「追憶」の試写会に連れて行って貰いました。
ストーリーは、
1992年、冬。親に捨てられた13歳の少年・四方篤は、似た境遇の田所啓太、川端悟と共に、軽食喫茶を営む仁科涼子と山形光男のもとで家族のように暮らしていた。しかしある事件をきっかけに幸せな日々は終わりを迎え、彼らは離れ離れになってしまう。25年後、成長して刑事になった篤は、無残な刺殺体となって発見された悟と再会を果たす。そして捜査が進められていく中、啓太が容疑者として捜査線上に浮上し……。
というお話です。
1992年の冬。母子家庭だった13歳の少年・四方篤は、母親が男と出て行ってしまい、一人になってしまう。不安でうずくまっていると、喫茶を営む仁科涼子に助けられます。彼女の喫茶には、篤と同じような境遇の田所啓太と川端悟が居て、一緒に面倒を見て貰う事に。しかし、ある事件が起こり、彼らは別々になり、それから一切会う事を禁じられた。
それから25年後、成長した篤は、刑事になっていた。母親との仲は悪く、妻とは別居状態で、私生活はあまり充実とは言えない状態だった。ある日、殺人事件が起こり、現場に行くと、長く会わなかった悟が刺殺体となっていた。驚いた篤だが、実は先日、街中で悟の偶然出会い、酒を一緒に飲んだのだ。その時、悟は、啓太に会いに行くと言っていた。
もしかしてと、篤は、直ぐに啓太の所在を突き止め、彼に会いに行く。篤は、啓太に悟の事を問いただすが、啓太は会ったが関係無いと突っぱねる。協力しろという篤に、啓太は”自分だけ綺麗になったつもりか。”と言い放つ。何も言い返せない篤は、悩むのだが、封筒に書いてあった文字を見て、何かを思いつく。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
この映画、深いんです。子供の頃、家族に恵まれなかった3人の男の子が、ある女性に愛してもらった事で愛を知り、その女性と会えなくなることで絶望を知り、それがいつまでも尾を引いてしまっているけど、再会が、また彼らの時間を動かし、それぞれの愛も取り戻すというもので、何とも、ジーンとするんです。
派手な映画では無いので、ランクインするとか、大騒ぎになるとかは無いと思いますが、しんみり、後から効いて来るという、大人の映画なんですよ。
映像も、とても美しいです。自然の中でゆっくり時間をかけて撮ったという感じで、スタジオで一週間とかで撮った映画とは訳が違います。やっぱり、雰囲気がとっても良いんです。木村さんが撮影された映画って、なんだか色が違うんですよね。空気も写っているというか、言葉では表せない違うがあるんですよねぇ。不思議と落ち着く美しさがあるんです。好きです。
役者も、良い若手が揃っていて良かったですね。次世代を背負う人達が勢ぞろいで嬉しかったな。これからも楽しみです。
私は、この映画、とってもお薦めしたいと思います。私は、好きな映画でした。サクラさんも素敵だったし、今回、柄本さんと夫婦共演でしたね。良かったです。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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