既にコメントにもありましたが、我々の世代(=「東京ラブストーリー」や「愛という名のもとに」を夢中になって見た世代)にとって、唐沢寿明と鈴木保奈美が久々に共演するとなれば、それは嬉しいというか感慨深いものがあるわけです。
しかし、何というかずっとドラマに出続けていて年相応の境地に至ってきている唐沢寿明と、
10年以上のブランクのあと復帰はするもマイペースに仕事をして、連ドラ主演をあまりしていない鈴木保奈美との間には、
どうも噛み合わないものができてしまったなという印象が、初回を見て強く残りました。
端的に言えば「年相応に演技を変えてきた唐沢寿明」と「いつまでも昔の演技と変わらない鈴木保奈美」との乖離って感じです。
テレビ朝日 木曜21時
「プライベートバンカー」第1話
主演…唐沢寿明
脚本…小峯裕之
演出…西浦正記
今回は鈴木保奈美演じる団子屋の主人、久美子が、唐沢寿明演じるプライベートバンカーの庵野の助手になるまでの経緯を描いたエピソードゼロ的な回で、
鈴木保奈美がメインゲスト扱いで、唐沢とガッツリ演技をするシーンが多かったので尚更なんですけどね。
次回からは鈴木保奈美の出番も少なめになるでしょうから、さほど気にはならないとは思いますが、女優さんが年齢を重ねるというのはホントに難しいと思います。
さて、唐沢寿明演じるプライベートバンカーですが、この枠の前クールの「ザ・トラベルナース」で中井貴一が見せたナースとしてのプロフェッショナル感に匹敵するプロフェッショナル感で、
百戦錬磨で手練手管を駆使するさまが、実に頼もしく、今後への期待感がありました。
初回は久美子を騙した宇佐美(要潤)と、東堂(袴田吉彦)を懲らしめるという痛快感あるエピソードでしたが、次回からはどうなるんでしょう。
天宮寺社長(橋爪功)の依頼を受けて、その家族たちから資産を守るということになるようですが、
プライベートバンカーとしてどんな活躍を見せるのか楽しみにしたいと思います。
天宮寺の長女・沙織(土屋アンナ)の息子・海斗を演じるのは「コタローは1人暮らし」の川原瑛都くんですね。
また大きくなってました。
1話の評価は…7