若者たちはアホになったのか? | tokaiama20のブログ

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 原発推進・再稼働容認の若者たちが増えているという。
 最大の理由は、メディアが原発の危険性を一切報道しないからだ。それは原子力産業が数兆円規模の原発推進の広告宣伝費を拠出し、メディア広告の8割を支配する電通を通じて、原発反対世論を生み出さないように情報をコントロールしているせいだ。
 若者たちは実に簡単に、政府やメディアに欺されているのである。

 以下のデータはNHKのものなので、眉にべったりと唾をつけてから見なければならない。理由は、NHK経営委員が「政府が右というものを左とは言えない」と政府に無条件追従することを表明しているからで、原発推進の日本政府に都合の良いデータしか出さないことが分かりきっているからだ。
 https://www.news-postseven.com/archives/20140204_239471.html?DETAIL

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 2020年段階で、6割の若者たちが、原発の現状維持か増設を支持していると示されている。これに対し、私の世代では、22%程度しか原発支持者がいない。
 なぜこうなるかというと、若者たちは、原発についての負の情報を意図的に遮断されているからだ。原発の恐ろしさは、まず絶対に報道されない。

 メディアは、2011年のフクイチ事故で100万人近い人々が放射能汚染によって故郷を追われて彷徨ったこと。2024年現在でも、10万人(福島県は3万人としている)くらいの人が、汚染が続いていることによって故郷に戻れず、さらに何一つ非のない避難者の無償避難先が福島県から強制退去を求められている現実について、ほぼ誰も知らない。 
https://www.tokyo-np.co.jp/article/158755

 以下のグラフは、東電の下請け企業と揶揄されている福島県によるものなので、実数の3分の1程度に矮小化されていると思うべきだ。
 (福島県は、生活実態ではなく住民票の有無だけで実数を確定している)

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 繰り返し書くが、フクイチ事故の放射能汚染は、100%政府と東電の責任であって、避難者には何一つ責任はなく、その被害補償を受ける正当な権利があるにもかかわらず、東京の官舎に避難した人々は、福島県から家賃収奪と強制退去の訴訟を受けている。
 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6121595.html

 私が、フクイチ事故や原発についての、隠蔽されない情報を書いていても、読者は一日数千名程度、若者たちの多くは、私のブログを無用なゴミ情報と認識しているようだ。
 フクイチ事故で、これほど凄まじい被害が出ていて、情報が隠されているが、事故から数ヶ月で2000名を超える被曝死者が出たこと、現在までに、一切報道されていないが、数百万人規模の被曝による発癌死者が出ていること。将来、数十年にわたって膨大な被害者が出続けることの真実を知ったなら、誰でも原発が人類史上最悪クラスの愚行であることを理解できるはずだ。

 ウクライナでは、チェルノブイリ事故によって150万人を超える死者が出たことを、政府系の医療団体が、事故から19年後に公表している。
 https://www.shikoku-np.co.jp/national/international/article.aspx?id=20050424000273

 メディアの情報操作によって、これほど若者たちが愚かになれるものか? ということは、私にとっても新鮮な驚きと恐怖が含まれている。
 民俗学を学んできた私にとって、人々を大規模に洗脳して、政府の都合に合わせて動かすことのできる方法=プロトコルは、子供たちにとって、もっとも必要な学問かもしれないと思っている。

 情報操作の達人になれば、戦前のように、若者たちを「天皇陛下に命を捧げる」という宗教の信者に仕立てて、戦場に放り込んで死なせることも実に容易なのだ。
 日本は、そんな馬鹿げた天皇崇拝教団として、400万人の大切な若者たちの命を無益に失ったのだ。だから、今の若者たちに、同じ轍を踏ませてはならない。

 操作された情報を与えらて、ロボットのように支配されるのではなく、自分で真実を見いだして、自分の判断を信じて歩かなければならないのだ。
 人間が地球上で生きて行く上で一番大切で、一番必要な知識、認識は何か? という考えを持たなければならない。これだけが、人生のもっとも確実性の高い地図なのだ。
 若者たちが与えられる情報だけしか知らず、自分で真実を見いだす努力をしなくなった理由は何だろうか?

 それはコンピュータAIの驚異的な発達に圧倒されて、もはや自分で考えて行動するよりも、コンピュータの与えてくれる情報の言いなりになっている方が楽に生きられるという問題が根底にあるのかもしれない。
 しかも、その知識は複雑怪奇で、とうてい全容を把握し、自分の支配下におけるような規模ではなく、自分の無力さを思い知らされ、屈辱的に追従するしかないと思わされるものだ。

 私も1970年代からマイコンキットで遊んだり、80年代にはMZ80を軽自動車が買えるくらいの金額で購入したり、90年代にはNECノートを何台も購入して文書作成に使ったりと、パソコンの歴史に流されてきたのだが、初期には自分でプログラムを組んで使っていたものが、90年代以降は、まるで手が届かないものになってしまった。
 パソコンが使う道具ではなく、使われる道具に変化したことを痛切に感じた。

