野の花賛歌 -3ページ目

野の花賛歌

 沖縄で見ることの出来る 南方系の植物を中心に 野生の草花や花木

 帰化植物、時には沖縄に集中する米軍基地などについて 


実るほど頭を垂れる稲穂かな


2012.10.23 屋嘉

去年は豊作で 穂に穂が咲いて・・・の笑顔でした



収穫にはまだ早い

2013.6.18 金武



金武

今年は一寸渋い顔 

一期作の収穫はすでに終わり(7月)

 8月は田植えの準備です






2012.10.23 伊芸


今日は楽しい収穫日 一族郎党そろっての

ユイマール(家族・親戚・知人での互助協働)です






向こうはもうすんでいるさ~

ウチラ(私たち)も頑張ろうね~









こっちから始めようね~







苅ったのは 車に積んでょ~








オバーはこんなに沢山だのに 


タダウッピナ~(たったそれだけね~)







今度は 負けない おば~見て見て!!


イネは元々熱帯系の植物で熱帯アジアやアフリカに24種ほどの

自生種が知られています

その内 栽培イネはアジアイネ(Oryza sativa)と 

アフリカイネ(Oryza glaberrima)の2種です

日本で栽培されているイネはアジアイネの中でも耐寒性の強い

温帯型のジャポニカ種(Oryza sativa subsp. japonica)です





よく働くから 助かるさ~





インディカ米と よく耳にしますが それはアジアイネの中で

耐冷性の低い インディカ種(インド型、Oryza sativa subsp. indica)の

ことで米粒が細長いのが特徴です







運んだものは車に乗せるんだよ 







みんな頑張ったから沢山採れた



日本の国土は南北に細長く気候も亜熱帯から亜寒帯に

またがっています

そのため品種改良が盛んに行われ約4000もの

品種がつくられています

沖縄の稲作は二期作を基本としていますが

石垣島や西表島では三期作も行われています







まだ沢山残っている 明日は向こうの手伝い



二期作の栽培暦は

第1期作は、3月上・中旬に播種、7月中に収穫します 

第2期作は、7月中・下旬に播種、10月下旬から

11月上旬に収穫します







 エヘヘ 褒められちゃった



三期作は1月に播種して5月に収穫しているようです



長いこと休園していた東南植物楽園が再開した

園内には南方系の植物が植栽されているので 時々訪れていた

早速 出かけてみたが 花が少ない季節と入園料の高さで遠慮した


七月は蓮の季節 熱帯睡蓮も又イイ








ハス
Nelumbo nucifera(蓮
ハス科
インド原産


二年前に撮った蓮花です しばらくおつきあい下さい


























蜂巣種子の入った花床






























































一蓮托生 もともとは

  「極楽に往生して 一枚の蓮の葉の上に乗り 仲良く身を託す」の意  

悪の道連れで一斉逮捕では空し



蓮花の水にあるが如し
 でいたいものですネ



沖縄は毎日かんかん照りの日が続いて 草木はすっかり元気をなくしています

其方の方はいかがでしょうか

前回リュウキュウセッコクをupしました、属は異なるのですが
オキナワセッコクと比べていただければと upしました




オキナワセッコク
Dendrobium okinawense Hatusima & Ida
  ラン科

絶滅危惧ⅠA類(沖縄・環境省板)

沖縄本島北部の山地だけに自生する沖縄島の固有種













冬咲きの着生ランで花期は1~3月
谷筋の高~い木の幹に着生して白色の楚々とした花を咲かせる










以前はその気になって探すと必ず見つけることが出来たのだが
近頃ではなかなか見つけることが出来なくなってしまった

写真は山中間のI氏が今年の3月に撮影したものです

沖縄島北部の森林は 年々荒廃が進んでいる
荒廃の主な原因は 原生林を縫うように張り巡らされた林道である

中でも1994年に開通した大宜味村大保から県道2号線の国頭村与那に至る全長35.5kmの大国林道はその最たるものである


次いでマングースを捕獲するための罠の設置と点検で出来た道

3番目はエコツアー(?)と云う名の環境破壊で出来た道である

道を通して風が森林の奥深くまで吹き抜けていく

乾燥が進んで環境が変わり本来の生態系が崩れる・・・デス


奄美大島以南の中・南琉球の世界自然遺産への
登録が期待されていますが
・・・

自然破壊が進むのでは・・・杞憂でしょうか












2~3日するといっせに落花する


リュウキュウセッコク
     Eria ovata Lindl.
     ラン科



台湾・フィリッピン~西表島・魚釣島は分布の北限

環境庁版RDB(絶滅危惧IB類) 沖縄県版RDB(絶滅危惧II類)








