勝手に映画紹介!?

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ゴジラvsコング(2021年):WOWOW録画

 

早朝、足に激痛…どうやらつってしまったようだ。いつもは、1日くらい痛みが残ったりするんだけど、ヤバいって思った瞬間の対処が良かったのか、幸い痛みは直ぐにひき…歩行には問題ない。ただ、予定していた起床時間よりも2時間くらい早く起きてしまった…これで寝直したら、寝坊しそう、起きれなそうだなと思い、本当は就寝前に行おうと思っていた「ゴジラvsコング」の再鑑賞を行う…というのも、今日はこれから続編の「ゴジラxコング 新たなる帝国」を見に行く予定でいる(一応、もう1本ハシゴ予定)…タイトルが“VS”から“x”になってるの今気づいた…。

 

えーと約3年前、「ゴジラvsコング」を見に行く前は…いわゆる“モンスターバース”と呼ばれるそれまでの作品、「ゴジラ(2014年)」「キングコング 髑髏島の巨神」「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」の3作品をおさらい鑑賞したんだけど…さすがに今回はそこまでの必要はないだろうと思って(っていうか、時間的に余裕もないし)、「ゴジラvsコング」だけにしたよ。鑑賞は以前、WOWOWで放送された際、こういう時のためにエアチェックしておいた録画ディスクにて…そういえば、ワーナーさんのAリストコミュニティのプレゼントで配信版も貰ってたなぁ…。

 

なんか、再鑑賞の感想もちゃんと書こうと思ってたんだけど…上映時間が迫ってきたので、“「ゴジラvsコング」を見直したよ”という記録だけの投稿になってしまいそうだ(汗)そんなわけで、いつものように地元シネプレックス、9時40分からの字幕版で、「ゴジラxコング 新たなる帝国」を鑑賞してくる。「ゴジラxコング」鑑賞後、12分の待ち時間…たぶん10分前入場なので、実質待ち時間ない状態で…12時上映開始の映画をもう1本鑑賞してくる予定なので、帰宅は午後。もう1本も含め…感想アップは夜にでもゆっくり行いたいと思う。それではいってきますね!

 

 

 
★2021年07月02日投稿:ゴジラvsコング(2021年)を再掲してます★

 

ゴジラとキドラが死闘を繰り広げてから数年後…各地では巨大怪獣たちが引き起こした爪痕がまだ残っていた。そして、特務機関モナークは、解決手段として巨大怪獣の故郷“ルーツ”の手掛かりを探っていた。そんな中、ゴジラがフロリダに上陸し、ハイテク企業エイペックス社の工場を破壊。ゴジラが再び人類の敵になったことで人々は恐怖。エイペックス社とモナークはコングを髑髏島から連れ出し、帰巣本能を利用して“ルーツ”の場所を特定しようと考える。一方、エイペックス社の不穏な動きを察知したマディソン・ラッセルは独自に真相を追い求めるが…。

 

「キングコング 髑髏島の巨神」も含めた“モンスターバース”の4作目であるが、ゴジラ…いわゆる“レジェゴジ”に限定すると3作目。なるほど、本家、日本のゴジラシリーズも3作目が「キングコング対ゴジラ」であり、この対戦カードが最初から決まっていたのも納得である。映画の方は…単独で鑑賞しても問題はないが、前作「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」までの展開を踏まえての、続きものには違いないので、本作を100%楽しみたいなら、せめて「ゴジラ(2014年)と「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」くらいは事前に鑑賞しておくことをおすすめする…。

 

「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」では…騒動の元凶といっても過言じゃないヴェラ・ファーミガが演じる科学者エマ・ラッセル(こじらせママ)のせいでどえらい目に遭った娘のマディソンが、成長して再び登場(カイル・チャンドラー演じる父親…エマの旦那も出てくる)…前作と本作との橋渡し的な役割を担いながら、物語を動かす中心人物の一人としてけっこう色々と活躍する。前作では、セリフのないシーンだと(オイラは予告で見てそう思った)、一瞬、男の子のようにも見えたマディソンだが…すっかり年頃のレディに成長!オタクなボーイフレンドまでいる。

 

コング側は…そもそも「キングコング 髑髏島の巨神」とは時代設定が異なるので、直接、前のキャラクターが関わってくるようなことはないです。急に出てきた新キャラばかり。中でも…言葉が喋れない代わりに、コングと意思疎通ができる不思議な少女がいまして、彼女の神秘的な雰囲気が、他の大人の存在感にも負けてなくて、強く印象に残った。“キングコングもの”のヒロインにしては、レベッカ・ホール演じるコング専門の女博士が地味だなって思ったのよ。やっぱコングにはパツキンだろとか思ってたんだけど、コングに対するヒロインは少女の方だったんだ。

 

全体的に…いい意味で“中二病要素”が増えた印象。怪獣同士のバトルも…「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」以上に、日本の特撮っぽい雰囲気をよく出せている。ビルの壊れ方だったり、怪獣同士のどつきあい、プロレスが…今までの“レジェゴジ”の中では一番ちゃんと描かれている。中盤、船でコングを運搬している最中に、ゴジラが襲撃してくるという“第1回戦”の海上バトル…あのシーンはまぎれもなく「新世紀エヴァンゲリオン」のTV版第八話「アスカ、来日」で、戦艦を足場にしてアスカのエヴァ弐号が使徒と戦うシーンの影響を受けたものだろうな。

 

色々と行動に意味があり、物語を見ていくことでその辺は理解できるんだけれども…今までの2作に比べての、ゴジラの凶暴さもよく描けていてなかなかだ。一方、コングが脱臼した肩を自分でビルに打ち付けて、ハメめなおす姿を見て、メル・ギブソンじゃん、リッグスじゃんって笑いながら見てたんだけど…エンドクレジットにLethal Weapon 2って表記が本当にあったのよ!マジで「リーサルウェポン2 炎の約束」からインスパイアを受けたオマージュだったのか?他にもタイトルがいくつか書かれてたけど…見過ごしちゃったよ。最後のテロップは要注目。

 

過去の“モンスターバース”でも存在だけは仄めかされていた“地下空洞”がいよいよ本格的に姿を現し…そこを探査するための探査機とかも出てくるんだけど、それがねいかにもなメカメカしさ…オイラ的には“84ゴジラ(1984年公開の「ゴジラ」)”とかに出てきたスーパーXとかを思い出して、なんかめちゃめちゃワクワクしたんだよ。他にも地下、海底で大陸同士が繋がってる、物資を運搬するトンネルみたいなのがあったりね“SF色”も強くなってるのよ。「キング・オブ・モンスターズ」から数年で、この世界はどれだけハイテクが進化したのだろうか?ってくらい…。

