全3話なので冬ドラマの期待度ランキングでは対象外で入れてませんでしたが、話数があれば必ず上位になっていただろう作品です。
その期待通りの初回で、せめて5話くらいやってくれたらいいのにと思いました。
NHK 土曜21時
「リラの花咲くけものみち」第1話
主演…山田杏奈
脚本…水橋文美江
演出…谷口正晃
主演の山田杏奈は連ドラではあまり作品に恵まれていませんが、昨年は映画の「ゴールデンカムイ」や「正体」で存在感を示す好演をして、今グイグイ腕を上げている女優さんです。
そんな山田杏奈の良さが、このドラマではちゃんと出ていて、不登校から立ち直ったヒロインが自分のやりたいことを見つけ、前に向き始める感じをナイーブに演じて共感しやすくなってます。
舞台は北海道にある大学の獣医学部。獣医師をめざす大学生を描くのはこれまで無かった題材で、それが新鮮でした。
動物たちと接しながら、今回などは早速馬の出産で胎内の赤ちゃんを母体を守るために死なせないといけないというシビアなことにも立ち会い、いろいろ学んでいくようです。
周りのキャストも良くて、先輩で女子寮の寮長が石橋静河、相部屋の気難しい同期が當真あみ、気になる同期の男子が萩原利久、大学近くの獣医師が山崎静代。
中でも、継母から疎まれ、愛犬と引きこもっていた孫を引き取った祖母役の風吹ジュンが慈愛に満ちた祖母をゆったりと演じていて、それがとても良いです。
自分が学校に行ってる間に犬嫌いの継母が捨ててしまうかもしれないから不登校になったという話にはグッときました。
ヒロインが獣医師になるべく、いかに成長していくか楽しみです。
1話の評価は…8