ムカデのシーズンがやってきた | tokaiama20のブログ

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 我が家は山の中腹、山林斜面に自分で建てた家なので、「山の虫」による関与が多い。
 家から1m離れればコナラの古木が並ぶ雑木林なのだ。
 コナラやミズナラは、燃えにくいので防火壁としての役割があるため保護している。しかし、樹液や実生がたくさんの生物を呼び寄せることになる。

 我が家に侵入する虫は数多いが、わけてもトラウマになるほど強烈な害を与えるのがムカデである。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%82%AB%E3%83%87

 例年、GWあたりから出没するのだが、昨夜さっそく今年第一号の被害を受けた。
 トラウマになっているくらいだから、警戒して、すでに今年、2回くらいムカデ薬剤を家の周囲に散布してあったが、もしかしたら室内の隙間で越冬していたムカデが姿を現したのかもしれない。

 一昨夜、布団に入ると、足下に電気に痺れたような感覚があったが、そのときは原因が分からなかった。昨夜、同じ感覚があって、もしかしたらアオバアリガタハネカクシのような有害生物がいるのかと思って、詳しく調べたが分からなかった。
 そこで、布団の周囲にフマキラーAスプレーを吹きかけてから寝たら、しばらくして、手にムカデが接触した違和感の感触があった。
 ムカデは、普段は人に積極的に触れないのだが、殺虫剤に追われて布団にまで侵入してきたように思われた。

 何せトラウマだから、全身全霊で反応して飛び起きて、殺虫スプレーを手に探したら、でかいのが見えた。まるで戦場で恐怖に駆られた兵士が、見つけた敵に必要の何百倍もの砲火を浴びせるように殺虫剤をかけると、数分でけいれんをおこして息絶えた。

 長さ十数センチの大物で、接触した手は、リンデロンA軟膏を塗っても数時間後に腫れ上がり激痛が続いた。
 虫刺されには、ムヒ・アルファーEXを勧めておく。アブ・ブヨ咬傷に絶大な効果。ムカデ咬傷にも強い効果が期待できる。ただしリバウンドがある。
https://www.ikedamohando.co.jp/products/insect_bite/muhi_a_ex.html
 
 フマキラーAスプレーは弱毒性なので、普通はハエや蚊程度しか効果がない。カメムシにかけても死なないが、ムカデは薬剤耐性が弱いので、大量にかければ死んでしまう。
 これから11月頃までの間、ムカデの侵入に怯えるトラウマの日々が続くのかと思うと、もしかしたら、ムカデこそ田舎暮らしの最大の障壁かもしれないと思ってしまう。
 これまでの経験では、年間5回前後は被害に遭っている。

 なかには、長く使わなかった靴を履いてみたら、中にいて噛まれてひどい目にあったことがあったので、今では、靴を履く前に必ず内部にムカデや他の虫がいないか確かめないと、怖くて履けない。

 ムカデ駆除薬は、ずいぶんたくさん市販されているが、これまで絶対的な効果が確認できたものは一つもない。
 木酢液をひどく嫌うことが分かっているので、原液のまま周囲に散布するのだが、せいぜい一週間程度で効果が消える。
 ほとんどの市販薬剤は、たぶん月に2回程度は散布しないと効果が続かない。今の農薬は、超長期の毒性がないように(分解しやすいように)設計してあるからだ。

 だから、ムカデと戦うには、4月末から11月までの間、月に数回は、木酢液やムカデ防除薬を散布し続けなければならない。
 しかし、家のなかに入ってしまって、柱などの隙間に入り込んでいるものには通用しない。一匹見つけたら、数匹は家の中にいると思う必要がある。

 一番強力なのはバルサンプロ用だが、これはもの凄い毒性で、ムカデもネズミもイチコロなのだが、三日くらい放置しても毒性が残り、無理に部屋を使用すると頭痛や吐き気などの中毒症状が出てしまう。
 室内の食品などにも入り込む可能性があるので、強すぎる薬剤は使うべきではないと思う。

 それでは、寝ていて布団に侵入されないために、何をすべきかというと、昨年あたりから、非常に優秀な虫除け剤がアースやフマキラーから発売された。
 私が勧めるのは、ダイソーで1本300円で売られている「アースお肌の虫除けミスト」だ。他のドラッグストアで買うと、価格が倍くらいしている。
 https://jp.daisonet.com/products/4901080096210

 私は手元に8本確保した。最初は山歩きでアブ、ブヨ除けに使っていたのだが、寝る前に寝具の周囲に散布すると、ムカデも含めてほぼすべての虫が寄ってこなくなる。
 ただし、成分のハーブの臭いが強烈なので、鼻の悪い私にはいいが、臭いに敏感な人は無理かもしれない。まあ、30分もすれば慣れて臭わなくなるのだが。

 あとは、フマキラーリキッドという弱毒性の蒸散液体殺虫剤も、ムカデを忌避する効果があると思う。
 https://fumakilla.jp/product_type_insecticide/vape_liquid/
 昨年は10畳の部屋に二個置いて通電蒸散していたが、一ヶ月しか持たないので薬液を毎月買わなければならない。それでもムカデトラウマにとっては安いものだ。
 私は肺線維症で呼吸器を刺激する薬剤は使いたくないのだが、これもやむをえない。

 あと、家の周囲に、石灰硫黄合剤を薄めて如雨露で散布すると効果があるという情報もあった。うちの場合はマムシが多いので、むしろ蛇除けとして強い効能があると思う。
 ただし、アルカリ性なので酸性の木酢液と一緒に使うと硫化水素が発生する可能性があるので注意が必要だ。

 なお、ムカデに噛まれた場合、これはアブのような刺し傷ではなく、足の先端にある突起による切り傷(毒滲出)に近いが、猛毒で激しい痛みを伴う。
 何も手当てしないと、激痛の後、大きく腫脹してきて治癒まで十日くらいかかることもある。

 毒が侵入した皮膚から毒抜きをするには、ポズンリムーバーは使えないので、温水器の湯を幹部に数十分流し続ける。このとき、火傷寸前に熱くなる45~50度程度が良い。
 https://innoshima-hospital.jp/2015/06/08/kenkou_029/

 なかには、お湯だと毒が全身に回るから水が良いというサイトもあるが、私の経験では、46度の流湯を患部に10分以上流し続けることに効果が高いと思う。
 昨夜は、風呂場が遠いこともあって使えなかった。そろそろリンデロンのリバウンドが来るかなと予想している。

 接触した毒の量が少なければ、数日で治癒するので慌てることはない。この数年、理由は不明だが、アブの毒が強くなっていて、炎症が非常にひどく、回復が長期にわたる傾向がある。もうアブ除けのハッカや虫除けスプレーを塗りたくらなければ山も歩けなくなっている。
 ムカデに悩まされている人は、ぜひダイソーのアース虫除けスプレーを試してもらいたいと思う。主成分は虫除け剤として世界的に認知されているディート10%だ。

 ディートの毒性については、まだはっきりしない。幼児に使用できないとされているくらいだから、無毒のはずはないだろう。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%88

 どうせ肺線維症で死が近い私ならば、何を使おうと勝手なのだが、ムカデの徘徊する家に幼児がいた場合、ムカデ被害との天秤にかけて考えなければならない。
 まあ、福島第一原発が環境に大放出した放射能ほどの毒性はないと考えている。