NHKの火曜22時枠はずっと良作が続いているんですが、春クールのこの作品も期待通り良作になることが初回から早くもわかりました。
NHK 火曜22時
「しあわせは食べて寝て待て」第1話
主演…桜井ユキ
脚本…桑原亮子
演出…中野亮平
建設会社に勤めていたさとこ(桜井ユキ)は発症したら一生付き合っていかなくてはならない膠原病になったことで生活が一変してしまいます。
同僚女性の嫌がらせもあり会社は退職に追い込まれ、週4日のパート勤務で質素に暮らすように。
マンションを更新できず、新たな住みかを探し始めます。
築45年、家賃5万の団地を見つけて内見に行くと、隣りに住む大家の鈴(加賀まりこ)に出会う。
頭痛がつらそうなさとこを見て鈴は大根の輪切りを渡し、かじってスーハースーハーして辛みを鼻に通したら頭痛がやわらぐとアドバイスしてくれます。
後日、さとこは鈴に招かれ、鈴の部屋で息子と紹介される司(宮沢氷魚)が作った鶏団子のスープを渡されます。
自分のマンションに帰り、食べるさとこ。「深夜食堂」や映画「かもめ食堂」で有名なフードスタイリストの飯島奈美が手がけているので、このスープ実に美味しそうでした。
いわゆる「薬膳」によって鈴はより健康になり、もう90歳なのにとても元気と聞かされます。
鈴や司から食のアドバイスをもらうためにさとこは鈴の隣りに引っ越すことにします。
早速、司に指南を頼みますが、病人には責任が持てないと断られてしまいます。
宮沢氷魚の司は宮沢独特の透明感が不思議な魅力を醸し出していてハマり役です。
加賀まりこは無論悪かろうはずもなく、懐の深さを感じさせます。
食べ物次第で、人間の心身はこんなにも変わるのかというアプローチがユニークです。
原作者の水凪トリ自身が膠原病になり、薬膳と出会い改善された経験から書いた漫画なんだそうで、道理でリアリティがあるのだと感心しました。
1話の感想は…8