初回を見て一番の感想は「テーマは良いんだけど、見続けるにはいろいろ我慢が必要だな」です。
ご覧になった方にはお分かりいただけると思いますが、我慢しなければいけないハードルがいろいろあります…(汗)
フジテレビ 火曜21時
「人事の人見」第1話
主演…松田元太
脚本…冨坂友
演出…河野圭太
我慢しなければならないポイント①
松田元太演じる主人公の設定
まず前もって言っておきたいのはテレビドラマは所詮フィクションなんだからとリアリティーの欠如に寛容か、いやドラマであれ現実離れは許せないという不寛容かで、だいぶ違ってくることを書きます。
主人公は大手文具メーカーの人事部に常務(小日向文世)にスカウトされ入ってきた元バックパッカーで会社勤めしたことのない青年です。
型破りな主人公というのは古来、よくあるパターンでフジテレビなら「GTO」「HERO」などがそうですが、それが許された時代と今はだいぶ違ってきていると感じています。
まして、人事部という社員のナイーブな部分を扱う部署に型破りな社員が入る違和感は、よほど優れてユニークなアプローチで問題を解決しない限り納得感は出ないでしょう。
松田元太は俳優として伸びしろのある逸材とは思いますが、バラエティーで彼が見せるおバカキャラであて書きしている時点でもうズレていると思うのです。
退職代行に頼んで辞めようとしている社員の家に押しかけて強引に会おうとしたり、当然嫌がられたらデリバリーで注文されるのを待ってドアを開けさせたりはまだご愛敬ですが、
私め自身も自分の会社内にあるパワハラ問題に頭を悩ませている身としては、カラオケ大会でラップに乗せて言いたいことを言いあって、ハイ分かり合えました!はあまりにお花畑的な解決策にしか見えませんでした。
ここをどこまで我慢できるか、バカなふりして実はクレバーで鋭いアプローチをするなら見ていけるなと感じました。
我慢しなければならないポイント②
相変わらずうるさい前田敦子
主人公も主人公なら、その相棒となるべきヒロイン役の前田敦子が、主人公の行動にイライラして、ギャンギャン吠えたてます。
これがまた前田敦子ですから、見てない方にも想像がつく通り、耳ざわりなうるささです。
それだけではない部分もあるんですが、とりあえずしばらくはそれに我慢しないとダメそうです。
我慢しなければならないポイント③
またまたイタい鈴木保奈美の演技
鈴木保奈美が人事部の部長さんを演じています。この部長が上層部と社員の板ばさみななったりして、オロオロ、ドタバタしていて「プライベートバンカー」に続いてまたこんな感じか~と、見ていてイタいんです。
こんな演技しかできない人ではないはずなんですがね。
このドラマは当て書きだからか、松本まりかにしろ、新納慎也にしろ、小野武彦にしろ、いかにもなキャラで逆に面白みがありません。
まだ手垢のついてないヘイテツや桜井日奈子の方が新鮮です。
さて、いつまで見続けられますかね。
1話の評価は…6