三角絞めでつかまえて2 -793ページ目

ディセント2(ネタバレ)

ディセント2※映画の説明などを追記しました(12/17)

三角絞めでつかまえて-ディセント2

原題:The Descent: Part 2
2009/イギリス 上映時間95分
監督・編集:ジョン・ハリス
出演:シャウナ・マクドナルド、ナタリー・メンドーサ、クリステン・カミングス、ギャバン・オハーリヒー、ジョシュア・ダラス、アンナ・スケラーン、ダグラス・ホッジ
(あらすじ)
アパラチア山脈の洞窟で6人の女性が消息を絶ち、その内の1人であるサラ(シャウナ・マクドナルド)が血まみれの姿で生還する。残る5人の救出に焦る保安官と救助隊は、ショック状態で一時的に記憶を失ったサラを連れて洞窟へと向かうが……。(以上、エイガ・ドット・コムより)

予告はこんな感じ↓




60点


洞窟で遭難した女性たちの疑心暗鬼型サバイバルムービーかと思いきや、途中から地底人が参戦して血みどろの戦いが繰り広げられるスプラッター映画「ディセント」の続編「ディセント2」を観てきましたよ。

とにかく前作は素晴らしかったですよね! キャラクターはしっかりしているし、洞窟の閉塞感はイヤというほど伝わってくるし、地底人の容赦なさも本当に怖かった…。そして、脱出したかと思いきや洞窟の深部でうずくまって妄想していたという衝撃のラストは、本当に最高でした。

で、今回の続編ですが、そこそこは面白かったです。ある一定水準はクリアしている映画じゃないでしょうか。ただ、初めて地底人を見た驚きはもうないワケで、全編予想以上のことは起きなかったなぁと。前作よりツッコミどころも多いです。例えば序盤、サラの臭いが廃坑にあったから、犬も廃坑に向かったんですよね? でも、入ってみると人が出入りした痕跡がない状態だったワケで、それなら捜索隊も別のところを探すと思うんですよ。保安官が手錠をかけるくだりも、「あんな緊迫した状況だったらさすがに手錠なんてしないだろ」と思ったり…。でも、全体的な雰囲気は嫌いじゃないです。ジュノがサラと和解して死んだところとか、サラが自らを犠牲にして女保安官を助けるところはベタだけど泣きながら観ました。

あと、ラストで女保安官が管理人のオッサンに昏倒させられて洞窟に戻されたのはビックリしましたね。確かに廃坑に入るとき、あのオッサンは意味ありげな表情をしてたけど、もう3に続く気マンマンなんですね。まぁ、僕は当然ながら3も観に行きますけど、さすがにこういう商売のやり方はちょっとどうかとも思いました。

何はともあれこのシリーズ、スプラッターホラーが好きな人には絶対オススメ! って、ここまでネタバレを読んでから観る人は少ないですかね。




2では制作総指揮のニール・マーシャル監督作。未見の人は騙されたと思って観てみて!
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狼男VS軍人! これもニール・マーシャル監督作ですが、まぁまぁ好きです。
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ザ・バッタモン! 観たら確実に損をしますぜ。
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●REC/レック2(ネタバレ)

●REC/レック2※映画の説明などを追記しました(12/17)

REC2

原題:REC2
2009/スペイン 上映時間85分
監督・脚本:ジャウマ・バラゲロ、パコ・プラサ
出演:ジョナサン・メイヨール、レティシア・ドレラ、オスカル・サンチェス・サフラ、マヌエラ・ベラスコ、アリエル・カサス、アレハンドロ・カサセカ、パブロ・ロッソ
(あらすじ)
完全隔離された伝染病の発生源であるアパート。医師と警官隊がヘルメットにCCDカメラを装着し、感染の深層部であるアパートの最上階に向かう。しかし、次々に仲間たちが感染。閉鎖されたアパートの中で凶暴化した仲間におびえ、精神的に追い詰められながら、彼らはあるものを目にする。(以上、シネマ・トゥデイより)

予告はこんな感じ↓




50点


ホラー映画はそんなに得意ではないんですが、「●REC/レック2」の感想を書きますね。

本国スペインでは100万人以上を動員するという大ヒットを飛ばし、アメリカでリメイクもされたPOVゾンビ映画「●REC」の続編ということですが、正直なところ、あまり期待はしてませんでした。なぜかというと、1がそれなりに楽しめたのは確かなんですが、ちょっとイライラしたところも多かったんですね。基本的にPOVだから仕方ないんですけど、主人公の女性レポーターがヒステリックな感じで「撮れ!」とカメラマンを煽って惨劇を撮影しまくるのとか、「撮影してる場合じゃないだろ」とつい突っ込んでしまうんですよ。あと、ホラー映画の登場人物はパニックに陥ってバカな行動をしがちなんですが、主観映像だと余計バカに見えてイライラしちゃうというか…。