30年ほど前の7月 西表島を横断したことがある
台風が通り過ぎた直後だったので彼方此方に大きな木が倒れている

それをまたいだりくぐったりして進むのだが

落ちた枯れ葉の上では山蛭が背伸びをしておいでおいでと
手招き(?)している

岩のくぼみでは迷彩色のサキシマハブがとぐろを巻いていたりと
スリルに富んだ横断行であった






手入れをしたこともないのに毎年開花 律儀な株である





写真のリュウキュウセッコクは倒木に押しつぶされていた一株を
持ち帰り育てた株で毎年開花する










リュウキュウセッコクは6~7月に淡黄白色の花を多数つける
唇弁は5㎜くらいで卵形








奥の方に2本の赤色の隆起があるのが可愛い




外は台風7号の接近で風がびゅうびゅう呻っている
雨を伴わない強風は植物にとって大きな痛手となる
庭の草木は砂埃をかぶってしなだれ生気がない

散水して一服したので 宿題の呀喇菩について考えてみることにした










テリハボクには方言名が16ほどある
その主なものは ヤラボ・ヤラブ・ヤラブギー・ヤナブ(沖縄広域)
ヤロー(竹富・宮古・多良間)である

ヤラボ・ヤラブ・ヤラブギー・ヤナブは意味不明だが

ヤロー(竹富・宮古・多良間)は地理的な関係で
Bakiyarau(排灣)に由来すると考えても不都合はない









方言名のルーツはおおよそ下記の①~③に由来する

① 外国名に由来した名
② 生活の中での用途から生まれた名
③ 生態的な特徴をとらえて付けた名



漢字書名の 呀喇菩が最初に記されたのは徐葆光(中山伝信録1721)*1 であり

 『 又有一木 土名「呀喇菩」葉皆似福木 亦対節生 花似梅』

         『 また 方言名で   呀喇菩 と呼ばれている木がある
           葉は福木のように対生し 花は梅に似ている』

  と解することが出来る
 



葉は対生




*1 著者の  徐葆光(じょほこう)は1719年、
尚敬王の冊封副使として来琉 8ヶ月間滞在して得た
琉球での見聞を、皇帝への報告書としてまとめたもの





その後
      琉球国志略卷十四 物産(1756)に見ることが出来るが
   中山伝信禄の域を出ない

     『 呀喇菩(叶皆似福木,亦对节生。白花似梅』
         
また別の方言名のヤラブギーは

 沖縄対話(1880)*2で 『屋良部木』の漢字が当てられているが
意味不明

*2沖縄県学務課が編纂(1880)は
大和口と方言(首里方言)の対訳を並記した教科書




新選台湾植物名彙(1969)には
 瓊崖海棠
 Calophyllum inophyllum L.

                                     
別 名:  紅厚殼・白厚殻・胡桐. 君子樹.海棠果  (臺灣)
      紅厚殼・海棠樹・海棠木・海棠果(廣東)
          テリハボク・ヤラボ・ヤラブ・ヒタマナとある
       
        さらに複数のネットをサーフィンすると
        胡桐・君子樹(琉球)
     呀喇菩(中山伝信禄)・Bakiyarau(排灣)ともある

  中国高等植物图鉴全五巻Vol.Ⅱには
  红厚壳(学名:Calophyllum inophyllum)
   別名 海棠果・ 胡桐
 
 
熱帯植物要覧(1996)熱帯物研究会編には
 上記の漢名や台湾名に加え
 ヒイタマナ(小笠原)・ヤラボ(沖縄)の記載があり

 高さ18m、枝分岐、樹冠密 と解説している









最新園芸植物事典全七巻(1948)Vol.Ⅰでは
    呵喇菩 としている

 
テリハボクの方言名ヤラボに対する漢字書名は以下の通り

ヤラボに対しては 喇菩(中山伝信禄)他 
  
             喇菩(最新園芸植物事典)

ヤラブギーは     屋良部木(沖縄対話)


喇菩 や 喇菩

接頭語     や  はどんな意味かと検索すると

      呀(ya): 感嘆詞 意外なこと・好ましくない新しい状況に,
                  はっと気づいた時の驚きを示す

    呵(ka): 大きな声で笑うさま。「呵呵大笑」
           または しかる、どなる、とがめる

      枒(ya):分枝  樹木のまた 枝分かれした部分

   喇:  訓読み:ものいう
     菩:  訓読み:ほとけぐさ

  
   喇と菩はドレミの歌で


 喇は喇叭の喇 菩は菩薩の菩 歌う気にはなりませんが!

