「ごはん大好き!」 ~ NEO ~


          


             夕暮れの匂いに つつまれて 今日も暮れていく



           きみがいる それだけが やさしい真実

 

                   いつか・・・


             ボクも きみのやさしい真実に


                 なれたら いいな

 




「ごはん大好き!」 ~ NEO ~




       
            ボクを見つけたら 遠くからでも
            大きな声で ボクの名前を 呼んでくれるんだ
            まるで 親友みたいな 呼び方で

            朝も夜も いつも サッカーの練習
            ボールを もくもくと追いかけているんだ

            そんなときも ボクが近づいていったら
            ちゃんと 気がついて
            いっしょに サッカーしよ ってあそんでくれる

            かっこよくて やさしくて あかるくて
            みんなの 人気者



            ボクが 有頂天になってしまうのは・・・

                好きっていう 気持ちだけで
            いっしょに あそんで いられることなんだ



 

 

 
 
「ごはん大好き!」 ~ NEO ~

 

 

 

 


    

    たくさんの日々を

    いっしょ過ごしているうちに

 

    ボクとボクの家族のこころに

    あたたかい 何かが芽生え

   

    今では   

    あたたかくて ばかみたいに楽しい音楽が流れている

 

    

   


「ごはん大好き!」 ~ NEO ~



   浜辺で おもいっきり 追いかけっこした

   おなか ペコペコ


   足についた砂を 水で洗って

   アスファルトの道を 歩いていたら


   小さなパン屋さんの前に

   ひとが いっぱい


   すごく いい におい

   うんと うんと たまらなく いい におい


   潮のかおりも わずかに ただよっている

 


              いつもは ほんのちょっぴりしか

              食べられない 大好きなパン

              きょうは まるごと 1っこ もらえた


              車に乗ってすぐに ぐっすり眠ったみたい


              バターのにおいと潮のかおりがする パン

              まるごと 1っこのパン

 

                  ・・・夢だったんだ・・・

   

    ねぼけているボクのあたまは まだわからない 

       

     


            今朝 生まれた 

          やわらかそうな 若草色の葉っぱ

 

          真新しい みどりの匂いがする


          にこぐさ っていうんだって

          生まれたばかりの 葉っぱ

 

          できるなら

          生まれたての こころのまま 生きていけたらいいね 

 

 

 

 
「ごはん大好き!」 ~ NEO ~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



「ごはん大好き!」 ~ NEO ~



     しあわせ?って きかれた

     しあわせって いい気分のこと?


     しあわせなのかなって いちども 

     考えたことなかったんだ ボク 


     なにも考えず 走り回っている方が

     すごく すごく ものすごく いい気分だからさ


     きらきらした おひさまにつつまれて

     胸の奥まで じわーっと あたたかくなる


     しあわせ?っていうギモンは とけてしまう


     真昼のアイスクリーム みたいにね




 
「ごはん大好き!」 ~ NEO ~

 

   

 

              半分 葉桜になった りっぱな桜の木から 

            ひらり ひらり 花びらが舞いおりてくる

 

            三日前は はっとするほど

            きれいに 咲き誇っていた

            ボクはそれを じっと見上げた

 

            そして 今日

            ほんの少し春の匂いをまとって

            音もなく 土にかえっていく

 

            ことしの桜のこと ボク 憶えておくからね

 

            

 

        散歩のとき 耳にごみが

        くっついてくるのは しょっちゅうさ


        水を飲んだら ビショビショになるし

        耳のビョーキにもなって

        クスリを入れて ごしごし されたりする

        風とおしが悪いからなんだって


        はっきりいって めんどうな 長い耳だけど

        きみに  うつくしい耳だね  とほめられた


        誰にも ないしょだけど

        今では じまんの耳なんだ







「ごはん大好き!」 ~ NEO ~



        今夜の かがやく月を

        きみも どこかで 見ているなら

        いつか また 会える気がする

 

        きみの笑顔 くもることが ありませんように

        いつかまた きみに きっと会えますように


        満月の神さまに祈っているよ








       



          太陽みたいな色の

          これは なに?


          食べられるもの?

          みかんの仲間かな・・

          おもちゃ?


          おしえて これなに?

          はじめて見たよ



          ほんとうのこと べつに知りたくないことだって

           ボク たくさん あるけど


          ほんとうのこと おしえてほしいな 今は