当初はあまり好ましく思えなかったキャラである篠谷(森川葵)ですが、
最終回では逆に悩める牧野(松下洸平)にアドバイスをするナイスアシストを見せました。
日本テレビ 土曜21時
「放課後カルテ」最終回
主演…松下洸平
脚本…ひかわかよ
演出…鈴木勇馬
牧野にとって心残りになっているのが、病院を離れて保健室の先生になるきっかけともなった樫井親子(塚本高史、三浦綺羅)のこと。
継続的に通院している息子の真琴は、胸が痛くなる症状があるようで、話を聞いて牧野は身体症状症では…と考えます。
真琴の母親は入院中にコロナ感染して亡くなったので、病気になって病院に入ったら母親のように家に帰れなくなるのではという恐怖心から出るある種心の病なんだそうです。
このドラマは最終回でも今まで診た子どもたちの病気を振り返っていましたが、子どもがかかるさまざまなあまり知られていない病気を伝えてくれましたね。
それは最大の収穫でした。
牧野は父親と話して、真琴の母親の死にまつわることをより詳しく聞き、真琴の症状を軽くするためにどうしたら良いか考えあぐねます。
そこでナイスアシストしたのが篠谷で、創立150周年記念祭りの演し物として人形劇仕立てにして、真琴に見せたらと提案されます。
医師では教師らしいアイデアでしたね。
牧野は致命的に絵がヘタなので篠谷や生徒に助けてもらい、うまくいきました。
養護教諭が産育休あけで戻ってきたので、牧野は特に気になる生徒の対応を引き継ぎ、卒業式の日にはひっそりと学校をあとにします。
牧野は相談に来た生徒1人1人について詳細にカルテをファイルにしていました。
「放課後カルテ」のタイトルの回収がここでされました。
牧野は学校で生徒を対象にやっていたことをもっと広げて町の健康相談会を始めるようです。
ラストはその相談で学校に来た際に、中学生になった篠谷の担任の生徒たちと再会しちゃんとできなかった別れを告げるものでした。
松下洸平は仏頂面がよく似合い、融通がきかず患者やその家族に寄り添えなかった牧野の成長ぶりを巧みに演じてましたね。
記事にも何度も書きましたが、生徒役の子役たちがみんな良い演技をしてくれました。
最終回の評価は…8