こういう時代だからかもしれませんが、ドラマの主人公や、その周りの人物が、ポジティブに前に進もうとする姿を見るのは良いですね。
火曜日は「宙わたる教室」もこのドラマもそうなので、見終わったあとの気分が良くなります。
TBS 火曜22時
「あのクズを殴ってやりたいんだ」第6話(11月12日放送)
主演…奈緒
脚本…泉澤陽子
演出…小牧桜
前回ラストで海里(玉森裕太)に寄り添っていくと、せっかく告白したほこ美(奈緒)でしたが、
翌日、海里に返答を迫ったら、海里はつれなく今まで通りでよいのではと、にべもない返答で、ほこ美は憤懣やる方なくなります。
素直じゃないんですよね。
というか、臆病なんですね、海里は。
恋愛に踏み込むことから逃げてるわけです。
そうとも知らずほこ美は、その怒りをぶつけるかのようにボクシングに没頭します。
その熱量を感じて、羽根木(渡部篤郎)は出稽古に来る他ジムの女性ボクサーとスパーリングしてみたらと勧めます。
やる気満々のほこ美でしたが、こてんぱんにやられてしまいます。
まだ、ボクシングとの向き合い方が甘いからと珍しく羽根木に厳しく言われ、
プロテストを受けると決めて、本腰をいれてボクシングと向き合うことにします。
このドラマでヒロインが魅力的なのは、ボクシングが上達していくにつれ、ほこ美自身も人間的に成長していく姿を見られることで、
がんばり屋さんを演じたら光る奈緒の良さが引き出されています。
片や、海里はカメラマンの仕事、それもスポーツにまつわる写真を撮っていきたいと思うようになり、
スポーツカメラマンの朝倉(安井順平)に弟子入り志願に行くのですが、朝倉に写真を見せると、よく撮れているがそれだけで被写体と向き合っていない、逃げるな!と言われてしまいます。
落ち込む海里でしたが、もう逃げないし、負けたくもないとボクシングに打ち込むほこ美を見て、自分も…という気持ちになります。
ほこ美にアドバイスを与え再度、出稽古に来た相手とスパーリングをやるほこ美を応援にも来ます。
今回は善戦したほこ美を誉める海里は、
好きな写真から逃げないのと同じように、恋愛からも逃げないと決め、素直な気持ちでほこ美にキスします。
玉森裕太って見事な横顔をしてますよね。このドラマでは意図的に横顔のショットが多い気がしますが、美しいキスシーンでした。
さて、恋人となった2人ですが、ほこ美になぜか嫌悪感を持ち裏で嫌がらせをする撫(玉井詩織)と、なぜか海里の足を引っ張ることばかりを裏ではしている悟(倉悠貴)がどんなことをしてくるか気になります。
第6話の評価は…7