ガジュマル | 野の花賛歌

野の花賛歌

 沖縄で見ることの出来る 南方系の植物を中心に 野生の草花や花木

 帰化植物、時には沖縄に集中する米軍基地などについて 


隣の市町村には大雨洪水注意報が出ているのだが
うるま市は一向に雨の気配がない
沖縄特有のカタブイ(片降る)である



ガジュマル   (榕樹)
Ficus microcarpa
クワ科 イチジク属
 実は鳥やコウモリが好んで食べる
花言葉は 健康


本州では観葉植物として扱われているガジュマルだが
自生地の沖縄では高さ15~20mにもなる喬木である


平和の礎公園ニテ

ガジュマルはブロック塀隙間や岩の割れ目から
ナンクルミー(種子を播かないのに生えてくる)
するのが得意で

時には他の木の上に生えたりと油断も隙もあったものではないが

昔から生活の中にとけ込んだ愛されてきた樹でもある

用途は防風林、防潮樹、街路樹、生垣など


ガジュマルにはキジムナーなる妖精が住んでいて
人様を助けたり困らせたり(カッパみたいな感じ?)の伝説がたくさんある





大きくなりすぎて枝を切られた 公民館のガジュマル




どこの学校にもガジュマルはある


休み時間になると木の下は格好の遊び場

ウーマク(やんちゃ坊)は木の上で・・・


運動会の時はブルーシートを敷いた特等席となる




公民館のガジュマル

 
左側の幹状のものは気根が着地して太くなったもの
次から次へと気根を垂らして枝を広げていき
何本だかわからなくなる







最初は細い気根だが地面に付くと幹のように枝を支え、

次へ次へと歩いていく(?)




モモタマナの樹の上で発芽したガジュマル


落ちないように からみついて根を伸ばして着地する

太くなった気根は 着生した樹を絞め殺していくので

絞め殺しの樹」と呼ばれるようになった



拝所の樹は枝葉を切るのはタブーとされている



うるま市のウブガー

着生している羊歯はゴウシュウタニワタリ
葉の広がりは1m余






中城城跡のガジュマル



ウゴンガジュマル
Ficus microcarpa L..”Golden Leaf”.
 

葉の色が黄金色になった品種で主として分離帯に利用される





植え込み当初は黄金色




成長してくると緑葉がおおくなるので刈り込んで
新芽を出させなければいけない




刈り込んだ状態




歩道分離帯に植えられたオウゴンガジュマル




マルバガジュマル
Ficus microcarpa L.var.fuyuensis

ガジュマルの変種で今話題の尖閣に自生する


高さ2m内外で、枝を横に伸ばし匍うようにしてひろがる
葉は広い倒卵型で、先端が丸みを帯びるのが特徴


           



ブロック塀からはみ出た
葉の先はガジュマルのようには尖らない




果実はガジュマルとほぼ同じ


フイリガジュマル
Ficus microcarpa 'Variegata'。
黄白色の斑が入る園芸品種



半日陰を好む性質があるので
屋外での成長はガジュマルに劣る



この被写体は2mほどの高さ