 

ここまできたら…はやくメーサーも開発しろよと。2014年の時から、言ってるんだけど、さすがにこれは実現しませんでした。でもね…思いのほかすごいサプライズはありましたよ。オイラ的には、そろそろ…次回作当たりで、そういう仕掛けがあってもいいんじゃないかなって思ってたことが、こんなに早く、ここできたかってところで展開された。ホント、もしブログとかSNSで直接的に“あの名前”を書いてるヤツとかいたら、マジで軽蔑するよね。だからネタバレする前に、ぜひ自分の目で確かめてください。デザインは不満も残るが、某アニゴジよりマシかな…。

 

一応、「キング・オブ・モンスターズ」のラストの伏線とも関係あるんじゃないかな?前作の悪役、チャールズ・ダンスは出てこなかったんだけど…ここに繋がるのかってくらいの解釈はできたよ。レジェンダリー・ピクチャーズがモンスターバース以外に、今までどんな作品を作ってきたか、これからどんな作品を作る予定でいるか、そのあたりのことも合わせて考えながら見ると、より深い考察もできるかもしれないな。操作方法はアレっぽいじゃんとか、そういえばアレにアレも出てきたなとか…アレのおかげで、ゴジラとコングの勝敗にもいい落としどころができた。

 

特撮やアニメが好きな人が見たいものはいっぱい詰め込まれている、それこそベタだけど“おもちゃ箱”みたいな映画であり…古き良き東宝特撮の“緩さ”も、今までの中で一番受け継いでる作品だと思うんだけど(すげーハイテクな世界なのに、パソコンのセキュリティガバガバじゃねーかとか、結果的にアナログな方法が一番とか…ギャグみたいなことをシレっとやってのける)、“怪獣映画でもリアルじゃん”っていうのが好きな人には向かないかもしれない。あとね、音楽面だけは前作「キング・オブ・モンスターズ」の方がゴジラ愛が強かったなと…そこは残念。

 

 

監督:アダム・ウィンガード

出演:アレキサンダー・スカルスガルド ミリー・ボビー・ブラウン レベッカ・ホール ブライアン・タイリー・ヘンリー 

 

 

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<デジタルセル>ゴジラvsコング(字幕版)

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おまえの罪を自白しろ(2023年)

おまえの罪を自白しろ

 

オイラには珍しく連続でアマプラ利用中…近々ネトフリへ再加入予定なので、そうするとそっち優先になっちゃうかなと思って、今のうちに。そして、連ちゃんで新し目の邦画であり、連ちゃんでジャニタレ主演作をチョイスしてしまった。いや、まぁ、いいか…無料だし。そんなわけでアマプラの見放題に追加された「おまえの罪を自白しろ」を鑑賞…昨年の10月に劇場公開、映画館でバンバン予告が流れていたのは覚えている。なんだかんだで真保裕一の小説が原作…最近はあまり真保作品を読んでないけど、初期の作品で偽札づくりの「奪取」とか面白かったな。

 

荒川に建設予定の上荒川大橋を巡る汚職で国会は紛糾…宇田清治郎内閣副大臣が矢面に立たされていた。そんな時、就職した会社が潰れ、政治家秘書になったばかりの清治郎の次男・晄司のもとに…市会議員・緒形恒之と結婚した妹・麻由美から電話が!なんと清治郎の孫、晄司の姪にあたる柚葉が誘拐されたという。清治郎はさっそく身代金の要求に備えるなど対策を始めるが…犯人からの要求は“明日の夕方5時までに記者会見を開き、お前の罪を自白しろ”というものだった。清治郎は正解の秘密や保身と、孫娘の命を天秤にかけることになり…。

 

昨日見た「法廷遊戯」も、他の若手役者に比べると…主役のジャニっぽいあんちゃんが、無駄に辛気臭い演技してて、かなり浮いていた印象だけど、こちらの主人公は、やたら眉間にシワを寄せ、終始力みっぱなし、大声を張り上げる演技ばかりで…見てるだけで暑苦しい。まだ、昨日の辛気臭いあんちゃんの方が耐えられた。こっちは…脇を固めてるのが、ベテラン、演技派、曲者揃いなので、余計に主人公を演じたあんちゃんの拙さが目立つ。そこお前が喋らなくてもいいだろうなシーンも多く、出しゃばり、目立ちたがりな役作り、ジャニ忖度演出がウザすぎ。

 

つーか、就職した会社がつぶれて、政治家の親父の秘書として拾ってもらった分際で、何を偉そうなことを喋ってるんだと…役者の演技と相まって、キャラクター自体を否定したくなったよ。とにかくむかつく。どうせなら、秘書という立場を利用し、外遊先で豪遊したり、首相官邸にお友達呼んでバカ騒ぎした…“現役総理の息子”の話でも映像化して、演じさせた方が、よっぽど似合うんじゃないかって思ったよ(笑)“お前の罪を自白しろ”…この言葉自体は、裏金問題などに関与している自民党議員全員に投げかけたいと思った、タイムリーな話題ではあったかな?

 

しかしながら政界内幕と誘拐サスペンスの同時進行が成功していたとは到底思えず、空回り気味…売りのはずの“タイムリミット型サスペンス”もまったく緊張感がなく、似たような脅迫を2回繰り返したりするので、余計に白けてしまった…かえって時間なんか区切らなかった方がよかったかも。最後の犯人への反撃も映像で見ると雑すぎ。警察間抜けだし、やっぱり主人公が出しゃばってくるし…。警察が、ツッコミどころもある大掛かりな捜査をする展開は「64-ロクヨン-」にも似てるなと思ったら、脚本家が同じ人だったな(「64」は監督と共同脚本だったけど)。

 

真犯人については…キャスティングでほぼほぼバレている。本来ならもっとメインの役どころでも良かったはず、演技に定評のある“あの役者”が、あんな地味な役で終わるはずない…ってくらい、チョイ役だったので、絶対に…後半でクローズアップされるだろうと思っていたら、案の定だった。エンディングで急にB’zが流れてくるのもどうなのよって感じだけど…ジャニが自分で唄ってないだけマシか?腹に一物を抱えた胡散臭い政治家連中、無骨な警察関係者などを演じたオジサン俳優なんかを見ているのはそれなりに楽しかったんだけどな…全体的に微妙だ。

 

 

監督:水田伸生

出演:中島健人 堤真一 池田エライザ 山崎育三郎 中島歩 平泉成 尾野真千子 金田明夫 角野卓造

 

 

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おまえの罪を自白しろ






 

