初回の冒頭と重なるラスト…「海のはじまり」最終回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマは毎回、オープニングとエンディングがあわせ鏡のようになっていることに感心してきましたが、




12話全体でも初回の冒頭の海(泉谷星奈)と水季(古川琴音)が海辺を歩くシーンが、最終回のラストでは同じように夏(目黒蓮)が海辺を歩くシーンで終わりました。




フジテレビ  月曜21時

「海のはじまり」最終回


主演…目黒蓮

脚本…生方美久

演出…風間太樹




拍子抜けするくらいに11話で生じた夏と海の溝はすぐに埋まりましたね。




弥生(有村架純)の助言も得て、夏は海にこれからも水季の話をしようと言って安心させるのでした。




思えば、夏も幼い時に父親(田中哲司)がいなくなってしまい、母親(西田尚美)に父親はいなかったかのように言われて育てられたんですね。




夏は生き別れでしたが、弟の大和(木戸大聖)は海と同じで母親と死別でした。




大和ももういないのに、母親といた場所につい行ってしまったりしていたようです。追憶って言うんですかね。切ない話でした。




でも、それを乗り越え、大和は明るく溌剌とした青年になっているように、海も明るく成長してほしいなと思いました。





夏は甘えるところは津野(池松壮亮)や弥生、大和たちに甘えることにしたようです。



これまで読んでこなかった海の父親になった夏にあてての水季からの手紙は、




さぞ感動させてくれるんだろうなと期待しすぎたため、あまり感動できませんでした。




水季は夏に迷惑かけたくないから1人で産んだのに、自分が死ぬことになったから夏に育ててほしいって変わってしまったことに、何となくモヤモヤしたままだったからかもしれません。




…なので、最終回で一番良かったのはそんなモヤモヤを感じずに済む、朱音(大竹しのぶ)と水季の亡くなる前に交わされた会話でした。



「海、産んでくれて良かった。海いなかったらお母さん寂しくて、すぐ水季のところ行こうとしちゃうもん。」

「そう。じゃあホント産んで良かった」



娘に先立たれた母親の複雑な感情を大竹しのぶは大竹しのぶならではの演技で見せてくれましたね。




「それでも、生きてゆく」以来の凄みを感じました。

意地悪なことを言う時はホントに憎らしかったですからね。




目黒蓮はしんどい役を、真摯に演じ続けて、ホントにご苦労さまでしたと言いたいです。




演技巧者ばかりに囲まれて、良い経験になったことでしょう。




最終回の評価は…8