こんにちは。西のだぢごです。


南あわじ市図書館の読書会で知った本。


【融合しないブレンド】





徳島のコーヒーロースターが書いた随筆集。


読書会でどのように紹介されていたかは忘れてしまいましたが、表紙の帯に「ここには融合はないけれど、分断もない」という言葉にも惹かれました。


目次





「融合しないブレンド」には、コーヒーの粗を隠すために(コーヒー豆)を混ぜているうちは、いいブレンドコーヒーはできない、足りないところを補い合うには、各々の力が必要になる。人もそうじゃないか・・・(略)ひとつひとつのコーヒーが自分のままでありながら、それらが集まることによって更なる輝きを放つコーヒー。それこそがブレンドを作る意味なのではないだろうか。云々。


融合はないけれど、分断もない・・・なんという素晴らしき世界。


著者の庄野さんが、いいコーヒーをつくるために最も大切にしていることは、「焙煎機の掃除」だそう。


昔、京都の五右衛門という五右衛門風呂や囲炉裏、かまどのある一棟貸しのある宿のオーナーさんに、薪の風呂たきが上手になるコツは、薪をくべる所の周辺をきちんと掃除することです、と教えてもらいました。そのお話をお聞きして、私は、ものすごくテンションが上がりました。この本にも、焙煎機の掃除と書いてあって、なるほど~、やっぱり~と思いました。


この本は、時の流れがゆったりと流れて、別の時空間、世界があるのかと思ったら、世の時の流れの速さの中にあっても、著者はそれに巻き込まれることなく、自身の時をただ刻んでいる、そのように感じました。

まさに、融合はないけれど、分断もないんだ~。


あたたかい本のようで、あたたかいわけではない。だからといって冷たい本かというとそうでもない。じゃあ、ニュートラルな本かといえば、ニュートラルとも違う。どんなんや⁉️(笑)


素敵な本に出会えました。


無条件の愛と光を。アアルトコーヒーのコーヒー飲んでみたいと共に。らぶラブラブ