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法廷遊戯(2023年)

法廷遊戯

 

アマプラの見放題対象に「法廷遊戯」が加わっていたので鑑賞してみる…昨年、劇場で予告が流れていて、気にはなったんだけど、どうやらジャニタレ映画らしいということでスルーしてしまった。原作は同名のミステリー小説だが未読…2021年版(2020年年末発表)の“このミス”上位にランクインしていたのは知ってたんだけど、いつもの通り古本入手できなかったので、まだ読めていなかった。昨日見た香港映画の「毒舌弁護人 ~正義への戦い~」も弁護士が主人公のリーガルサスペンスだったが…偶然にも2日続けて法廷ものを見ることになってしまったよ。

 

久我清義が通うロースクールでは、学生の間で無辜ゲームと呼ばれる模擬裁判が流行っていた。ある日、幼少期の清義に殺人未遂の過去があると何者かに暴露され、無辜ゲームで裁かれることに。清義は幼馴染の織本美鈴を弁護人に指名してゲームに挑む。その後、美鈴もまた脅迫されていたことが判明するも、脅迫者の正体は掴めなかった。2年後…清義も美鈴も弁護士になっていたが、研究者の道に進んだ親友・結城馨から、久しぶりに無辜ゲームに誘われる。清義が指定された場所に向かうと、馨の死体と、血だらけでナイフを手にした美鈴の姿が!

 

序盤で描かれる…学生たちが興じる模擬裁判“無辜ゲーム”のやたら芝居がかって、大仰なやり取りを見せられた時は、“なんじゃこりゃ~”って思ったし、学内だとよそよそしく、やたら暗い感じのヒロイン(?)杉咲花が、主人公と2人きりになったりすると態度が全然違って…本当はこういう人なのかという、性格悪そう感が気になったりもした。過去に殺人未遂を犯している主人公と幼馴染のヒロインが謎の脅迫に怯えながら、真相を突き止めようとするも…失敗に終わる。そもそも、そんな訳ありな2人がなんで弁護士にないたいのか?そのあたりも追々語られる。

 

まだ答えを導き出す情報が少なく、全体像が見えてこない状態で…2年の歳月が流れ、主人公とヒロインは…あっけなく司法試験に合格して弁護士に。もう1人、主人公の友人で…なんと在学中に司法試験に合格してしまった天才(無辜ゲームを仕切っていた人物でもある)がいるんだけど、この天才くんは何を血迷ったか、弁護士にならず、大学に残って研究者になっていた。その天才くんから、呼び出しを受ける主人公とヒロイン…久しぶりに無辜ゲームやるよと。しかし指定場所に赴いた主人公の前に友人の死体と凶器を手に血まみれのヒロインが!

 

主人公は殺人の容疑で捕まったヒロインの弁護を引き受けることに…って、ようやくリーガルサスペンスの本番が始まる。かと思いきや…主人公の男が、やたら辛気臭い顔して悩んでる姿が多く、裁判での弁護士と検察官との熱いバトルとかは意外と少ない。リーガルサスペンスとしては王道、直球だった「毒舌弁護人 ~正義への戦い~」を見たばかりだったので、なんだか物足りなさを感じる。序盤でのフリが一つに集約されていくなかで、ミステリーとして二転三転する仕掛けが用意されているところは良かったが、予想通りなところも多く、正直、驚きは少ない。

 

小説で読んでれば、もっと面白かったのかもしれないけど…映像で見ちゃうと、伏線が解りやすすぎちゃうんじゃないか?エンタメ寄りの軽さの中に、「それでもボクはやってない」ばりの社会派な部分もちょっとあったりして…評価できる部分、好きな部分もあるんだけどな。あとは…最初の方で感じた“嫌な女感”も含め、杉咲花の色々な表情、特にヤバさ、怖さがとんでもねぇ迫力で女優魂を見せてくれた…回想シーンに出てくる学生服だってまだまだ充分にイケてる。それに引き換え…主人公の若いあんちゃんのいかにもジャニタレな浅い演技は見ていて苦痛。

 

 

監督:深川栄洋

出演:永瀬廉 杉咲花 北村匠海 戸塚純貴 黒沢あすか 柄本明 生瀬勝久 筒井道隆 大森南朋

 

 

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法廷遊戯

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毒舌弁護人~正義への戦い~(2023年)

毒舌弁護人 ~正義への戦い~ [DVD]

 

WOWOWでエアチェックしておいた「毒舌弁護人 ~正義への戦い~」を鑑賞…読んで字のごとく、口の悪い弁護人=弁護士の主人公が、自分のミスで一度は敗訴した事件にリベンジする機会が訪れ、実は陰謀による冤罪だった真実を、法廷で暴いていくという…香港のリーガルサスペンス。今の時代、製作国が中国ではなく、香港というのも意外と珍しいな…そして香港映画なのに、アクションがほとんどないのも珍しい。劇場公開後、円盤は出てないのか?ブルーレイの発売はないみたいで、DVDのみ5月10日にレンタル&セル発売、アマプラ配信もまだない。

 

2002年、治安判事だったラム・リョンソイは普段の行いがたたり、“わいせつ物 審査所”への異動を命じられてしまう。見兼ねた知人から弁護士への転向を勧められ、彼の法律事務所で働くことになった。転向後、初の依頼人は児童虐待で捕まった元モデルのツァン・キッイ。女性弁護士のフォン・カークワンと共にツァンの弁護を担当することになったが…事情を調べ無罪を確信し、ろくな準備もせずに裁判に挑んだ結果、ツァンは有罪が確定、禁錮17年の刑が下されてしまう。リョンソイは後悔し、2年の時が流れたある日、ツァンに再審のチャンスが訪れる!