 山ではカラスが呵ー呵ーと笑う(呵呵呵)デスネ

 

 まとめ

  ヤラボとはテリハボクの方言名である

   ヤラボに呀喇菩を当てたり呵喇菩としているが疑問である
 
  呵喇菩は明らかに呀喇菩の誤用と思われる

  呀喇菩の(ya)は (ya)の当て字ミスと考えれば

    枒 喇 菩 となり熱帯植物要覧の解説の

  『枝分岐、樹冠密なる木』でテリハボクの樹形と一致し しっくりする



枝は良く枝分かれして繁る



またヤラブギーの屋良部木表記は

意味不明と云うより単なる当て字書きと解すれば了である



最後まで目を通していただき お疲れ様でした(笑)



画像はクリック拡大を

朝早くからクマゼミがシャンシャンシャン サンサンサンと忙しく鳴いて

木陰が恋しい 暑い一日が始まった
 




径13㎜内外


フクギ
Garcinia subelliptica

オトギリソウ科フクギ属の常緑高木




大宜味村


フクギは樹高7~15m 直根生で一度根づくと
一寸やそっとの台風にはびくともしない






油彩P50号 少々アレンジを


フクギは防潮林・防風林は勿論のこと防火林としても大いに役立つので
カジバギー(火事場木)の地方名もある





本部町備瀬



粟国島の屋敷囲い




伊是名島の屋敷囲い



40~50年前は  田舎であればどこの屋敷もフクギで囲まれ
照り付く日差しもあまり気にならなかったのだが
近頃ではその情景も本島北部や周辺の離島・先島諸島で見られるだけとなった




樹高3m内外 まだ若い


 葉は光沢のある長楕円形で対生する
子供達は対生する葉の片方を1/4ぐらいに切りとって
サバ(草履)ごっこをして遊んだ 「方言名:サバギーの由来」






花期は4~5月 雌株には雌花 雄株には雄花が咲く
雄花は役目が終わるとぽたぽた落ちて  木の下が黄色に染まるほどだ







うるま市の街路樹

匂いがあるので蠅がたかる


果実は径5~10cm約4ヶ月かけてオレンジ色に熟す


6月撮影







2011 9月撮影






悪臭だがコウモリは好んで食べる






 子供の頃 食べてご覧と言われたので食したことがある

その時のトラウマでしばらくの間 柿を食べることが出来なかった

決して食べられるような代物ではない







 果物の女王マンゴスチンと同じ属なのにこの差はひどすぎる


祝いの木とか幸福の木・長命草などの名をよく聞くのだが 





 このフクギ(福木)こそが元祖 「幸せの木」 と呼ぶにふさわしい木である




画像はクリック拡大

毎日毎日30℃を超す日が続く熱帯夜である
雨なしのかんかん照りは焼け付くようで痛く日傘姿の女性が多くなった
そんな日照りにも負けないで涼しげに咲く木が照葉木である



テリハボク(ヤラボ)

