亡くなった妻のことを語りたくなりました。
彼女は娘時代から中年までの間、データ処理の仕事でコンピュータの事は詳しかった。
パソコンが普及する以前からです。
息子夫婦が考えているより母親の知識は深かった。
息子の活躍する姿を見つけるのは容易いでした。喜んでいたのです。
息子夫婦のネット上でのシニカルな話題をサルベージすることも出来ました。
でも私たちの間の話題にはしなかった。
親子間の確執になったワクチン問題です。
霊安室の対面で息子は「あれ何なの? 」と言い出した。
コロナ過が猛威を振るっていた頃、妻は海外から取り寄せた薬と現金を入れた封筒にワクチンの危険性を訴えた手紙を数回送りました。ワクチンを打たないように様子をみたほうが良いと。世界中のワクチンの問題点調べていました。
息子の母親を馬鹿にしている口調には驚いた。
腹にズシーンときた。
この子は打った。充分迷いもせず打ったと感じました。怖れていたことです。
そしてワクチン派の攻撃的な態度と同じでした。
母親が心配する理由があります。
中学生の時息子が肺炎で緊急入院して重篤な状態になったからです。
妻は夜遅く飛び出して行きました。鎌倉へ行ったのです。
昼近く真ッ青な顔で帰ってきました。
手には御守り札の袋が握られていた。祈祷してきたのです。
夜間は閉められる山門の前で夜明けを待っていたようです。
海辺にある寒風吹きすさぶ冬でした。
退院の時、レントゲン写真を見せて医師は説明してくれました。
侵されてちいさくなった部分は永遠に菌が眠っています。影が残ります。
免疫力が落ちると再び発病する可能性があります。油断せず強い体になりましょうと。
妻はずっと気にかけていました。
息子の健康をモニターしていたのです。
異変を感じれば、すぐ駆けつけられるよう薬と説明するための手紙を用意していた。
息子の無慈悲な言葉で、余命計算の式が一瞬浮かんで消えた・・
息子は、法華七喩 衣裏繫珠(えりけいじゅ)のたとえの宝珠を見つけられないだろうと。
たとえ目の前にあっても。
合掌
読者の方へのお願い・・
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tarooza