 

左遷された中年判事が、知人の勧めもあり弁護士に転職。最初の弁護に挑むも…お目付け役の若手女性弁護士の助言を無視し、余裕ぶっこいたせいで大失態、無罪を確信していた依頼主を刑務所送りにしてしまい大反省、大後悔。結局、誘ってくれた知人の弁護士事務所を辞めて独立…数年間、心を入れ替えて、細々と仕事をしてたんだけど、自分が刑務所送りにしてしまった依頼人が無実である証拠を掴む。相棒だった女性弁護士やムショ送り以降、口も聞いてくれない依頼人に頭を下げ、なんとか再審に持ち込むも、簡単には無罪放免にはならない。

 

もともと、依頼人の女性が無実である証明として、愛人である男を証人として呼んでいたんだけど、最初の裁判で…証言を覆したことが、有罪確定の原因に。最初に愛人男性から有利な証言を引き出した時に、裁判で使えるような記録を残しておかなかったのよ。そもそも、なんで愛人は証言を覆したかというと…愛人は特権階級の権力者一家の娘と結婚した婿養子で、嫁や家名を守るために嘘をついているらしいと。それが一目瞭然なんだけど…別の証人を金で買収していて、手も足も出なかった。ようやくそこが崩せそうだってことで、再審に繋がったのね。

 

でもって、再審になってもアコギな手を使って邪魔してくる…いやいや、そこまで邪魔するって、もしかして愛人が真犯人なんじゃね?みたいな話にもなる。とにかく…この権力者一家の法律顧問という男(演じるのはマイケル・ウォン)があの手、この手で、攻めてくるわけで…。主人公たちは、陰謀をぶち破るには、もう一度事件をちゃんと調べ直そう、依頼人が無実である証拠を事件の真相を解くことで見つけようとなる。敵が違法行為でくるなら、こっちだって同じような手で逆襲だと…グレーどころか、真っ黒な手法で駆け引き…若干リアリティに欠ける部分もある。

 

まぁ、そこは香港映画版「逆転裁判」くらいの気持ちで見てれば許容範囲だ…権力者側にいいように使われてしまう検察官と弁護士の関係性なんかも、ちょっと「逆転裁判」の御剣怜侍と成歩堂龍一みたいだったしな。事件を検証する推理パートもあるし…やっぱり「逆転裁判」に似てるよ。個人的には主人公と最初は反目しながらも、段々と絆を深めていく若手女性弁護士の女優さんが可愛いなと思いながら見てたんだけど、映画公式サイトのキャストプロフィールに載ってない。WOWOWの解説ページによると女弁護士役の女優さんはレンシ・ヨンというらしい。

 

 

監督:ジャック・ン

出演:ダヨ・ウォン ツェ・クワンホー ルイーズ・ウォン フィッシュ・リュウ マイケル・ウォン ホー・カイワ

 

 

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DVD 毒舌弁護人 ~正義への戦い~

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1ヶ月間のHulu(フールー)加入を終えての総括…ドラマ2作品、香港映画5作品、計7作品鑑賞!?

1ヶ月間のHulu(フールー)加入を終えての総括…ドラマ2作品、香港映画5作品、計7作品鑑賞!?

 

先月、映像化不可能と言われていた綾辻行人センセイの同名小説をドラマ化した「十角館の殺人」がHuluのオリジナルドラマとして配信開始になったので加入…もう何年も前、Fire TV Stickを購入直後に、Huluのお試し視聴をしたことがあったらしく、アカウントが残っていたので…今回はお試し視聴サービスは利用できず(泣)、ちゃんとお金を払って利用しました(当たり前だ!)。お目当てのドラマを見終わった後も、自分の入ってるアマプラでは見放題になっていない旧作香港映画なんかを見てたんだけど…後半は利用頻度が落ち、次回請求前に解約したよ。

 

結局、海外ものを含めたドラマ2作品、旧作香港映画5作品…7作品ほど鑑賞。そんなに多くの作品を見れたわけじゃないけど、まぁ、一番の目的である「十角館の殺人」を見れたし、ネトフリ(自分は広告なしのスタンダードでいつも契約している)なんかと比べると1か月の料金もちょっぴり安めだからまぁいいかと。ああそうだ、今思い出した…加入直後にサンライズが制作に参加した短編アニメ映画版(旧版)の「め組の大悟」を見たんだけどAmazonでまともなアフィ画像がなかったり、YouTubeに使えそうな動画がなかったので、感想書くのをやめたんだった。

 

正確には8作品見てました…まぁ、ブログで鑑賞記録が残してあるのは7作品なので、7作としておきます。ドラマの方は、両方とも複数エピソードなので、時間的には単発映画の何本分かにはなると思うけどね。気になる旧作香港映画も、まだ何本かマイリストに登録してあったんだけど…見ないまま、解約しちゃったな。最後にお薦めを2作品ほどピックアップしておきますが、やっぱり現段階ではHuluの独占配信の「十角館の殺人」と「ツイステッド・メタル シーズン1」ですね…再加入の予定はないが、「ツイステッド・メタル シーズン2」があったら入っちゃうかも?

 

 

日本ドラマ・海外ドラマ

 

十角館の殺人(2024年) 独占配信

ツイステッド・メタル シーズン1(2023年) 独占配信

 

 

香港映画

 

D&D 完全黙秘(1995年)

ファイアー・ドラゴン(1986年)

ガンメン 狼たちのバラッド(1988年)

サイキックSFX/魔界戦士(1985年)

傷だらけのメロディー(1986年)

 

 

加入したらこれを見よう、お薦め1:十角館の殺人(2024年)

 

 

今回の加入の一番の目的だった…ドラマ視聴前に30年ぶりくらいに、ちゃんと再読して挑んだので、原作を丁寧に、忠実に、そして大胆に映像化されているなとより実感できた。時代設定を小説と同じ1986年にしてあるなど…変に現代風アレンジをしていないところも好感が持てる。ちょっとわざとらしくないか?なんて思いつつも…ギリ成立しているあのトリック!原作を知ってる人ほど、きっと“騙されたフリをしてあげよう”と優しい気持ちになると思うよ、たぶん…そのくらい、まともな映像化作品にはなっています。よくここまで推理小説を忠実に映像化したよ。

 

 

加入したらこれを見よう、お薦め2:ツイステッド・メタル シーズン1(2023年)

 

 

原作はプレステのゲームらしいがプレイしたことはない…簡単に言うと流行りのポストアポカリプス、ディストピアものでして、何らかの原因で日常がすっかり様変わり、荒廃してしまった世界で、人間は必死に生きてるんだけれども、そんな荒んだ世界で…各地を飛び回り、依頼のあった荷物を届けるのを生業にする配達屋を主人公とした物語。「ゾンビランド」や「デッドプール」の製作陣が手掛けた作品ということで、いい感じにヤバくて下品。洋画、海外ドラマは基本字幕派だが…杉田智和、朴璐美、千葉繁という吹き替えキャストにつられて吹き替えで鑑賞した。

 

 

 

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先週の読書:「暴虎の牙」「任侠シネマ」「夜明け前の殺人」

先週の読書:「暴虎の牙」「任侠シネマ」「夜明け前の殺人」

 

先週は…その前の週の、“母親の入院のドタバタ”から解放されたこともあり、まぁまぁ読書に割ける時間もとれたかなと(先週の読書という投稿自体は1週休んだ)。映画の方はボチボチと自宅鑑賞メイン…2週ほど映画館へ行けてない。先月、「十角館の殺人」目当てに加入したHuluの次回請求日が迫っていたので解約…途中はけっこう旧作の香港映画を見たりするのに使ってたんだけど、最後の方は利用しなくなってしまった。今後は「十角館の殺人」のような目玉がないかぎりは再加入はないかな?ああ、「ツイステッド・メタル」のシーズン1は面白かったな。

