Wi-Fi不調時に試すこと(その2) | 凄腕ITエージェントの実践型IT活用法

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初めてのコンピューターは1983年に買ってもらったSHARP X1D(CZ-802C)。
ITエンジニアとして会社に勤めながらSE経験で培った問題分析力を生かして仲間の抱える悩み解決。
ITと統計学による人間分析が好きな50代。 おもしろ、おかしく、真剣に。がモットー。

『Wi-Fi不調時に試すこと(その2)』

Wi-Fiがつながらない場合、
あなたはどうしますか?

前回の記事では
『Wi-Fiルーターの電源入れ直し』が
有効な処置とご紹介しました。

■Wi-Fi不調時に試すこと(その1)
http://bit.ly/3wXuZCW

多くの場合、
Wi-Fiルーターの電源入れ直しで
復旧するのですが、
今回は、
それでも直らない場合の処置と
我が家の小技をご紹介しようと思います。


まず、PCやスマホが
どのような経路で
インターネットに接続しているか
確認しましょう。

次の例は、
光インターネットをWi-Fi利用する場合の
典型的な構成です。

【PC/スマホ】
  |
 (無線、Wi-Fi電波)
  |
【Wi-Fiルーター】
  |
 (有線、LANケーブル)
  |
【光終端装置(ONU)】
  |
 (有線、光ファイバー)
  |
【インターネット】


この構成をご覧頂くと、
Wi-Fiルーター以外にトラブルを
起こしそうな部分が見えてきますね。

Wi-Fiルーターの次に怪しいのが
「ONU」と呼ばれる光終端装置です。


光インターネットの「光」とは
光ファイバーを使った通信技術です。

髪の毛より細い光ファイバーの中を
光の点滅信号を使ってデータ通信しています。

「ONU」は自宅やオフィスに引き込まれた
光ファイバーの光信号を、
LANケーブルの電気信号に変換する役割を
果たしています。

「ONU」よって
電気信号に変換されたデータが
LANケーブルを使ってWi-Fiルーターと
やり取りをすることで
インターネットが利用できるのです。


このため、
Wi-Fiルーターの電源入れ直しで
効果のない時は
『ONUの電源入れ直し』
を試してみましょう。


「ONU」の電源入れ直しも
Wi-Fiルーターと同様です。

機器に接続されている
ACアダプターのプラグを抜いて
電源を切ります。

電源が切れたら
『5分以上放置』

Wi-Fiルーターより長く5分以上、
できれば10分程、
電源OFFを維持することがポイントです。

その理由は
「ONU」に接続している光ファイバーは
NTTなどの外部の通信局舎に
つながっています。

「ONU」の電気的なリセットと合わせて
局舎側でも接続情報をリセットするため
長めの電源OFFを行います。

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その後、
抜いたプラグを接続しなおして電源ON。

「ONU」に電源が入り
本体正面のLEDランプが
一定の状態になるまで
数分待てばリセット完了。

通信機器は24時間電源を入れたまま、
普段は存在も忘れられがちですが、
不調になったら電源の入れ直し。

是非お試しください。


最後に、我が家での小技をご紹介。

我が家では
ONU、Wi-Fiルーター、LANスイッチなど
通信系の機器を
OAタップにまとめてつなぎ、
OAタップの元コンセントを抜くことで
まとめて電源の入れ直しが
できるようにしています。

安定したインターネット通信のため
定期的な電源OFF/ONと合わせて
よろしければお試しください。