絵を描くのが好きな画家、絵を描くのが苦痛な画家。 |   画家の雑記帳(編成版)

絵を描くのが好きでたまらないという人が羨ましい。。
制作はいつもたいていストレス。。
苦痛であり、苦行のほうが近い。。
画家もし、画廊もしてるくらいだから、
もちろん、絵は好きである。。情熱もある。。
さまざまスタイルの絵の研究も自分なりにしてきた。。
でも、なんというか、たとえばだけど、
ピカソのような豊かな線を描きたいと思ったり、
シャガールのような絶妙な色合いを出したいと思ったり、
はたまた、たとえば写実で人物を描くとして
ダビンチのモナリザのようなアンニュイな口元を描きたい
などなど、そんなこと思っても、そうそう描けるもんではない。。
何かを描く時、頭のなかに浮かんくる世界は
自分で言うのもなんだけど「名画」なのに(笑)、
筆の先から抽出される世界はその通りにゆかない(笑)
そう、そんなわけで、ストレスなのである。。
描いても描いても、欲求不満が残る。。。
と、こうした心の中で感じたことを、文章にしようとすると、
このようにスラスラと悩むことなく文章化できるのに、絵は違う。。
表現したい通りに画面になってくれないことのほうが
圧倒的に多い(笑)。。それでもずっとこんにちまで
描き続けてきてるのだから、好きちゃ好きだけど、
いつも苦痛を伴ってるってことになる。。そして
きっとこの苦痛は死ぬまで続き、でも死ぬまで描くんだろうな
とも思う。。
でも、仕事でやるような経理や事務の苦痛でないから、
どんなに苦痛でも我慢はできる(笑)