 

今月は「シティー・ハンター」の実写ドラマが始まるので、ネトフリの再加入を検討中。前に加入した時に見たザック・スナイダーの「REBEL MOON」の続きも始まってるらしいし、ちょうどいいかなと。ああそうだ、Xのキャンペーンで、「お終活 再春! 人生ラプソディ」のムビチケが当たったよ…地元シネプレックスでの上映はないみたいなんだけど、車で行けるイオンシネマで上映予定があった。賞品の現物はまだ届いてなくて、今も続いているキャンペーン終了後、5月末の公開間近になるらしいが…また届いたら詳しい当選報告・自慢をあらためてさせてもらう。

 

さて、先週はなんとか3冊の小説を読了できました…全部古本なので、新し目のものはないけど。まず1冊目が柚月裕子の「暴虎の牙」…「孤狼の血」シリーズの3作目で、完結編とのこと。1作目「孤狼の血」ほどじゃないけど安定した面白さ。既に文庫化もされてるけど、文庫は上下分冊になってしまったので、単行本の方が一気に読めるし、古本の購入価格も安かった。2冊目は今野敏センセイの「任侠シネマ」…こちらも人気リーズの5作目、人の好いヤクザさんたちが、今回は映画館の経営を立て直します!極道ものが2冊続いたが、全く作風が異なる(笑)

 

3冊目は…辻真先センセイの「夜明け前の殺人」、上演中の演劇舞台で主演女優が自殺!9年後に弟が事件の真相を調べ始めると…再び事件が起きてしまう!企業メセナ、演劇、島崎藤村といった題材、テーマがうまく絡み合いながら、ミステリーらしい直球の謎解きで魅せる。オイラのような藤村なんて興味ないという無知な人間が読んでも普通に面白かったですよ。3冊読めたので久しぶりに選びごたえがある“推しの1冊”ですが…やっぱ本来は“映画ブログ”という当ブログの内容も考慮し、今野敏センセイの「任侠シネマ」をお薦めしたいと思います!

 

 

 

2020年3月発行の柚月裕子著「暴虎の牙」…2023年1月に文庫化もされているが、文庫版は上下巻の分冊。映画化もされている「孤狼の血」シリーズ3部作の完結編とのこと。1作目は文庫で、2作目は電子書籍で読んでいたが、こちらはずっと読み逃していた。映画版も2作品見ているが、映画の2作目は原作とは異なるオリジナルストーリーだった。さてこちらは、過去シリーズで既にお亡くなりになっているマル暴刑事ガミさんこと、大上刑事が再登場…1作目よりも前の話が語られる一方で、後半の3分の1くらいは…過去シリーズ1~2作目の続きの話。

 

冒頭、どうやらヤクザな父親を殺してしまった少年と、その取り巻きであろう友人が遺体を遺棄する場面から始まる。時が経ち…その少年たちが成長し、ヤクザをも恐れぬ愚連隊を率いるようになっている。そんな連中と…広島北署時代のガミさんが偶然にも出会ってしまう。愚連隊の素性を一発で見抜いたガミさんは、過去シリーズでも描かれていた“ガミさんの過去にまつわる因縁”、その復讐の道具に利用しようと動き出すが…ということで、過去の昭和パートの話が進む。ガミさんら警察、ヤクザ、愚連隊の三つ巴な争いが激しく展開されていくわけだが…。

 

過去パートは途中でいったん終止符を迎える。しかし、さらに時が流れて…亡きガミさんの意志を継ぎ、ガミさんそっくりのマル暴刑事になっている後輩・日岡が、復活した愚連隊と対峙することになる。日岡は、映画だと松坂桃李が演じていたが…ちょうどオリジナル展開を見せた映画2作目の時の日岡のように、いい感じにやさぐれてましたね。映画版は話こそオリジナルだったけど、しっかり原作の影響は受けていたのかもしれない。それこそ愚連隊を率いるリーダー沖虎彦は、映画版2作目で鈴木亮平が演じていた“ヤクネタ”上林成浩をどこか彷彿とさせる。

 

 

 

2023年4月発行の今野敏著「任侠シネマ」…2020年5月に出ていた単行本を文庫化したもの。元は博徒系で、地域密着型(心優しい)ヤクザの親分、子分が、様々な職業に首をつっこみ、経営を立て直してきた“任侠シリーズ”の5作目…一応、シリーズは今までのものを順番に読み終わっており、ひとつ前の「任侠浴場」のみ単行本で、他はすべて文庫で読んでいる。今回はタイトルの“シネマ”で一目瞭然、映画館の立て直し…その一方で、暴力団排除条例をチラつかせ、組を潰そうと目論む、ショカツの新任係長との攻防なども描かれることになる。

 

映画館の立て直しといっても、今までのように経営に深く関わる訳ではなく、今回は外側からの援護射撃が中心だった印象。いつもは、バイト感覚で組員たちが、“その職業”を体験するような場面も多くあり、本作内でも実際に個々のキャラクターが、それを期待しているようなことを言うんだけど、親分や兄貴分は“今回はそういうのはナシだ”ときっぱり断言していた。ある意味、若干マンネリとなっていたワンパターン、お約束を回避しているともとれるかなと。依頼主となる映画館経営の社長と、嬉々として映画談義に花を咲かせる組長がなかなか魅力的だ。

 

あまり映画に興味がなかった人たちが、健さんに魅了されていく場面もクスクス笑いながら読んでしまった。いつも面倒ごとを持ち込んでくる親分の兄弟分・永神さえも、ある映画を見て感動してしまったり(本文の説明を読んでいて、オイラも直ぐに何の映画か理解したけど、正解のタイトルは巻末解説に書かれている)。かつて、著者自身のオタク知識を惜しげもなく披露して描いた「慎治」内でのアニメ・サブカル論と比べると、そこまで濃密なものではなかったものの…敏センセイの映画愛が詰まった、映画論、映画・映画館の在り方がしっかりと伝わってくる。

 

 

 

2022年2月発行の辻真先著「夜明け前の殺人」…1999年9月に単行本で出たものの文庫化、かれこれ24~5年前の作品なんですね。たぶん、著者の“昭和ミステリ”シリーズの人気にあやかって、未文庫化だったものを文庫化したんだろうな…オイラが辻真先センセイを読むきっかけも“昭和ミステリ”シリーズからだった。企業メセナ(企業による文化・芸術支援)の公演で…島崎藤村原作の「夜明け前」が舞台化され、好評のうちに千秋楽を迎えるのだが、その千秋楽の舞台上で…主演女優が服毒自殺を図るという事件が発生し、関係者はショックを受ける。

