恋愛ドラマが盛り上がるかは、ヒロインの恋を阻むものがいかに強力かにかかっています。
ようやく恋人同士になれたほこ美(奈緒)と海里(玉森裕太)でしたが、それもつかの間で2人は引き裂かれてしまいます。
TBS 火曜22時
「あのクズを殴ってやりたいんだ」第7話(11月19日放送)
主演…奈緒
脚本…鹿目けい子
演出…石井康晴
恋を阻むキーになる人物が3人いて、まずその急先鋒が職場の同期で友人のふりをして、実はほこ美を嫌っている撫(玉井詩織)。
これまでも大葉(小関裕太)をけしかけたり、いろいろやってましたが、今回はプロテストを受けようとしているほこ美を憎んでPCを隠したり上司に告げ口したりと陰湿な嫌がらせをしたあげくに、遂にほこ美にも嫌いであることをぶちまけます。
玉井詩織が回をおうごとに憎々しさが増して、今回嫌ってる理由がわかりましたが、それくらいでそこまで嫌う?って感じですが、明確なヒールがいると盛り上がりますからね。
今後も更なるヒールっぷりに期待したいです。
そんな撫を裏で操っているのが、海里と同居している弟分の悟(倉悠貴)
これまでも海里が仕事をもらっても、試合相手を死なせた過去があることを吹き込んで潰すとかをしてきました。
海里はまだ本性を知りませんが、推測通り悟は海里が試合で死なせた大地(大東駿介)の関係者らしいことが今回明かされました。
3人めはほこ美を好きであることをあらわにし始めた大葉。
ほこ美のプロテストの時に海里がアメリカから戻って来なかったら、ほこ美に告白すると海里には告げてあって、戻って来なかったので、ほこ美に好きだと告げました。
大葉が遂に当て馬になってしまったわけです。
一旦当て馬になびくのは恋愛ドラマの常道ですからね。
ただ、このドラマが良かったのは、2人を引き裂いたのは、ようやく海里に舞い込んだスポーツカメラマンの仕事で、
海里とボクサー時代親しかった伊崎(濱田崇裕)のアメリカ挑戦に密着するという海里だからこその仕事だったのです。
離ればなれになるのはツラいけど、海里が前に進める願ってもないチャンスで、それをお互いにうけいれるミット打ちのシーンは実に切なかったです。
しかし、奈緒は相当練習したのか、ちゃんとボクシングが上達してますね。
感心してしまいました。
7話の評価は…7