ただ、やはり主観映像ならではのハラハラ感だとか、悪魔憑き要素が加わったりとか、ラストの連れ去られENDとかは嫌いじゃなかったので、現在上映中の続編を新宿東急で観てきたワケですが…。それなりに工夫が加えられて面白かったけど、やっぱりイライラさせられました。

面白かったところを列挙すると、突入する特殊部隊のヘルメットに付けられたカメラ映像や、途中から物語に絡んでくるバカな若者たちの手持ちカメラなど、前作より視点が複数になっていたのは飽きが来なくて良かったです。ストーリー的にも前作の最後に明かされた悪魔憑き要素を全開に出していて、「エクソシスト」が好きな僕としてはかなりグッときました。バカなガキが因果応報的にゾンビ化したのも良しですな。ラスト、女性レポーターに悪魔が乗り移っていたというバッドエンドを読めた人は多いと思いますが、僕は素で「ええっ!?」とビビッちゃいましたよ。

でも、特殊部隊の戦闘能力の低さと頭の悪さ(飲み込みが悪すぎ)、神父の事前準備の無さ(あんな強力な敵が相手だと分かっているのに無策すぎ)と意固地さ(どう考えてもあんな壊滅的状況になったら、一旦外に出て体制を立て直すべき)、バカなガキどものご都合主義的な行動力(さすがに下水には入らないと思う)など、「怖い」というより「ウザイ」と思うシーンが本当に多かったです。あと、視点を複数にしたせいで、逆に「今、観客が観ているこの映像は誰が編集したの?」的な疑問も湧いたり。まぁ、それを言い出したらキリがないんですが。

3が作られたらまた観に行くとは思いますが、僕はPOV映画はちょっと苦手かもしれません。




大ヒットしたスペイン産POVゾンビ映画。



ハリウッドリメイク版。僕は未見です。



大ヒットしたPOVモンスター映画。こっちの方が好きです。








SOUL RED 松田優作(ネタバレ)

SOUL RED 松田優作※映画の説明などを追記しました(12/17)

三角絞めでつかまえて-松田優作

2009/日本 上映時間120分
監督:御法川修
出演:松田優作
(あらすじ)
2009年に生誕60年を迎える俳優・松田優作の歴史を紐解くプロジェクト「SOUL RED Project」の一環として製作されたドキュメンタリー。40歳の若さでこの世を去った名優・松田優作が残した肉声インタビューや直筆メモなど、貴重な資料を多数収録。実子である松田龍平と松田翔太や、浅野忠信、香川照之、仲村トオル、アンディ・ガルシアなど、多数の俳優たちが優作について熱く語る。(以上、エイガ・ドット・コムより)

予告はこんな感じ↓




50点


日本人で松田優作が嫌いな人っているんですかね? まぁ、女子にはいるかもしれませんが、男子だったら、ほぼ全員が好きなんじゃないでしょうか?(勝手な妄想) もちろん私も大好きなので、奥さんの松田美由紀さん曰く「最初で最後の公式ドキュメンタリー」である「SOUL RED 松田優作」を観てきましたよ。

で、感想は…ちょっとなぁ…。最近、結構ドキュメンタリーを観ていますが、その中でも一番つまらなかったです。美由紀さんは「優作を知らない人に知ってほしい」みたいな想いがあったみたいなんで、そう考えると仕方ない気もするんですが、知っている人からすると、全体的にヌルイんじゃないでしょうか。いや、僕なんて優作フリークを名乗るほど詳しくはないし、情熱も傾けていないので、真の優作ファンからすれば「優作が好き」だなんて言うこと自体おこがましい存在なんですが、その僕ですらヌルイと思うんだから、優作ファンたちはあまり楽しめなかったんじゃないかなぁ。

えーっと、全体的に上っ面なんですよ。なんかさ、浅野忠信さんとか宮藤官九郎さんとか嫌いじゃないけど、この映画に出す必要あるんですかね? もちろんそういう有名人が「影響を受けました」みたいなことを言うのも効果的だとは思うけど…。特にクドカンの場合はなんか青山あたりにありそうなオシャレな喫茶店みたいな場所で収録していて、そういうものに勝手に劣等感を抱く僕的には「気取りやがって!」と本当にイラッとしました。…って、言いがかりですな、すみません(涙)。