 

それから9年後…自殺した女優の弟が、フランスから帰国して、かつて姉が所属していた劇団に入団することに。弟は姉の死が自殺なわけない、殺されたんだと考えており…劇団への入団も、姉の死の真相を探るのが目的だった!そんな矢先に…再び事件が起きてしまう。物語は、企業側が支援する劇団選びをするところからはじまり、メセナ担当者や、劇団関係者の視点が適宜入れ替わって進行していく。ぶっちゃけ、島崎藤村なんてまともに読んだことがないので、本書を読んで得た知識くらいしか持ち合わせてないのだが…それでも問題なく楽しめる。

 

要は、藤村自身が体験した複雑な“恋愛・人間関係”ばりのドロドロが事件の背後に隠れていたってことだよね。正直、女優が舞台上で自殺するという“第一の事件”で犯人の目星はついてしまうものの…死者からの暗号を解いたり、時間を経て、9年後に再開する事件の被害者が“えっ、この人なの?”という予想外のものだったり、ミステリーとしての面白さや驚きはちゃんとあった。巡り巡って犯人が受ける報いがなかなか切ない。今だったら色々と指摘されてしまうかもしれない、女子高生の描写も…24~5年前の作品だと思えば、そこまで気にならないか?






 

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ユー・アー・ノット・マイ・マザー(2021年)

ユー・アー・ノット・マイ・マザー [DVD]

 

WOWOWのスリラー映画特集でエアチェックしておいた「ユー・アー・ノット・マイ・マザー」を鑑賞…邦題は現代のカタカナ表記、直訳すると“アンタはウチのオカンじゃない”ってことか?ハロウィンが近づいたある日を境に、もともと“病気”がちだった母親の様子がどんどんおかしくなり、娘である女子高生ヒロインの周りで不可解な出来事が続発するというアイルランド映画。WOWOWの解説によると“妖精に子どもをすり替えられるという”…現地の民間伝承をモチーフにしたフォークホラーだそうだ(特集タイトルは“世界の鳥肌スリラー最前線!”だったけどね)。

 

ハロウィーンが近づいてきたある日、高校生のシャーは、学校に遅刻しそうになったため、母親アンジェラの車で送ってもらうことになったのだが…様子がなんだかおかしく、途中で事故を起こしそうになる。その後、シャーは学校に登校、授業を終えて歩いて帰宅するのだが…途中でアンジェラの車が乗り捨てられているのを発見!自宅にいる祖母リタと警察を呼ぶが…あまり親身に捜査をしてもらえないようだ。アンジェラの兄アーロンも駆けつけてくれたが、母親は見つからない。しかし、翌日になってアンジェラが何事もなかったように帰宅するのだが…。

 

冒頭、若い女性の制止を振り切り、赤ん坊を連れ出した老婆が、怪しげな術とともに…前述の赤ん坊に火を放つというショッキングかつ謎めいたシーンから幕開け。そこからだいぶ時が流れたようで…祖母と母親と暮らす主人公の女子高生が出てくる…どうやら冒頭に出てきた“老婆、若い女、赤ん坊”のようだ。女子高生は学校に遅刻しそうだからと、祖母に“車で送ってほしい”と頼んでいたので…てっきり母親がいなくて、祖母に育てられてるのかと思ったら、祖母は“足が腫れてるからママに頼め”とそっけない態度…ああ、母親もちゃんと一緒にいるんだね。

 

しかし…なんとなく乗り気じゃない主人公、どうやら母親も精神的に不安定らしい。それでも頼んでみると、母親が車を出してくれるというのだが、実際に運転させると、やっぱりなんとなく覇気がなくて、虚ろ気な表情、危うく道で馬と衝突しそうになる!怒って車を降りてしまう娘…朝から大変な目に遭ったけど、学校に行けば行くでクラスメイトからハブられているみたい。どうやら“飛び級”で今のクラスに入ったようで、なんとなく浮いていたのだ。放課後、1人寂しく家路につくと…通り道の野っぱら見慣れた車が乗り捨てられてるのを発見、オカンの車じゃないか?

 

案の定…母親の運転で、自分が朝に乗ってきた車!ドアは開けっ放し、中には誰も載っていなかった。母親は行方不明になっていて、祖母と一緒に警察へ届け出るんだけど、まともに調べてくれない。心配して母親の兄、伯父さんもやってくるが効果なし…。仕方なく、母親の写真を手に、主人公が近所を捜してみたりもするが…そんな時に限って、近所のいじめっ子たちに遭遇してしまったりもする。いったんは諦めて家に戻る主人公だが…夜中になって、オカンはこそっと帰って来ていた。しかも失踪前は鬱だったのに、躁になってて、段々と言動もおかしくなる。

 

家では挙動のおかしい母親に、外ではいじめっ子に悩む主人公…色々と身の回りで事件が起き、その謎を解くカギが幼少期の自分の身に起きたことに関係があるらしいとわかったり、祖母がなんだか理由を知ってそうだったり、さすがに主人公のことを哀れんだいじめっ子の1人が態度を一変して友達になってくれたりしてドラマは進んでいく。短期間行方不明になって、戻って来た人物が、まるで別人のようになってしまう展開は…子供と大人という違いはあれど、昨年劇場で見た「エクソシスト 信じる者」に似てるなと思った…正確には悪魔憑きじゃないけどね。

 

まるで家族が別人になっている…というのが“妖精に子どもをすり替えられる”民間伝承からの着想らしいのだが、そのあたりの理由、仕組みが解りづらいから…怖さ半減みたいなところもあるし、最後のオチも自分的にはイマイチささらなかったんだけど…人が変わってしまったような母親が、夜中にとる奇妙な行動は、確かに不気味だった。“どうやら別のものと入れ替わってる”らしい母親が段々狂っていく…思いっきり地団駄を踏んで足がグキっとなるところ(骨が折れてるかどうかは不明)とかは、けっこうヤベェなって思った。この辺は地味にジワジワくる。

 

 

監督:ケイト・ドーラン

出演:ヘイゼル・ドゥープ キャロリン・ブラッケン イングリッド・クレイギー ジョーダン・ジョーンズ ポール・リード

 

 

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名探偵コナン 黒鉄の魚影(2023年)


劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』オリジナル・サウンドトラック

 

