「待つんじゃない!待つのではない!自分から行動を起こせ!弘法大師・空海の言葉。 | 神聖寺 隆健 090-3085-9732

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神聖寺 隆健 (しんしょうじ りゅうけん)
真言宗、法事と供養、仏教世話ばなし


上の梵字は私、隆健の筆による、サンスクリット語・般若心経からの一文字です。
ブログを途中からお読み頂いた方々の為に、過去のブログを、改めてご案内させて頂いております。なお、私のつぶやきは実生活には何の役にも立ちません。謝謝。
つぶやきを進めましょう。
「見えない世界をしっかりとみよう!」
「見えなきゃ、とにかく飛び込んでみろ!」
「身体で体験しなきゃだめだよ!」
「待つんじゃない!待つのではない!自分から行動を起こせ!その意欲、集中が大事なんだよ~!」・・・と、空海が耳元で囁(ささや)いてきます。
大乗仏教の世界、最高峰である真言密教、高野山真言宗。開祖である空海の言葉です。
どこに飛び込むのか?
それは自分の『心』の中にです。
何を求めてか?
それは『悟り』を求めてです。
悟りをもとめて、自分の『心』を徹底的に極めていくと、ハッキリと自分の中に『仏(ブッダ)』が存在していることに気が付くと言う。
性別なんか関係なし、年齢なんか関係なしに・・・
これが『真言密教』の実践の姿です。
自分の『心』に『仏(ブッダ)』がいるか?
私は、いつも、用意してある『バロメーター』でチェックします。
それをみなさんにもご紹介しましょう!
〔私も迷う(=欲がでる)時が多々あります。これは私の命綱の一つでもあるのです〕
その『バロメーター』とは次の『詩』のことです!
次の『詩』をどのように理解されるかで「自心に『仏(ブッダ)』がいるか?」が分かります。
青いお空の底ふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまで沈んでる、
昼のお星は眼にみえぬ。

見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。

散ってすがれたたんぽぽの、
瓦(かわら)のすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根は眼にみえぬ。

見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
(金子みすず全集より)
『金子みすず』は大好きな詩人です。
近年、若い宗教人の世界で「金子みすず詩集」が話題となっているようです。なるほどと思われます。

「鈴と小鳥と それから わたし、みんないい」
この『詩』こそ、平等論・大乗仏教哲学の極地を表しています。

『わたしと小鳥と鈴と』
わたしが両手を広げても お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥はわたしのように 地面(じべた)を速くは走れない、
わたしが体をゆすっても きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように たくさんな唄は知らないよ、
鈴と小鳥と それから私、
みんなちがって みんないい。
(金子みすず全集より)
金子みすずは既に故人の女性。。合掌!