当時一緒に現場を踏んだ役者さんたちがあまり出演しないのもどうかと思うし。アンディ・ガルシアとか豪華だけど、それなら渡哲也さんとかの話も聞きたかったです。仙元誠三さんとか森田芳光さんとかの話も良かったけどさ、基本的にはみんなで「優作はスゴイ」「本当にスゴかった」って言うだけで、あまり知られざるエピソードとか出てこないので、本当につまらなかったというか。

松田兄弟のインタビューは父親への複雑な想いを感じられてかなり良かったけど、松田翔太さんが「二世だからとか言う人もいるかもしれないけど、そんなレベルで役者の道を選んだんじゃない」的なことを言っちゃうのは、若いなぁというか、ちょっと観ていて居心地が悪かったです。心ある人はそんなこと思わないし、本当に気にしていないなら、そういうことは口に出さない方が格好いいワケですから。ただ、それだけ周囲の風当たりも強いんだろうなと同情したり。あと、なぜかこの場面は手持ちカメラで撮影していて、画面がかなりグラグラするんですが、ちょっと意味が分からなかったです。個人的には台無しだと思いましたが、どうなんですかね?

僕からするとその出自とか私生活とかあの強烈な人格を形成した青春時代のエピソードとかも期待していたし、「インタビュー映像的なものがいろいろ出てくるのでは?」と思ってもいたので、本当に肩すかしを食らったというか。優作の血と肉が全然伝わってこないんですよ。入門編としても薄っぺらいのでは。それに映画の構成もあまり格好良くないです。いきなり「優作はCFにもこだわった」みたいな展開、どうなんでしょうか? しかも、それを文章で伝えるのってどうなんでしょうか? いや、別に文章で場面転換しても良いとは思うんですけど、何か中途半端に感じるんですよ。センスがあるように作っているけど、致命的にセンスがない作品に思えます。正直、テレビで十分な作品というか、10点くらいの作品じゃないでしょうか?

ただ、優作出演映画やドラマの名場面が出てくるのは、テンションが上がりました。大画面で走るジーパン! それだけで観た価値はあったのも事実。だから、厳しいことばかり書いたけど、ちょっぴりオススメです。




あの食事シーンは何度観ても面白いよなぁ。
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ジュヴレ・シャンベルタンの2001年物をみんなで飲もう!
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パイレーツ・ロック(ネタバレ)

パイレーツ・ロック※映画の説明などを追記しました(12/17)

三角絞めでつかまえて-パイレーツロック

原題:The Boat That Rocked
2009/イギリス 上映時間135分
監督・脚本:リチャード・カーティス
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、ビル・ナイ、リス・エバンス、ケネス・ブラナー、ニック・フロスト、トム・スターリッジ、クリス・オダウド、キャサリン・パーキンソン、リス・ダービー、ウィル・アダムスデール、トム・ウィズダム、タルラ・ライリー、エマ・トンプソン、ジャック・ダベンポート
(あらすじ)
ビートルズやローリング・ストーンズが人気を博し、ブリティッシュ・ロックが全盛期を迎えた1966年のイギリス。領海外に停泊した船からロックを24時間流し続け、人々に熱狂的に支持された「海賊ラジオ局」を舞台に、ポップ・ミュージックに情熱と愛情を注ぐDJたちと、彼らとともに暮らす人々を描いた群像劇。(以上、エイガ・ドット・コムより)

予告はこんな感じ↓




60点


例によって音楽映画強化月間ということで、「パイレーツ・ロック」の感想を。これは「MTVスクリーン」の「ダイマル映画宣伝社」という非常に素晴らしいコーナー(地上波も含めてテレビで最も面白いコーナーの1つ)で紹介していたので、観ようとは思っていたんですよ。

ラジオ放送は国営しかなかった1966年のイギリスに実在した、船上から24時間ロックを流し続ける海賊ラジオ局を舞台にしたお話。主人公は高校を退学になった童貞の少年で、母親に言われて船に乗り込むことになり、くせ者揃いのDJたちと愉快に過ごしつつ成長する…的な感じでした。テンポが良くて、笑いもあって、かなり見やすい映画じゃないですかね。僕はまったくロックやポップスに詳しくないんですが(60年代のも現代のも)、劇中に流れるのは非常に良い曲ばかりで、音楽的にも楽しめました。登場人物たちはみんなキャラが立ってましたね。フィリップ・シーモア・ホフマンがこんなに格好良く見えたのは初めてかも。他の役者さんたちも非常に良かったです。