 若者たちは、一日中パソコンゲームに没頭するようになり、私の若い頃のように、野山を駆けまわって、汗をかいて自然と触れあうという姿を見かけなくなってしまった。
 だから地球の真実と、バーチャル世界の虚構を混同してしまっている若者たちがたくさんいる。
 ものごとの本質を理解できない若者たちばかりになってしまっている。

 私は16歳以降、50歳代になるまで、年間数十回以上も登山を続けたのだが、おかげで自然の成り立ちや、自然との付き合い方の知恵がついた。
 だから中津川に移住してから、自分で雑木林の立木を切って根を掘り起こし、畑を作って自分で農産品を育てることを苦もなく実現することができた。

 今は肺機能の病気で、以前のような開墾ができにくいが、それでもナス・キュウリ・トマト・ゴーヤ・スイカなどをプランターに仕込み、畑には馬鈴薯やネギや大根、ホウレンソウ、レタスがたくさん植わっている。

 自然、土と直接触れあって、自分で食料を作り出し、井戸水を利用することで、人間が生きて行く上で最低限必要なもの、子供たちの未来を残すために必要なものを肌身の感覚で理解することができる。
 だから、人間が生きてゆける自然の摂理=秩序を守るために、「絶対に原発を稼働させてはならない!」と全身全霊で確信している。

 今の若者たちは、土に触らない。山に行かない。自然と触れあおうとしない。
 目の前にあるものは、コンピュータと人工的な生活環境だけだ。これでは、自然のなかで生きるために必要な真実を学べないから、政府やメディアの与える情報だけを信じて、いいように使われてゆくしかない。
 これではアホになるわけだ。

 私の若い頃には、寺山修司の「書を捨てて町に出よう」という本があったが、私は、若者たちに「コンピュータゲームを捨てて山に出よう」と言いたい。
 与えられた、操作された知識ではなく、山の危険や優しさを体感しながら、この宇宙と大自然が、どのように成立しているのか?
 我々人間が、自然から何を与えられて生きていられるのか? 子供たちに守り伝えなければならない環境とは何か? それは山を歩き、危険性を認識すること、山の恵みを体感することによってしか理解できないものだ。

 また人生の本当の真実、人間が何度も生まれ変わって、自分のカルマを返して行く輪廻転生の本質を理解することで、断固として確立した死生観、人生観を得ることもできる。
 もう誰かの利権のために「命を捧げさせられる」という馬鹿げた社会に戻る必要もない。人間が、自分のための人間を取り戻す必要があるのだ。
 
  もうすぐ島根原発と柏崎原発が再稼働されるという。
 https://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/20240109/4030018017.html

  https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC2423I0U4A420C2000000/
 花角知事は、再稼働やる気満々だが、柏崎という世界最大の原発が再稼働されれば、事故を起こさない通常運転でも、大量の放射能(主に希ガスやヨウ素131)が環境に定期的に放出される。

 初経時の若い女性は、被曝にひどく敏感で、13歳~で原発通常運転に伴う被曝をしたとすると、20台後半あたりに乳癌にかかるリスクが激増するのだ。
 私は、小林麻央の悲劇が、小千谷市における柏崎原発からの被曝であると指摘した。
 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6097142.html

 上のリンク内にある地図を見れば、柏崎原発を稼働すると、小千谷市・長岡市・出雲崎町で心筋梗塞の死者が激増していることが分かるので、放出放射能の通り道にあることが分かる。
 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/6021760.html

 島根原発を再稼働した場合、もしかしたら宍道湖のシジミ減少はネオニコチノイド汚染とともに、島根原発放射能を考える必要があるかもしれない。
 https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/511009

 柏崎や島根の若者たちは、自分たちがどんな運命に遭おうとしているのか、基本的な知識から疎外されている。メディアが一切報道しないからだ。
 若者たちは、アホになることを強いられている。自分で原発の恐ろしさを調べる主体性さえ奪われている。みんな上からの言いなりなのだ。

 社会や環境は、もはや自分の手の届かない高度なもので、自分は流れに漂う落葉のように運命に翻弄されるしかないと思い込まされてしまっている。
 自分で対象世界を変えて行こうという気力も自我、自尊心も奪われ、まるでロボットのような言いなり人生しかないと洗脳されてしまっているのだ。

 不条理、不道徳、不正を許さない正義感も失われつつある。だから若者たちは、簡単に闇バイトに応募して、強盗で高級品を奪い取ってやろうと安易に考える者が出てきた。
 言いなりの人生しか見えないので、せめて自分の主体性を示そうとすれば犯罪しかないと考えるようにもなっている。

 だから、必要なことは、宇宙も地球も社会も、「自分で変えられる」のだという経験と自信を与えることだ。
 若者たちが自力で畑を開墾して主食である馬鈴薯やサツマイモを育てられる自信を獲得するなら、その先には、自分の力によって社会を変える展望が待っている。
 未来を破壊するだけの原子力開発を許さない、強い意志も成立してくる。
 
 自分の人生のカルマを、自分の人生で返し、次の人生につなげてゆく死生観、人生観も得ることができると私は思う。