嘘を見破れてしまう能力をなまじ持ってしまったために、これまで悩み苦しみ、人と交わるのを避けてきた鹿乃子(松本穂香)にとって、左右馬(鈴鹿央士)と出会えたことがいかに良かったかを改めてしみじみと感じさせてくれる回でした。
フジテレビ 月曜21時
「嘘解きレトリック」第6話(11月11日放送)
主演…鈴鹿央士、松本穂香
脚本…武石栞
演出…岩城隆一
私めは実は探偵ものはあまり好きではありません。
事件にクビをつっこんできて事件を解決してみせる…そこに大抵リアリティーが無く、嘘っぽいからです。
しかし、そんな私めがこのドラマを好きなのは普通の探偵ものとは一線を画しているからです。
今回などもそれははっきりしていて、探偵の左右馬は事件にクビをつっこまないし、推理も謎解きもしません。
左右馬より活躍するのは助手の鹿乃子であり、探偵小説好きの令嬢千代(片山友希)の方で、少女探偵団が結成されたほどです。
千代は私めのお気に入りキャラなので、それは楽しくなりだなとちょっとワクワクしましたが、
話はそんな浮かれた方へは進まず、鹿乃子が左右馬の助手としてやっていけるかの逡巡と苦悩に向かいました。
人間にはさまざまな嘘があり、それを見破ってしまうことで傷つく人も出てしまう…。
幼い頃から鹿乃子は、初回に描かれたように化物扱いされることに苦しんできましたが、
それに加えて嘘を見破れてしまうこと自体にも苦しんできたのです。
そんな鹿乃子を受け入れ、ポジティブにその能力を活かしてあげようとする左右馬の懐の深さに鹿乃子は感謝し、信頼もしています。
そうなると今度は左右馬にとって鹿乃子は?がより深く知りたくなりますね。
第6話の評価は…7