精子提供をめぐる複雑な話…「モンスター」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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NHKの「燕は戻ってこない」は子どものできない夫婦が他人の子宮を借りる話でしたが、今回のエピソードは逆に夫が無精子症の夫婦が精子を提供してもらうことで起きたトラブルをめぐる話でした。




フジテレビ  月曜21時

「モンスター」第3話


主演…趣里

脚本…橋部敦子

演出…樹下直美




大企業五条グループの跡取りである和彦(渋谷謙人)は無精子症で後継者を作るため東大卒の健太(佐藤寛太)という男に精子提供してもらい、妻の亜佐美(佐津川愛美)は妊娠するんですが、




その健太は東大卒ではなく、他でも精子提供していてその相手の茉由(吉本実憂)から訴えられてしまいます。




自分が無精子症なのを世間に知られたくない和彦は、その健太の訴訟を示談ですませて自分のところまで飛び火しないように頼みます。




神波は簡単な案件だからと杉亜沙美浦(ジェシー)に譲りますが、示談どころか健太実は斉藤は茉由は自分が東大卒じゃないと知ってたはずだとゴネて示談に応じません。




たださえややこしいんですが、茉由や亜佐美が何か隠していると怪しんだ神波はいろいろ探りを入れ、




茉由は斉藤を好きになり何度も性交渉を重ねられるようピルを飲んで妊娠できないようにしていたら、不倫が夫にバレて斉藤を悪者にし訴えたこと、





亜佐美は実は亡くなった元彼が冷凍保存した精子で妊娠した子どもであることがそれぞれ明らかになります。





今回も法廷シーンはさながら趣里の演技を楽しむワンマンショーに近く、自分が守るべき斉藤が口出しするのを大声で叱るくだりの迫力とか凄かったです。




佐津川愛美はこういう役が悲しいかなお似合いで、泣き寝入りせずラストは5億もらって離婚するというオチはしたたかさをのぞかせ、含みのある演技で良かったですね。




神波が私だったらもらう金が1ケタ違ったと言うのがいかにも神波らしいはなむけの言葉でした。




夫の言いなりになろうとしていた亜佐美に言った皮肉を込めての「お幸せに」とは明らかに違う「お幸せに」でした。




3話の評価は…8