娘の友達が、冷蔵庫や洗濯機を運んでくれたおかげで、
無事、引っ越しが終わった。
だが、
「布団がないんだよね」と娘。
「買いに行かないとね」と妻。
2人の視線がオレに向かってきた。
「疲れたから、部屋で待っていようかな」とオレ。
2人は顔を見合わせ、うなづき、
「引っ越しに遅れてきたのに、疲れてないよね」
朝早く出て、8時間も運転したのに・・・
「お父さんは、引っ越しセンターでアルバイトしたことあるんでしょう。疲れるわけないわよね」
40年も前のことである。
今まで一度として、長距離運転の際に、
妻が運転を代わったことがないのである。
反撃の言葉がいくつも浮かんだが、
猛反撃が怖くて、何も言えなかった。
で、
早速、近くのニトリに行って、布団を買わされたのである。
「ありがとネ」と娘。
「ああっ」とオレ。
金がない娘がトクをする。
何とも理不尽な世の中である。
わしに小遣いをくれー
「だめ」と妻。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こうして、引っ越しが終わり、その日のうちに、仙台に帰った。
考えてみれば、布団を買わされただけで済んだのだ。
しあわせと言ってもいいのかもしれなかった。
だが、これで引っ越しは終わっていなかった。
不幸が、災難が、悲劇が待っていた。
第4話に続く。
それでは、また。
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