7年くらい前にWOWOWの一挙放送で、約20年分のコナン映画を初めて鑑賞して以来…とりあえず映画版だけはなんとなく追いかけるようになっている。とはいうものの、劇場へ見に行くとか、円盤買うとかって気はまったく起きず…未見の作品がTVで放送されれば録って見るって感じ。基本はWOWOW放送まで待つのだが…新作(1年前のヤツ)は金ローの方が早いので、とりあえず鑑賞して…後にWOWOWで放送されれば、コレクション用に録画するって感じ。そんなわけで金ローで未見の「名探偵コナン 黒鉄の魚影」が初放送になったので鑑賞したよ。

 

ドイツで、ユーロポールの女性職員が“黒づくめの組織”のキールに追われていたが、あと一歩で逃げおおせるというところで、後からやって来た同じ組織のジンによって殺されてしまう!一方、日本では江戸川コナンと探偵団のメンバーが、ホエールウォッチングが当たるという福引に挑んでいたが、結果は惨敗。しかし鈴木園子の計らいで、ホエールウォッチングに招待されることになり八丈島へ。コナンたちが島を訪れたちょうどその時、八丈島近海にあるインターポールの施設“パシフィック・ブイ”で、顔認証による追跡システムが本格稼働されようとしていた。

 

ああ、忘れてた…冒頭のジャケ画像は“劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』オリジナル・サウンドトラック”のものを拝借…DVDやブルーレイといった映像商品のジャケ画像(アフィ画像)にはなぜかSAMPLEの文字がデカデカと入ってしまっており、ブログ的な見栄えを考えて、サントラのジャケ画像(アフィ画像)をチョイスした。絵柄自体は同じキービジュアルだったので問題ないだろう…確か、昨年鑑賞した「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」の感想の時も同じような説明を書いたような気がするなぁ…。前の時はSAMPLEじゃなくてIMAGEって書かれてたっけ…。

 

昨年の「ハロウィンの花嫁」の金ロー初放送では、本編が15分以上カットされており…いちげんお断りのストーリーに加え、ぶつ切り状態だったので、余計に話が解りづらく、ストーリーもあまり面白くなくて、自分的にはイマイチだったんだけど…さすがに前作の放送を反省したのか、一応今回は“本編ノーカット”を謳っておりました。また…最近のコナン映画ではほぼ避けられない事柄なんだけど、黒ずくめの組織や怪盗キッドが関わってくる話もオイラのような“俄か”にとっては面白さ半減、今回も黒ずくめの組織メインの話であり、知らないキャラも多めだった…。

 

始まってすぐの冒頭で死人こそ出るものの…黒づくめの組織の陰謀を阻止する系だったので、今回もどちらかというと一昔前のハリウッド映画をパクったようなアクションメインの話だったんだけど、後半で“とってつけたような殺人事件”が起きたりもしていて…多少はミステリー要素も残ってましたね。犯人が使った、トリックというか…仕掛けの一つなんかは、単に“声優の力量のおかげ”みたいなところもあるよな。一番、驚いたのは灰原拉致を阻止しようとする、強すぎる蘭姉ちゃん…草薙素子レベルの跳躍力。下手な刑事や司法組織の捜査官より優秀やろ!

 

本作でキーとなったインターポールの最新技術“老若認証”…若い頃の写真があれば、年齢を重ねた後の老けた顔もコンピュータで補正して、瞬時に居所を突き止めてしまうというもの。つまり理論的にはその逆も可能?コナンくん…感心する前に、自分や灰原の正体がバレるの心配しろよとか、思わずツッコミを入れそうになったが、ちゃんと後に影響出てた。そして、最終的にはバレないようにする辻褄あせもちゃんと考えられていたと。「ゼロの執行人」を含むここ最近の4作品くらいは、オイラ的につまらないものが続いたけど…今回はちょっとマシだったかも?

 

 

監督:立川譲
出演:高山みなみ 山崎和佳奈 小山力也 池田秀一 古谷徹 林原めぐみ 三石琴乃 小山茉美

 

 

【こちらがBlu-rayです】

Blu-ray 劇場版「名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」 (通常盤) (BD)






 

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ゼロ・コンタクト(2022年)

Zero Contact [Blu-ray]

 

日本初登場作品をソフトリリース、または劇場公開前に放送するWOWOWのジャパンプレミアでエアチェックしておいた「ゼロ・コンタクト(原題:Zero Contact)」を鑑賞…世界中でコロナが蔓延しはじめたころに、俳優、スタッフが、リモートワークの非接触で作り上げた映画だそうで、それだけだったら、同じようなことをやってる人たちはけっこういっぱいいたんだけれども、「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター博士でお馴染み、アンソニー・ホプキンスが主要キャストの1人で出ているというのが、最大の売り。ジャケ画像はAmazonで見つけた輸入盤のものです。

 

IT業界の重鎮フィンリー・ハートは妻の死後に、自分の会社から追放されてしまった。それは彼が立ち上げた謎のプロジェクト“クオンティニュアム構想”への資金流用が疑われたからだ。やがてフィンリー自身も病気を患い死去…それから数ヶ月経ったある日、生前のフィンリーとは疎遠になっていた息子サムをはじめ、かつて会社の幹部や研究員だった者、弁護士だったベロニカの元へ荷物が届き、促されるままに謎のAIによって進行されるリモート会議へと出席することになった。AIは5人の出席者に、制限時間内のパスコード入力を要求してくるのだが…。

 

IT業界の大物アンソニー・ホプキンスが死去、生前のホプキンスは何やら怪しげなプロジェクトを進めており、いったんは凍結されたそのプロジェクトを、再起動するために…選ばれた関係者が、半ば強制的にパソコン越しのリモート会議へ出席することに。面識のある者、初対面の者…最初は何が起きてるのか、みんな戸惑い気味に、腹の探り合いを始める。どうやらプロジェクトの再起動には、死んだホプキンスの意向が関わってるらしいのだが…AIに促されるまま、再起動に必要なパスワードを入力してもいいのかどうか、出席者で議論になっていくと…。

 

ホプキンスの意向通りにプロジェクトを進めるべきだと主張する者もいれば、いや、それはヤバイ研究なんだと、意味深に専門用語を羅列しまくって反対する者も出てくるし…俺は関係ないと、一歩引いた意見の者もいる。そんなことしているうちに…出席者の1人に異変が!やたらと部屋の外の様子を気にし始め…遂には賊に侵入され、通信が途絶えてしまう!このあたりから他の出席者たちの議論も過熱…自分の意志でパスワードを入力するかどうかの選択を迫られる。それと同時に…賊の襲撃にも備えなければならなく、会議からの脱落者も増える…。