Calophyllum inophyllum
オトギリソウ科 テリハボク属

テリハボクは材質が硬い上に潮害に強いので船材や防潮林・防風林・屋敷林として活用され
昔から生活の中にとけ込んだ親しみのある木である




友人宅の屋敷林 台風の害を防ぐため先の方はカットされている




樹高は20mほどになるが街路樹の植栽では5~10mである





赤みを帯た材は木目がはっきりしているので家具材としても利用される



6月になると分枝した枝先に鮮黄色の蕊のある花が沢山咲く




果実は径3cm位




2011.9撮影

9月ではまだ青く11月頃熟する
青い実は軟らかい酸味があり子供の頃はビ-バーよろしく
くるくる回してかじっていた

かじった後の硬い殻の中には丸い種子が1個入っていて

その種子からはヤラボ油が摂れ重宝される


テリハボクにはいろいろな方言名がある

その代表的な名が ヤラボ・ヤナブ・ヤナブギーなど

普通 方言名はその地方独特の表現法で生態的な特徴を
ストレートに言い表すのでわかりやすいのだが

ことヤラボに関しては意味不明である


ヤラボの表記は

中山伝信録全6巻 徐葆光著1721年 巻六 物産の項で 呀喇菩 とされている 
のだがayumuには意味不明で手に負えない

 著者の徐葆光が 方言名のヤラボを漢字書きにしたのだが



『せめて 呀喇菩 の  が  であれば

枝分かれの多い尊い木となるのだが・・・



南方ではテリハボクを聖なる木としているところもあるようで・・・
そのあたりからたどり着けるのではと思っている




はまいぬびわ さんのブログでヤラボの意味はの質問です

  どなたか解読できる方がおりましたらよろしくご教授下さい




久しぶりのグループによる探索会である
今回の目的はフトイとフトイガヤツリそしてハナソウカ(セイタカゲットウ)とゲットウ
クマタケゲットウの確認である


フトイガヤツリは戦後那覇市に帰化したとされているのだが
なかなか遭えないでいた




うるま市で撮った フトイガヤツリ







先ずは金武町・宜野座村でハナソウカ(セイタカゲットウ)とゲットウの違いを観察した

一同納得 簡単に見分けられるネ ということで解決

一路喜如嘉へ


喜如嘉(きじよか)についたのは11時過ぎ

リュウキュウバショウが迎えてくれた




リュウキュウバショウ




この木(?)から糸を紡いで芭蕉布を織る

オクロレウカ・アイリスは堅い実をつけ花時の爽やかさはない




オクロレウカ・アイリスの果実




ナガバミズアオイもちらほら




ナガバミズアオイ(故多和田氏命名)






芭蕉布と長寿で知られる 大宜味村の喜如嘉は花材の生産にも力を入れている
 特にオクロレウカ・アイリスが有名で花の時期には花見ツアーのバスがでるほどである

これまでオクロレウカ・アイリスの横で栽培されているを簡単にフトイで過ごしてきたのだが

うるま市のイグサ田でフトイガヤツリを確認して以来
喜如嘉のフトイが気になっていた(花のない時は識別困難)

目的のフトイとフトイガヤツリは?

幸いにも両種共に開花している





フトイガヤツリ

       Cyperus articulatus

     カヤツリグサ科 カヤツリグサ属






草丈は150cmほど



若い花は緑白色



成熟するにつれ褐色が濃くなる




茎は内実切断面は円形で白色




フトイ

 Schoenoplectus tabernaemontani 

カヤツリグサ科 フトイ属(ホタルイ属)



                        草丈は130cmくらい





                         花が咲くと両種の違いがはっきりする




県内において両種は花材として僅かに栽培されている


喜如嘉(きじよか)での観察を終え源河川へ

前回撮ってなかった歌碑を撮影




川沿いに車を走らせると

40年ぶりでワタゲキビ(故 多和田氏 命名)をみつけた



ワタゲキビ





美味そうなメジロホウズキの実を薦めたが誰も口に入れない
近頃皆さん用心深くなった
またやられる!

と思っているよう(笑)




メジロホウズキ

ならばと ayumuが挑戦 したが
種がぎっしり詰まっているだけで何の食味も無しで ×印


ムラサキムカシヨモギはその名のように紫色で優雅



ムラサキムカシヨモギ

オオアブラガヤの実は白く熟すると食べられる


オオアブラガヤ

真珠玉を作るオオシンジュガヤの実はまだ小さくて首飾りには無理なようだ


オオシンジュガヤ


ゲットウとクマタケランの自然交雑で出来たとされるクマタケゲットウを求めて移動

両種の混生する地域を中心に探したが見つからず断念

気を落として入った店の裏庭で 奇妙なゲットウを見つけた
店の主人は料理に使うカルダモンだという???




花を見ないと難しいが

 

Alpinia nutans ( False cardamon )では と思っている


   帰路についたのは15時30分
途中でノボタンとヤンバルセンニンソウを撮る


妖艶なノボタンの花

峠を越したがノボタンの花はいつ見ても艶がある
白い花の咲く変種もあるがなかなか見つからない




果実は熟するとはじけて中から濃い紫の果肉が顔を出す
美味とは云えないが生食可


かんかん照りの中に見るヤンバルセンニンソウには清涼感がある
クレマチスの仲間だから花姿も凛としている



コシダの上を匍うヤンバルセンニンソウ


花はセンニンソウにくらべやや大きめ




今日も収穫多い1日でした





画像はクリック拡大を


南城市にある西大学院の皆さんと
源河川の探索に出かけた

名護市のネオパーク動物公園で待ち合わせて




駐車場の中庭に咲いていた

フイリウスバリュウゼツラン  リュウゼツラン科  
Agave angustifolia 'Marginata'



