どの科の専攻医になるか迷い悩んでいたまどか(芳根京子)でしたが、なるほどその科を選んだか!と
意外ではありましたが、理由を聞けば納得の選択でもありました。
TBS 火曜22時
「まどか26歳、研修医やってます!」最終回
主演…芳根京子
脚本…前川洋一
演出…井村太一
泌尿器科医の角田(奥田瑛二)はすい臓がんでした。その手術の執刀を角田は菅野(鈴木伸之)に依頼します。
菅野は気後れして断わろうとしますが、まどかに逃げないでくださいと背中を押されて執刀することにします。
手術当日、救急があり城崎(佐藤隆太)や西山(赤堀雅秋)はそちらにかかりきりでサポートに入れず、菅野は本郷(溝端淳平)ら同期の協力で難しい手術も何とか切り抜けます。
前回の記事でも触れましたが、末期の肝臓がんの吉岡を演じる金田明夫は3話でまどかが消化器外科研修の時に亡くなった患者役の小久保寿人同様に、ホントに死期の近い人のようなリアルな演技を見せてくれました。
最期まで笑顔で明るくいたいと言う吉岡でしたが、夜1人でいると死の恐怖に怯えているようで、まどかは時間があれば顔を出すように心がけ、ベイスターズの牧選手のサインボールを元気づけるために渡しました。
しかし、まどかが忙しくなって顔を出せない間に吉岡は亡くなってしまいました。
娘さんの話ではちゃんと臨終の時も笑顔を見せ亡くなったそうです。
返してもらったサインボールのケースには吉岡からのメッセージが入っていました。
これには泣けましたね。
ちなみに今回の脚本も3話と同じ、メイン脚本の前川洋一でした。
角田が担っていた医局長は手塚(木村多江)が引き継ぐことになり、西山や城崎にも協力を求めました。
このドラマは研修医にも指導医たちにも1人1人に目配りがされ、共感できる人物ばかりで、その点でも優れた群像劇でした。
まどかが指導医たちから言われたアドバイスを振り返る回想シーンがありましたが、みんないいこと言うな~と改めて感心しました。
そんなアドバイスもふまえて、自分のやりたいことを一番できるのは泌尿器科だと判断し、まどかは泌尿器科を専攻すると角田に告げます。
おまけのような菅野との恋も、菅野が行く島の診療所は分院になったので、菅野は今の病院と行ったり来たりになることに。
お互い好きな気持ちを告白しあい、めでたしめでたしでした。
医師不足の現実はもっとシビアなんでしょうが、今どきの若者と指導する側はいかに接して教え導けばいいのか、とてもためになるドラマでした。
最終回の評価は…8