8話はおふざけも少なくシリアスな医療ドラマになっていて見ごたえがありました。
フジテレビ 水曜22時
「新宿野戦病院」第8、9話
主演…小池栄子、仲野太賀
脚本…宮藤官九郎
演出…河毛俊作(8)、野田悠介(9)
まず、8話は出だしこそ、白木(高畑淳子)の夫(おかやまはじめ)の携帯がハプニングバーらしき場所にあるらしいとGPSでわかり、
極妻の扮装(←イメージ)の白木が乗り込んでいくというところから始まりましたが、
コンカフエで働くかえで(田中美久)のストーカー被害エピソードになり、そこからコンカフエが何者かに放火されるというシリアスな展開になりました。
コンカフエに張り込み、岡本(濱田岳)はそれらしい男を見つけだして警告をします。
しかし、そのコンカフエが何者かに放火され、負傷者が聖まごころ病院に大挙搬送されるという事態がおきます。
その日はストーカーされていたかえでが店を卒業する日で、ストーカーしていた後藤が放火したのか?ということに。
その後藤も搬送されてきます。
加害者を助けるのか?と京都アニメの事件を想起させる事態になります。
おまけに白木の夫も連絡がつかず、火災に巻き込まれのでは?と白木は錯乱します。
さばききれない患者は例によって頼もしき勝どき医療センターの荒井(ともさかりえ)が受け入れてくれますし、
後藤は犯人ではなく、かえでに詫びに来たことがわかります。
犯人はむしゃくしゃして、自棄になった男が死刑になりたくてやった犯行でした。
その犯人らしき男も搬送されていて、警察は取り調べのため優先的に勝どきへの搬送を求めましたが、
ヨーコ(小池栄子)は被害者も加害者も誰も殺さん!と大見得をきり、啓介(柄本明)は「素人は引っ込んでろ!」と一喝します。
流石!親子ですね。
そして、連絡つかなかった白木の夫も映画を見ていただけで、無事がわかりました。
救いがあってホッとしましたが、毎度おなじみの冒頭の売り文句とは違い歌舞伎町は危険と隣り合わせということを知らせる皮肉な事件でした。
8話が見ごたえあった分、9話は細かいエピソードの積み重ねでこれと言って書き立てることは少なかったです。
佐津川愛美演じる元看護師である患者の母親がモンスターペイシェントで、その怪演の迫力がスゴかったくらいです。
陰茎切断のエピソードはよくわかりませんでした。
それより次回からのパンデミックの方が気になります。
8話の評価は…8
9話の評価は…7