一緒に考えてください!…「宙わたる教室」最終回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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先に書いてしまいますが、最終回に出す気満々だった評価の9点は迷いなく出しますし、9.5点にしたいと思ったくらいの最終回でした。




それだけこのドラマが大好きになっていたということに他なりません。




これまで何となく聞き流していた主題歌の歌詞を無性に書き起こしたくなり、最終回の記事を書き始める前に記しておきます。



♪あるがままの姿で歩き出す未来、描くことから始めよう。

選ばなかったすべて捨てた今の僕なら僕を生きていけるから。



いい歌詞ですね~✴️



NHK  火曜22時30分

「宙わたる教室」最終回


主演…窪田正孝

脚本…澤井香織

演出…吉川久岳



最終回は科学部のメンバーのエントリーが決まり、研究発表に向けて最後の努力を重ね、




発表の場では岳人(小林虎之介)と佳純(伊東蒼)が素晴らしい発表をして優秀賞を受賞。




客席からその発表を聞き感銘を受けたJAXAの相澤(中村蒼)に研究成果を活かして、火星探査機の開発に協力してほしいと頼まれます。




いや~~、実話ですからそうなるとわかっていながら、でもそれを見届けるカタルシスをたっぷりと得ることができました。




後述しますが、何度も何度もこのドラマの記事で誉め続けてきた小林虎之介の演技は素晴らしかったんですが、




これまで登場した脇キャラにも目配りがされている細やかな脚本にも感心しました。




あまり活躍の場がなかった英語教師の木内(田中哲司)に弁論部出身なので、いかに発表で聞く人の心をつかむかをレクチャーさせたり、




佳純につらく接していた姉の円佳(伊礼姫奈)に発表の練習のアシストをさせたり、




養護教諭の佐久間(木村文乃)から佳純と決裂した真耶(菊地姫奈)が今は介護の仕事を始めたと報告があったり、




科学部に部屋を貸し、佳純にもデータ解析などで協力した丹羽(南出凌嘉)も発表を聞きに来ていたり、




いろんな人のサポートがあってこの日につながったことをさりげなく積み重ねていました。




発表する岳人と佳純の緊張をやわらげるために、わざととんちんかんな質問をする長嶺(イッセー尾形)のナイスアシストもありました。




そして、発表は教室に火星を作ることに成功したというつかみもOKで、岳人も佳純も堂々としていました。




しかし、発表の途中で岳人はしゃべるのをやめてしまいます。

すると客席にいた石神(高島礼子)がこの実験をしようとしたのはなぜかをたずねます。





その質問に岳人は…


「教室に火星を作ってみたい。そう思ったんです」

「やっぱり俺たちには無理なんじゃねぇかって何度も諦めそうになりました。でもあれこれ手を動かして悩むうちに、俺たちはいつの間にかその気にさせられてました」

「科学の世界とは無縁だった俺を物理準備室の扉の前に連れてきたのは顧問の先生です」

「俺は先生に誘われてそのドアを開けた。それがこんな場所につながってるなんて思ってもみなかった」



ここで私めの涙腺崩壊…



「俺はまだこの実験を終わらせたくない。この重力可変装置を使って他の惑星のいろんな衝突実験をやってみたい」

「だからすごく皆さんと話したいです、、俺たちの実験を見てどう思ったのか、どうやったら上手くいくのか一緒に考えてください、お願いします」




テレビ画面に思わず拍手!

岳人よくやった!

小林虎之介よくやった!




これは素晴らしい教育ドラマですね。

教師と生徒の絆をかくも感動的に描きあげた作品は近年ではそうはなかったように思います。




石神も藤竹(窪田正孝)にあなたのような存在も必要だと認めざるをえませんでした。



私めはラスト近くに交わした藤竹と岳人のセリフが大好きです。




「俺さ、あんたに会う前の世界より、今の世界の方が好きだよ」

「そっくりそのままお返しします」




藤竹らしい返しですね。

生徒たちも成長したし、藤竹も新たな道へ歩みだすことにしたことがさりげなくわかる言葉なんです。





いや~、良かった。

この最終回は保存版です。

評価は…9.5  にさせてください。