ただ、「ロック=けしからん!」みたいな感じで政府が弾圧するとか、実際にあったことなのかもしれないけど、ああいうのはステレオタイプ過ぎてうざったいというか…。ラスト、船が沈没して、ギリギリの状態から脱出してきたフィリップ・シーモア・ホフマンが海面に飛び出すのも、ちょっとやり過ぎというか。「ロックンロール!」とか叫ぶのが恥ずかしく見えてしまうのは、僕がひねくれているのかしら。

まぁ、何はともあれ、見やすい映画なのは確かだと思います。気になっている人は劇場で観といた方が良いかも。




同じ監督の作品だそうで。僕はまだ見ていないんですが…。
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“ロック観”についていろいろ考えさせられる映画ですよね。
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「戦場でワルツを」の配給会社の女性が可愛かった件(もしくは前売り券を買うことの是非について)

このブログはまだ開設したばかりですが、できれば新作映画の感想文を週に3~4本、DVDなどで見た映画の感想文を週に2~3本、あとは映画や自分にまつわることを書いたものでなるべく毎日更新しようと思っております。

で、現在、“今月見た映画の感想文”だけでもなかなか消化できていないので、あまり普通の日記は書きたくないのですが、昨日、どうしてもこれは文章として残しておこうと思ったことがあったので、とりあえずここに残しておきます(前置きが長い!)。

みなさん、「戦場でワルツを」という映画をご存知でしょうか? まぁ、詳細は公式サイトを読めばすぐ分かるんですが、一応、説明しますと、イスラエルのアリ・フォルマン監督の実体験を元に作ったノンフィクション・アニメ(?)ですな。映画評論家の町山智浩さんが以前ラジオ番組で紹介されたのを聴いて、ちょっと興味があったんです。

この映画、11月28日から公開予定なんですが、結構面白そうな作品なのに、東京ではなんと「シネスイッチ銀座」でしか上映されないそうで。「シネスイッチ銀座」といえば、なんかオシャレな人たちが集う映画館的なイメージがあり、僕はちょっと敬遠する映画館だったりします…。正直、迷ったんですが、この映画はどうしても観たいし、基本的に映画の前売り券は買って観るタイプだし、昨日と今日は特典として入浴剤の他にポストカードももらえるということで、ちょっと銀座まで買いに行ったワケです。

で、ビックリしたんですが、ここに書いてあるように、“シネスイッチ銀座で公開する映画の配給会社は、公開1週間前の土日に劇場前でチケットの手売りをするのが慣わし”なんだそうで。映画館の前にプロレスでよく壊される長机があり、そこで配給会社の社員と思われる女性がチケットを売っていたんですね。そして…この人が結構可愛かったんですよ! 年齢は20代前半から半ばくらいかしら。いや、アイドルとかの可愛らしさとはまた違うんですが(失礼!)、非常に僕好みだったというか。配給は「ツイン、博報堂DYメディアパートナーズ」ということで、「博報堂」という単語がちょっと“いけ好かない感”を感じさせますが、こういう映画を公開してくれてありがとうとは思いますし、まぁ、結局、可愛ければすべて許せてしまうのが男の哀しいサガというか。単にチケットを買うだけだったんですが、その時は買う人が僕1人しかいなかったのもあり、「どこでこの映画のことを知ったんですか?」と明るい感じでやたら話しかけられてしまい、妻はいても女性耐性がほとんどない僕は恐ろしくしどろもどろ状態でした…。その後、可愛い女性と話せてうれしかったので、奮発してナイルレストランでムルギランチを食べて帰りました。

さて、ここでよく考えると、前売り券が1500円、交通費が地下鉄往復320円、ムルギランチが1500円と、前売り券を買うために合計3220円出費したことになります。一般通常の入場料が1800円だということを考えると、まったくお得じゃなかったというか…。いや、ランチは美味しかったから良いとしても、そもそも前売り券を買う時点で足が出てたワケでして。ダラダラと書いてきましたが、こういう場合ってやっぱり前売り券って買わない方が良いんでしょうね…。非常にどうでも良い話に長々と付き合っていただき、ありがとうございましたm(_ _ )m