花のアップ





源河川に付いたのは10時30分



源河川下流



源河川は琉球鮎の遡上で広く知られた川で
川岸には 川を讃えた 源河節 の碑がたっている








源河節   読人しらず

   源河走川や 潮か湯か水か
  源河美童 おすでどぅくる

読み
  げんかはいかわや うすかゆかみじか
  げんかみやらびぬ おすでどぅくる

 歌意

清く澄んだ 源河川の早い流れは 潮なのか 湯なのか
 それとも水なのだろうか
この川は源河村の乙女達が 水浴びする川      

歌碑の横を通って川辺に立つと
体長20cmほどの鮎が群れをなして
気持ちよさように泳いでいるのが見える

今日は何となく ツイテイル予感

車でしばらく行って 川に入る

川の入り口には3mほどの砂防堤が造られ
上流と下流に分けられている




砂防堤下流




鮎はどこを通って上流に行くのだろう?
疑問に答えてくれたのが 魚道



砂防堤と魚道(左階段状)





鮎はけなげにもこの魚道をさかのぼっていくという(半信半疑)

川の中をじゃぶじゃぶ行くと
小さな砂州には色鮮やかなハンミョウ数匹いて
ひょいひょい跳んで案内してくれる
ミチシルベという別名があるのも頷ける


初めての出会い タケダグサ

 タケダグサ キク科
  Erechtites valerianifolius (Wolf ex Rchb.) DC


南アメリカ原産 草丈は150cmぐらい
伊豆諸島・小笠原・大東・石垣・波照間 個体数は少ない




 この場所に去年はなかった・・・


フタオチョウの食植物 ヤエヤマネコノチチが彼方此方に見られる

いる イル 確かにいるはずだ


天然記念物指定のフタオチョウは 木の上で追かけっこをしていた
恋の季節なのだろうか アッチでもコッチでも 

2時間ほどの川歩きを終えて
次の目的地へ移動 車で40分の距離


目的の滝は車から降りて30分ほど


川を渡ってしばらくいくとモロコシソウにであう





 モロコシソウ   サクラソウ科
 Lysimachia sikokiana Miq.

モロコシソウも近頃ではだいぶ少なくなってきた




左側ヤシ状のシダはヒカゲヘゴ 右側はリュウキュウバショウ


天然記念物のコノハチョウの擬態に一同関心

食草であるオキナワスズムシソウを探したが見つからない



途中でのアオノクマタケラン

   


青い果実



やっとたどり着いた小さな滝





しばらく涼をとって 帰途についたのは15時30分

日頃見ることの出来ないリュウキュウアユや
天然記念物のコノハチョウ・フタオチョウ
初めて撮ることの出来た タケダグサやタカヨモギ


充実した1日でした。





画像はクリック拡大お願いします 

台風4号が通りすぎ またかんかん照りの日が続いている
草木はすっかりしおれきって夕方になっても回復しない
当分雨はなしとの長期予報もあり
今年の夏は厳しい予感 


勢いよく咲いていた月桃の仲間もそろそろ終わりを迎える





ゲットウ   

Alpinia zerumbet (Pers.) B.L.Burtt et R.M.Sm




 キフゲットウ 

 Alpinia formosana K.Schum.cv.Variegata






ハナソウカ

Alpinia zerumbet var. excelsa Funak.&T.Y.Ito







クマタケラン

Alpinia formosana K.Schum.





華やかなクマタケラン






                      アオノクマタケラン   

                    Alpinia intermedia Gagnep




        油彩 F10号










花は清楚で奥ゆかしい






                  球形はじめ緑色 赤熟






イリオモテクマタケラン

  Alpinia flabellata Ridley


ayumuの庭で咲いイリオモテクマタケラン




枝分かれするのが特徴




緑→橙→赤熟



県内で野生または野生状態で見られる種は
ゲットウ・キフゲットウ・ハナソウカ・クマタケラン・アオノクマタケラン・
イリオモテクマタケラン・クマタケゲットウの7つである


その内ゲットウ・キフゲットウ・ハナソウカ・クマタケランは
日当たりの良い畑地または林縁部

アオノクマタケランとイリオモテクマタケランは山地性

クマタケゲットウは未確認








懇意にしている著者の許可を得て
沖縄植物野外活用図鑑 vol 9 より転載


クマタケゲットウ      

 Alpinia x okinawensis Tawada  

クマタケゲットウの名は 故多和田真淳氏による命名
クマタケランとゲットウの自然交雑によって出来たとされる



*キフゲットウを除く6種を比較すると

草丈を高い順に
 ハナソウカ→クマタケラン→ゲットウ→クマタケゲットウ→イリオモテクマタケラン
 →アオノクマタケラン

香の強い順に
 ハナソウカ→クマタケラン→ゲットウ→クマタケゲットウ→アオノクマタケラン
 →イリオモテクマタケラン


花の華やかさ
 クマタケラン→ハナソウカ→ゲットウ→クマタケゲットウ→アオノクマタケラン
 →イリオモテクマタケラン


となります