 

プロジェクトの真相は何?パスワードを入れるとどうなるの?賊の正体はいったい誰?なんで、みんな居場所が違うのに…襲撃者が襲ってこれるのか?基本、スマホやパソコンのカメラ、監視映像の視点などを編集したものであり、会話でストーリーが進行していく部分が多いのだが、ちゃんとサスペンスは演出できているし、SF的な要素もぶちこまれていて、意外と最後まで緊張感も持続していた。コロナ禍にアイデア重視で撮った類似の作品をいくつか見たことがあるけど、よく出来てる方では?だからといってこの手法の作品ばかり見るのは飽きそうだけど。

 

 

監督:リック・ダグデイル

出演:アンソニー・ホプキンス クリス・ブロシュー ヴェロニカ・フェレ アレクス・ポーノヴィッチ TJ・カヤマ

 

 

【輸入盤Blu-rayソフトの購入】

Blu-ray Zero Contact ※輸入盤、日本語未収録、リージョン等未確認

Zero Contact




 

YouTubeに予告編があったよ!

 







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べネシアフレニア(2021年)


べネシアフレニア [DVD]

 

WOWOWのスリラー映画特集でエアチェックした「べネシアフレニア」を鑑賞…ヴェネチアにやって来たスペイン人観光客が、謎の殺人鬼に狙われるというスペイン映画。監督はスペインの鬼才などと呼ばれることもあるアレックス・デ・ラ・イグレシア…ネットでフィルモグラフィーを知らべると、けっこうな数の監督作品があって、その中でオイラが見たことがあったのは「マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾」「オックスフォード連続殺人」「クローズド・バル 街角の狙撃手と8人の標的」あたり…そっか「オックスフォード連続殺人」の監督か、あれめっちゃ好きだった…。

 

結婚を控える女性イサは、独身最後の旅行を楽しもうと…友人や自分の弟と一緒にクルーズ船に乗り、ヴェネチアにやって来た。しかし、到着早々…“観光客は帰れ!”というプラカードを掲げた一団と遭遇、罵声を浴びせられる。その一団は深刻化するオーバーツーリズムを問題視し、抗議活動を繰り広げていたのだ。気を取り直して…カーニバルで浮かれるヴェネチアの町を観光、みんなで水上タクシーに乗り込むのだが、カーニバル衣装を着た奇妙な道化師が、勝手に乗船してくる。薄気味わるがる一行…実はその道化師は観光客を狙う殺人鬼だった!

 

異国から観光にやって来たバカ者が、現地の暗部に触れて、どエラい目に遭うという…テイストとしては、イーライ・ロスの「ホステル」にも似た、ああいう系統のスリラーなんだけど、WOWOWの解説でも説明されていたが…日本はもちろん、世界各国の観光地で深刻化している“オーバツーリズム問題”なんかにも切り込む、社会派の面もあったりして…ただの悪趣味血みどろスプラッターで終わっていないところはなかなか。冒頭、カップルの観光客がカーニバル衣装の道化師と遭遇、“写真を撮って欲しい”と頼むも、道化師はいきなり2人に襲い掛かる!

 

道化師はなんと町を彷徨い歩く殺人鬼だった!ちょうどそこに…別の観光客たちが大勢やって来て、犯行の一部始終を目撃するが、“カーニバルのショー”と勘違いし、写真を撮ったり、ヤジを飛ばしたりと大盛り上がり。殺人鬼も、衆人環視で、シレっと犯行をやり遂げる。その後も…人気のない路地の壁に、飾ってある仮面に化け、観光客が物珍し気に近づいてきたところを、隠し持っていたサーベルでブスリと刺し殺すなど、殺戮を繰り広げるんだけど、スペインから観光にやって来た主人公たち一行も、この道化師の恰好をした殺人鬼に目をつけられてしまう。

 

主人公グループの内訳は、結婚を控えた女性とその弟、独り者の女友達1、女友達2は彼氏同伴…女3人男2人。弟くんがどうやらトラブルメーカーであり…“やらかしそう”な感じがする。宿泊先でパスポートをもとめられても、シレっと誤魔化して、1人だけ提示しなかったりするんだよ。案の定…それが原因でトラブルがより深刻化することにもなる。主人公グループも、カーニバル衣装に身を包み、町へと繰り出す。そこでバカ騒ぎして、マナー違反をやらかし、地元民の冷たい視線を浴びながら、怪しげな仮面の人物に誘われて、秘密のパーティーにも参加。

 

気づくと…グループの1人が行方不明に!宿泊先や警察に相談しても、それまでの行動がたたり…真剣に相談にのってくれなかったりする。必死に行方不明者の捜索をしているうちに…とうとう、あの殺人鬼が姿を現し、第一の惨劇!もしかした行方不明者も既に犠牲になっているのか?ヴェネチア到着後直後に、主人公たちは水上タクシーに乗り込むんだけど、その運転手?操舵手が思いのほか親切な人物で、行方不明者探しにも積極的に協力してくれる。地元民は、バカな観光客たちに迷惑し、敵視する人間が多かったのだが…この人はどうやら別格?

 

殺人や誘拐の犯人はどうやら単独ではなさそう、複数犯、組織的な犯行の可能性も浮上する…最初は非協力的だった刑事さんとか、あの親切な水上タクシーの人とかも、てっきり犯人一味なんじゃないかって、疑ってしまったんだけど、さすがにそれは考えすぎ…現地の人、全員犯人だった展開ではなかったよ。ベタっていえば、ベタなところも多かったけど…普段は美しく、風光明媚なヴェネチアが、意外と胡散臭く描かれていて、全体の雰囲気はけっこう自分好み。それから、結婚相手に嘘つくと、話がこじれるから気をつけようという教訓も描かれてます(笑)

 

そういえば…上の方でチラっと書いたけど、仮面がいっぱい飾ってある中に、生身の殺人鬼が、壁の向こう側から頭を出しているのが混ざってるっていう…めっちゃアナログで古典的なトラップが出てくるんだけど、ちょうど今、BS松竹東急で始まった「江戸川乱歩の美女シリーズ」全作放送を追いかけていて、この間、見た「江戸川乱歩美女シリーズ② 浴室の美女」の中で、まったく同じことを犯人の西村晃がやってて、天地茂演じる明智小五郎を翻弄していたなぁって思った。そうか、あのシーンでちょっと笑いそうになったのは、土曜ワイドと一緒だったからか(爆)
 

 

監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア

出演:イングリッド・ガルシア・ヨンソン シルビア・アロンソ ゴイセ・ブランコ ニコラス・イヨロ アルベルト・バング

 

 

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