女心に鈍感な蔦重…「べらぼう」第8話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回は客が来ても来なくても、どっちみち吉原の女郎たちはツラいのだってことでした。



吉原のリアルを踏み込んで描くところにこのドラマの凄みを感じます。




NHK  日曜20時

「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第8話


主演…横浜流星

脚本…森下佳子

演出…新田真三




西村屋(西村まさ彦)が作った新吉原細見と、蔦重(横浜流星)が作った「籬の花」は共に売り出され競い合いますが、



安価で花の井改め瀬川(小芝風花)の名も載っている「籬の花」が圧勝します。




そのおかげで瀬川を見たさ会いたさに吉原には客が詰めかけます。




いろんな座敷をかけもちし、大枚をはたく金持ちの客とは夜を共にしなければならず、瀬川はヘトヘトの日々を送っています。



そんな実状を知り蔦重は文句をつけますが、松の井(久保田紗友)は瀬川がさばききれない客を相手にしている自分やうつせみ(小野花梨)はどうなっても良いのか?と逆に言い返されます。



今回切なかったのは、瀬川は幼なじみでも蔦重に対して恋愛感情があるのに、蔦重は幼い頃から女郎に恋愛感情を持たないように教えこまれているので同志としてしか考えてないというすれ違いが明らかになったシーンでした。




蔦重がやることに身を削ってでも協力しようとするのは蔦重を愛すればこそなのに、女心に鈍い蔦重はそれに気づいてあげないんです。

瀬川の複雑な思いを小芝風花が巧みに演じてましたね。




九郎助稲荷(声:綾瀬はるか)が「バ~カ、バ~カ」と言ってましたが、まさにそうでしたね。




蔦重は瀬川が幸せになるのを切に願っていて、それは良い金持ちに身請けされることで、




ならば、そうなってもいいかと瀬川の心は傾いていくようです。

鳥山検校(市原隼人)という盲人のトップに君臨する客が現れ、この人に身請けされることになるようです。




一方、蔦重の仕事の方では、鱗形屋(片岡愛之助)が牢屋から出てきて、早速「金々先生」という青本を出しヒットさせました。



これ幸いと鶴屋(風間俊介)ら蔦重を心よく思わない地本問屋たちは、鱗形屋をまた元に戻し、蔦重を仲間に入れるのは反故にすると伝えに来ます。




吉原の旦那衆たちも揃っている場で、吉原者を毛嫌いする人が多いからとひどいことを言う鶴屋を、




耐えきれずに駿河屋(高橋克実)は階段から蹴り落とします。

吉原に関する本は一切出させねぇからな

!と宣戦布告します。




蔦重&吉原vs地本問屋の戦いはどうなっていくのか?楽しみになりましたね。




8話の評価は…8