このドラマ、序盤の勢いがスゴかっただけにこのところの失速感が残念です。
引っ張り続けてきたことが視聴者の大半が予想した通りだったりして、盛り上がりに欠けつつありました。
しかし、第9話になって話が大きく動き出しました。8話と9話をまとめての記事にします。
TBS 金曜22時
「クジャクのダンス、誰が見た?」第8話(3/14)、第9話(3/21)
主演…広瀬すず
脚本…金沢知樹、萩森淳(8)、長花枝薪(9)
演出…福田亮介(8)、青山貴洋(9)
阿波山夫妻の病院に火を放って殺したのは赤沢(藤本隆宏)なのか?
様子がおかしい赤沢に部下の秋貞(絃瀬聡一)も疑いの目を向け始めました。
鳴川(間宮啓行)や松風(松山ケンイチ)も赤沢をよく知る人物から話を聞かなければってことになり、
松風は赤沢の先輩だった父親の久世(篠井英介)の連絡先を聞きに、母親(宮崎美子)を訪ねます。
そして、離婚して行方不明になってからずっと会っていなかった久世と対面します。
第8話の見どころはこの親子再会のシーンに尽きましたね。
親子の間にあったしこりが解けていくプロセスを松山ケンイチと篠井英介が繊細に演じて見ごたえがありました。
心麦(広瀬すず)や友哉(成田凌)がそれぞれ父親を信じようとしているのと同じように、松風も父親を信じられるようになれたのは感動的でした。
一方、8話のラストで遂に終始胡散臭かった鳴川が阿南検事(瀧内公美)の父親であり、顔を見せなかった青カラビナの男でもあることが分かりました。
9話は鳴川を中心に展開していきました。
自分はどこから間違えてしまったのか?
という鳴川の独白ナレーションが何度も出てきました。
東賀山事件の担当検事だった鳴川は、第一発見者の力郎(酒向芳)を犯人として死刑判決にしました。
しかし、だいぶ経ってから冤罪だったと知り、山下春生(リリー・フランキー)が真実を探り回ってることを知ります。
自分の背中を追って検事になり、本部係にまでなった娘に迷惑をかけられないし、失望させたくなくて、鳴川は罪を重ねていったのでした。
春生は焼き殺したのは違うようですが、染田(酒井敏也)を殺させ、阿波山夫妻も焼き殺しました。
友哉を起訴した阿南に自分と同じ道を歩ませたくなくて、鳴川は自首します。
鳴川を憎むがゆえに同じ検事の道を選んだ阿南は取調べを受ける父親を複雑な思いで見つめていました。
瀧内公美は阿南の複雑な感情を巧みに演じてましたね。
鳴川と並んで視聴者から怪しまれていた赤沢の妻・京子(西田尚美)も9話で遂に本性をあらわしましたね。
心麦は林川(野間口徹)と京子の間に産まれた娘ってことなんですかね。
まだ東賀山事件については謎が残っています。
なぜ夫の赤沢を刺してしまったのも含めて。
8話の評価は…7
9話の評価は…8
神井(磯村勇斗)は友哉の幼なじみだったんですね。
あんなイヤな感じで接しずにもっと早く言えよって思いましたね。
まあ、あの神井のイヤな感じが磯村勇斗の好演でクセになってはいますが…(笑)