2話連続のエピソードだったのでまとめての記事にしました。
フジテレビ 月曜22時
「モンスター」第10話、最終回
主演…趣里
脚本…橋部敦子
演出…三宅喜重
単純に神波(趣里)と父親の粒来(古田新太)との親子対決になるかと思いきや、もうひとひねりあって、共に更なる巨悪と闘うというのがこのドラマらしかったですね。
飄々とした中に娘への愛情をにじませる粒来と、父親の思いを汲み取る神波の親子関係が微笑ましいものがありました。
実家に戻り環境を汚染している産廃業者を訴えようとするさくら(前田敦子)に協力することにした神波は、
その産廃業者の代理人が粒来と知りつつ請けることに。
粒来は実は産廃業者に廃棄物を流している大手電機メーカーの帝東電機こそ糾弾されるべきと考えていることが分かり、
最終回では手を組んで帝東電機に挑んで
いきます。
ただ、このドラマが皮肉さを大事にしているのは健康に害するとわかっていながら丸めこまれて金のために黙っている住民や産廃業者で働く社員のずるさや愚かさも描いているところにありました。
妻子と離れて暮らす研究チーフが、自分の会社の社員と結婚するのを反対した事実を証言させ、帝東電機に認めさせ謝罪し損害賠償させることになります。
その謝罪会見で、住民や産廃業者が帝東電機側にかみつくところで、神波が三者に問いただすところが圧巻でしたね。
脚本の橋部敦子がこのドラマで最も言いたいメッセージに思われました。
あなたにとって幸せって何ですか?
お金はいくらあればいいんですか?
お金があれば幸せなんですか?
それは見ている視聴者にもつきつけてくる問いのようにも思えました。
神波はユニークなキャラなので続編が有るならまた見たいなと思いました。
趣里の女優としての進化を示すドラマではありましたね。
10話の評価は…7
最終回の評価は…8