昨夜放送の第9話と先週の第8話をまとめての記事にします。
残すは来週の最終回のみ。
せっかく恋にも仕事にも前向きになり、これからほこ美(奈緒)と海里(玉森裕太)は一緒に歩むはずだったのに…という恋愛ドラマ王道の展開でした。
TBS 火曜22時
「あのクズを殴ってやりたいんだ」第8話、9話(11月26日、12月3日放送)
主演…奈緒
脚本…泉澤陽子(8)、鹿目けい子(9)
演出…石井康晴(8)、小牧桜(9)
まずは第8話
ほこ美のプロテストに海里は帰国できず、約束通りに大葉(小関裕太)はほこ美にずっと好きだったと告白。
返事をすぐに求めないのが大葉らしいところですが、海里が渡米している間も、何かと気にかけてほこ美を支えてくれたのは大葉で、ほこ美もそれには感謝していました。
2人が仲良く食事をしている姿を見て、海里は天候不順で飛行機が欠航になり帰国が遅れたことを話せず、土産に買ったネックレスも渡せませんでした。
エリートでナイスガイの大葉と一緒になった方がほこ美は幸せになれると、海里は思い始めていました。
今は仕事優先のように海里に言われ、ほこ美も恋をふっ切るかのように、プロテストに合格したので早く試合をしたがります。
すぐには試合は組めないので、羽根木(渡部篤郎)は同じくらいのキャリアのボクサーと出稽古でスパーリングできるように調整してくれます。
ボクシングにのめり込む娘に、母親の明美(斉藤由貴)は危ないからやめさせたいとも思い始めていましたが、明美の店に来た海里についつい説教してしまいます。
海里がほこ美を好きなのに、大葉に譲って身を引こうとしているのを感じたからです。
8話の最大の見どころはこのシーンでした。熱弁ふるう明美の言葉が心に響きましたね。
「勝手に身を引くとかそんなの海里さんの自己満じゃん。」
「ほこ美が決めて、ほこ美が選ぶ、ほこ美の人生なの!あなたが決めることじゃないの。」
海里にできることは自分の正直な気持ちをほこ美に伝えるだけとも言います。
それじゃほこ美は幸せになれないとまだグズグズ言ってる海里にこう言います。
「誰もが幸せだと思うことが幸せなわけじゃない。ほこ美の幸せはほこ美が決める!」
いや~迫力がありましたね。演じる斉藤由貴自身も過去にいろいろあった人ですから、
クズと付き合ってきたけど後悔なんてしてない。
「私が決めて、私が選んだ、私の人生だから!」
というセリフにはとりわけ迫力がありましたね。
斉藤由貴ならではでした。
明美もほこ美がボクシングをやると決めたんだからやめさせられないと、自分も思ったんでしょうね。
しかし、遂に大地(大東駿介)の弟だとわかった悟(倉悠貴)の企みで、ほこ美のスパーリング相手はキャリアのあるボクサーになり、手加減しないパンチが決まり、ほこ美は失神、病院に搬送されました。
そして、9話。
スポーツ写真の仕事は順調で新人賞を貰うことになった海里でしたが、弟分の悟が実は陰では自分を陥れるようなことをしていたとわかりショックを受けます。
正体がバレて行方をくらましていた悟は表彰式の会場に現れました。
話を聞くと、両親が離婚し、離ればなれになったけど、大地は優しい兄で、あの試合も悟は会場で見ていたのでした。
兄は命をなくしたのに、海里は前向きに歩みだそうとしているのが悟は許せなかったようです。
悟が大事にしているほこ美を傷つけたかったのも、大事な兄を亡くした自分のツラさを海里に思い知らせたかったからでした。
悟の悲しみ、苦しみを聞かされ、また改めて自分の罪の深さを思い知った海里は、せっかく明美に後押しされ思いを伝えようと思っていたのに、
入院中のほこ美を見舞い、アメリカで買った月がモチーフのネックレスを渡し、別れは告げずに、ほこ美の前から消えることにしたようです。
ほこ美との会話をずっと海里の背後から背中だけ映し続けたカットは印象的でした。
ほこ美ははっきりと大葉をふったことなど海里は知るよしもないのです。
ふられた者同士、大葉とゆい(岡崎紗絵)がいい感じになってますね。
お似合いに見えます。
8話の評価は…8
9話の評価は…7