今回は天宮寺家の長女、沙織(土屋アンナ)の夫、宏樹(玉木宏)が登場し、フィーチャーされました。
第3話のゲストってなっていたので、もう出てこないようですが、副社長であるゴッドマザーの美琴(夏木マリ)から利用されている宏樹を、庵野(唐沢寿明)が知恵をつけ救うというエピソードでした。
テレビ朝日 木曜21時
「プライベートバンカー」第3話
主演…唐沢寿明
脚本…小峯裕之
演出…西浦正記
宏樹は美琴に見込まれ、沙織の娘婿にしてもらい、今は企画部長という要職にあります。
なので美琴には頭が上がらずイエスマンで、若い部下たちが考えた企画も、美琴が難色を示したら、すぐに従い引っ込めてしまいます。
美琴は宏樹と沙織の息子の海斗(川原瑛都)を、天宮寺グループの後継者にすべく自分の養子にしようとします。
とにかくスゴい髪型の美琴は、演じているのが夏木マリだけに押しが強く、玉木宏演じる娘婿の弱腰ぶりとの対比がきいていました。
妻の沙織は母親に息子を奪われるのを承服するわけもなく、美琴に断るよう宏樹に迫ります。
こう見ると夏木マリの娘役が土屋アンナって絶妙なキャスティングですね。
庵野は美琴から宏樹に養子縁組の書類にサインさせるように依頼します。
前回は長男・努(安井順平)の愛人に、努の愛情と見せかけたセコい節税スキームを見破り説明して目をさまさせましたが、
今回は、美琴から頼りにされてると思い込んでいる宏樹に、美琴が企んでいる娘婿骨まで食い尽くしスキームを見破り説明してあげました。
ここがこのドラマの見どころのようですね。
孫の海斗を養子にするのは相続税の節税になるからというのは、ありがちな話でしたが、
宏樹を子会社の役員にするのは、役員ならクビにできるから、役員になると会社が宏樹に保険をかけられて、
クビになるとその金が入ってくるので、それでクルーザーを買いたいと考えているからと、努に負けず劣らずセコいスキームでした。
美琴の本性を知り、庵野からまだやり直せると背中を押された宏樹は美琴に歯向かうことに決め、
クビにされる前に自主退職して退職金を要求しました。
キャンプ関連の動画に投資し、その配当を得ていくようです。
ホントにそんな儲かるのかはナゾでしたが…。
美琴に逆らう宏樹は別人のようにキリっとしていて、玉木宏の演じ分けが見事でした。
海斗もそんな父親に見惚れ手伝うことにしたようです。
不正を明るみにされたくない美琴は、宏樹の要求に応じます。今回も庵野のしなやかでしたたかな立ち回りぶりが面白かったです。
ただ懲らしめるのではなく、美琴に良かれとしたことにして、金を出させるというのがこのドラマならではです。
次回にも期待します。
3話の評価は…8