こちらは昨夜放送の第9話でなく、先週10日に放送された第8話の記事です。
お間違いないように。
今回は七実(河合優実)の祖母芳子(美保純)がクローズアップされました。
まだらで認知症になってきている芳子を、七実はとかく疎んじがちでしたが、
芳子のことをいろいろ知ることで、認識が新たになりました。
NHK 火曜22時
「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」第8話
主演…河合優実
脚本…市之瀬浩子
脚本・演出…大九明子
ひとみ(坂井真紀)の入院中、神戸の実家でダウン症の弟・草太(吉田葵)と認知症が悪化しつつある芳子の世話をするようになっている七実。
そんな中、七実が留守にしている間に芳子は大阪の自分が住んでいた家に行ってしまい、中に入れないので隣家の住吉(片桐はいり)に世話になり、住吉から留守電が入っていて迎えに行くことに。
今回は若き日の芳子(臼田あさ美)が、どのように嫁いできて、大家族をどう切り盛りし、どんな夫(黒田大輔)で、ひとり娘のひとみをいかに可愛がって育ててきたかが明かされました。
貧しい家に育った芳子は奉公に出され、知り合った茂に迎えられ嫁に。茂は部品工場の社長で茂の両親、妹2人も同居、ひとみが産まれると7人家族を芳子1人が切り盛りしていました。
年老いてもまだ名残のある芳子のバイタリティーはこの頃からだったんですね。
七実が芳子の作る料理は茶色いとイヤがってましたが、醤油をたっぷり使う芳子の料理は茂の家族に好まれ、嬉々として魚の煮付けなどを得意にしていたのでした。
当初は優しい茂でしたが、大の競馬好きで散財したり、酔って帰ってきて荒れたり、挙げ句工場はつぶれたりで芳子はかなり苦労したようです。
しかし、いつも近所には明るく振る舞っていたので近所の人たちからも慕われていました。
芳子がひとみが何であんな酷いめにあうのか、もっと元気な身体に産んであげたら良かったのに…と道端で泣き出すシーンは、芳子らしからぬだけにグッと来ました。
七実はひとみに芳子の認知症のことを告げますが、ひとみは気づいていたようです。それを受け入れたくなかっただけのようです。
私めも母親が認知症になった時はそうでした。まだ会話できる時は特にそうなんですよね。
ひとみは芳子は幸せだったのかと気がかりのようでしたが、ひとみたちに料理を作って食べてもらえるのは芳子には今も幸せなのでした。
親子でもなかなか親が若い頃の話をゆっくり聞けることってなかなか無いんですよね。
母親とはできないまま認知症になってしまったので、今は実家に帰るたびに父親から話を聞くようにしています。
8話の評価は…8