愁人に執着する祥吾の怖さ…「ライオンの隠れ家」第8、9話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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話はいろいろ動き出しましたが、その分ホームドラマ的な要素は薄まりざるをえなくて、そこにどうしても物足りなさを感じてしまいます。




第8話と第9話をまとめての記事にします。





TBS  金曜22時

「ライオンの隠れ家」第8話、第9話(11月29日、12月6日放送)


主演…柳楽優弥

脚本…徳尾浩司、一戸慶乃

演出…泉正英(8)、坪井敏雄(9)




愛生(尾野真千子)は釈放されることになり、迎えに来た祥吾(向井理)に渡されてしまうのかと思いきや、



工藤(桜井ユキ)が高田刑事(柿澤勇人)に頼み、裏口から出してくれました。




契約切れても協力してくれる柚留木(岡山天音)に教えられ、愛生は愁人(佐藤大空)のいる佐渡に向かいます。




港に迎えにきていた洸人(柳楽優弥)と再会。

複雑な思いにかられながらの2人の表情が絶妙でした。




自転車の2人乗りで昔がよみがえるのが、実に叙情的でもありました。




そして、愁人との再会。

この時の母性愛あふれ出る尾野真千子の表情が洸人との再会とはまた違ってすごかったですね。




これまでの愁人のツラさを見てきただけに愁人の喜びようにももらい泣きしてしまいました。




8話はここがピーク。

ここからは愛生が愁人を連れていくことで3人の暮らしが終わってしまうことを残念に思う洸人は、偽装死や失踪、偽造戸籍とかではなく祥吾から逃げなくていい方法を探したいと愛生に言いますが、




愛生は祥吾は洸人が想像するより危険な人だからとたしなめます。




そして祥吾の手下の樺島(後藤剛範)に愛生と愁人が連れ去られたらしきところで第9話へ。




第9話では2人は連れ去られたのではなく、祥吾が離婚をしたいからその手続に来てほしいと呼ばれてついていったとわかります。




よく、簡単についていったなと思いましたね。また家に閉じ込められDVされるかもしれないのに…。




祥吾の過去もはっきりしましたね。

児童養護施設で育ち、橘家の長男が病弱のため家を継ぐために養子になったら、




長男は元気になり用無しになったようで、会社の裏側の汚れ仕事をやらされているのかもしれません。




自分には家族なんていないと思っていて、だから家族がいないと言っていた愛生と一緒になったし、それがウソとわかり怒ってもいるようで、唯一血のつながりのある愁人に執着しているようです。




どこか虚無的な祥吾の目つきはそんな背景があるからなんですね。

向井理が淡々とその怖さを出していて、祥吾が出てくると画面に緊張感が走ります。




愁人がいなくなってみっくん(坂東龍汰)は絵を描く気が失せてしまい、せっかく依頼が来た仕事も断ってしまいます。




勇気を出して合鍵を使い愛生を助け出そうとしますが祥吾にはねつけられた洸人は、みっくんに泣きながら詫びます。

ライオンはもう戻ってこないかもしれないと…





このドラマ、あと2話あるようです。

どう展開し、どんな結末が待っているんでしょうか?



8話、9話ともに評価は…7