今度は自分が障がいに苦しむ役…「宙わたる教室」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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民放ではこの企画は通らないだろうなと思いながら見ていました。

地味なドラマと言ってしまえばそれまでですが、秋深まる中でしみじみ見るにはもってこいのヒューマンドラマです。




NHK  火曜22時

「宙わたる教室」第1話


主演…窪田正孝

脚本…澤井香織

演出…吉川久岳




このドラマを見るにあたって楽しみにしていたのは夏ドラマの「ひだまりが聴こえる」の太一役で注目した小林虎之介が、定時制高校を舞台にしたこのドラマの重要な生徒役をやるということでした。



…で、初回からいきなり小林演じる柳田がフィーチャーされ、主人公の藤竹(窪田正孝)よりむしろ詳しく丁寧に描かれたほどです。





「ひだまりが聴こえる」では難聴に苦しむ航平を明るく勇気づけサポートする役でしたが…




こちらでは文字の読み書きがうまくできないディスレクシアという学習障がいとは知らず、苦しみ続けてきた青年の役でした。




父親からは勉強を怠けているように言われ、それでもどうにもならず一時はグレてしまった柳田は、働くには運転免許も必要なので定時制で学ぶようになったのでした。




努力は報われず心がすさんでいる時に理科教師の藤竹に出会います。




生きることに光を見出だせず、暗い表情を浮かべる柳田は、「ひだまり~」の太一の明るさとは両極にある役です。




とはいえ藤竹に学習障がいと言われ、今までの努力は何だったのかと怒る柳田のまっすぐさは、太一につながるものがあり小林虎之介の良さが光るシーンでした。




感情の爆発のさせ方が卓越してるんですよね。複雑な感情をためこんだ上での爆発。そのめりはりが良くて引き込まれるし、共感も自然とできるんです。




藤竹によって柳田に光がさしこんでいく感じがしみじみ良かったです。




また、窪田正孝の藤竹が終始、知的かつ冷静で淡々としているのが、話をベタつかさないで良いですね。




初回はまだ大感動ってところまでは行ってないんですが、期待を裏切らないスタートでした。




第1話の評価は…8