9月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:3095
ナイス数:81

 


常識として知っておきたい裏社会常識として知っておきたい裏社会感想
ヤクザの行動形態がグレイマンと共通するものがあっておかしかった。待ち合わせ場所は下見しておくとか、高層階からエレベーターで降りてくるとセキュリティチェックでバレて一階で待ち伏せされる可能性があるとか。ヤクザは戦後、戦勝国である中国系や韓国系の人達から身を守る自警団が元で、被差別部落出身者の人が多く、氏素性を明かしたら働けないから本名とは異なる稼業名で自己紹介的な口上があったというのに『寅さん』を、その後のひどい差別のせいで在日韓国人のヤクザが爆発的に増えたという箇所では『ただ悪より救いたまえ』を思い出した
読了日:09月15日 著者:懲役 太郎,草下 シンヤ


奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語常識として知っておきたい裏社会 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語感想
私が子どもの頃はこういう内容は学習雑誌の付録とか特集記事、もしくはサイドや下の余白に「ミニ知識」として掲載されていたものだ。子どもの頃はそれらを切っ掛けに様々な本を読み、自分の知らない世界の扉を叩いて回ったものだ。マンガ以外の子ども雑誌が廃れた今、現在の子ども達はそういう雑学に接する機会を何で得ているのだろう? 本書がその答えの一つなのかもしれない。
読了日:09月26日 著者:三崎 律日

 

 

 

 

 


暗殺者の献身 (ハヤカワ文庫 NV)暗殺者の献身 (ハヤカワ文庫 NV)感想
失血死寸前まで刺され、頭陀袋同然まで殴られ、感電死直前まで拷問され、骨折も完治しないまま任務に狩り出されるグレイマン、次の危機は感染症!生き延びるためには二週間の抗生剤点滴が必須なのに彼を敵地に赴かせるハンリーの非情さは噴飯もの。ふらふらしながらも命令に従ってヴェネズエラに行くシックス。そこで明かになったのはシリーズの最初の方で出てきたウェブカメラを利用した顔認証システムに様々な局の情報部員の全テータが入力された事。つまりスパイ達は顔を知られ、さらにウェブカメラがある所どこでも所在地がバレてしまう危機に!
読了日:09月07日 著者:マーク グリーニー


暗殺者の献身 下 (ハヤカワ文庫 NV)暗殺者の献身 下 (ハヤカワ文庫 NV)感想
本巻の白眉はゾーヤとシックスの再会シーン。直前まで塗りの粗い壁で頬に擦り傷作りながら「会計士にでもなればよかった」とぼやいていたのにゾーヤが危機と見ると全身全力で(病気なのに)渦中に飛び込むシックス。信じられない状況でもシックスを見かけた瞬間、彼が命がけで自分を助けに来たと即座に理解するゾーヤ。この時間に無駄のない所が二人が運命の恋人たる所以だと思いましたわ。それはおいても様々な組織の四つ巴となる本作はシリーズ最高傑作だと思う。国際関係も、結局は中心にいる誰か個人の欲が原因というシリーズ共通のテーマが明確
読了日:09月08日 著者:マーク グリーニー