維新大の菅井(段田安則)




その起死回生として、日本随一の自動車メーカーの上杉会長(堺正章)の手術を、

医療AIエルカノの進化形態エルカノ2で行おうとします。





しかも、上杉のご要望通り、最高の腕を持つ天城(二宮和也)を金でつり、手術を担当させるのです。




これにはエルカノに天城だけができる術式を覚えこませ、維新大でもできるようにしてしまおうとの目論見もありました。



天城は猫田に手術での協力を求めますが

天城を意味嫌う猫田は断ります。




エルカノ2を開発した早川(瀧内公美)が東城大に乗り込んできますが、早川と以前は維新大にいた猫田は再会。2人には因縁がありました。




早川のオペ中に、別件で手術室を離れた間に患者に異変があり、猫田は看護師ながら医療行為をして、それを咎められ維新大をクビになったのです。




渡海(二宮和也)がそんな猫田を拾って、東城大に連れてきたようです。

…で、このドラマお約束の誰かが心臓を患っていて倒れる…は、今回早川で、早川が臨床試験の実験台になります。




何やかやありましたが、結局は猫田が医療行為を行い、実は東城大に来てからは看護師をしながら医師免許をとる勉強もしていて、ちゃんと医師になっていたというオチでした。



趣里の好演もあり、二宮和也の共演は

見ごたえありました。

医師になるべく東城大を去る別れのシーンも洒落てましたね。あんなに忌み嫌っていたのに「悪魔のような医師になる」っていうセリフが良かったです。




続く7話はいよいよ上杉会長自身の手術をめぐる話でした。

息子の歳弘社長(城田優)が登場し、会長が邪魔で自分が出した赤字を埋めるために勝手に金儲けをたくらむ歳弘は、会長の手術を失敗してもよいと要求してきます。




城田優が大車輪で憎々しげに演じて盛り上げてはくれましたが、日本一の車メーカーがこんな社長の一存で動くわけはなく、話が突飛に感じました。




しかも天城が失敗!というのを引きにしたい番組スタッフの意図があからさますぎて、




わざわざ危険な状況に患者をおく手術のやり方にも違和感がありました。





だったら最初から天城と佐伯でやれば良かっただろうに、変にショーアップしているのが、私めには鼻につきました。




7話で良かったのは手術後、退院する会長を天城が見送るシーンです。

会長は息子の企みもすべてお見通しだったと天城が指摘するのですが、この時に会長から感じる凄みが、流石!堺正章でした。




私めは堺正章のすべてを見抜いているような眼って怖いな~と常日頃思っていて、それが見事にハマったと思います。




あと、7話からおもむろに江尻副院長が登場しましたが、演じているのが誰か分からず最後のエンドロールを見て、大黒摩季と知りたまげました。

大黒摩季って演技できるんですね。




6話、7話の評価は…7