「嘆きの王冠 ホロウ・クラウン リチャード二世」シリーズ最初の作品です。事の発端はここ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「嘆きの王冠 ホロウ・クラウン リチャード二世」を観てきました。シリーズの1番目です。

 

ストーリーは、

リチャード2世は、いとこのヘンリーとトマス・モウブレーの決闘を仲裁し、2人に国外追放を命じる。やがてヘンリーの父親が亡くなると、リチャード2世はその遺産を没収してしまう。正当な相続を主張するため帰国したヘンリーは、王座もヘンリーが継承するべきだと考える支持層と共に行動を開始する。

というお話です。

 

 

リチャード二世の前に、従兄弟のヘンリーとトマスが現れる。ヘンリーは、トマスが過去18年に渡って、軍資金を横領しており、様々な事件の首謀者でもあると告発します。トマスは濡れ衣を着せられたと憤り、名誉を傷つけられたと騒ぎます。事を荒立てたくないリチャードは、二人に若いするようにと話すのですが、どちらも折れそうにありません。

 

ヘンリーとトマスは決闘をする事になり、決闘場所にリチャードを始め、沢山の関係者が集まり、今からという時にリチャードが決闘の中止を命令し、ヘンリーは6年間、トマスは永久に、国から追放をすると言い渡します。

 

 

二人の追放後、ヘンリーの父親・ジョン・オブ・ゴーントだけがリチャードに苦言を呈する事が出来る人物だったが、彼が亡くなり、リチャードを止める者が居なくなってしまう。歯止めが無くなったリチャードは、ジョン・オブ・ゴーントの財産を没収し、アイルランド討伐の軍資金としてしまう。ゴーント家への不当な仕打ち、民への重税などが重なり、貴族からも民からも不満が上がり、一部の貴族たちは、リチャードのアイルランド遠征を待ち、その間にヘンリーを帰国させ、彼を戦闘にリチャード打倒を目指します。

 

 

アイルランドから戻ったリチャードは、イングランドがヘンリーたちの手に落ち、自分の地位が脅かされている事を知り、フリント城に立てこもるも、攻め入られてしまう。追放の撤回と財産の返還を要求するヘンリーに対し、リチャードは、望みをかなえ、望むなら喜んで王位を譲ると話します。

 

ウェストミンスター大会堂でヘンリーに王位を譲る事になるリチャード。新王ヘンリー四世が誕生する。そしてリチャードはロンドン塔に幽閉されるのですが、リチャードの側近だったオーマール公は司教たちと手を組み、リチャードの復権を願い謀反を起こそうとします。しかし、事前に察知され未遂に終わる。リチャードが生きている限り、謀反は起きるだろうと思い、ヘンリーの側近は、リチャードの暗殺を目論み、リチャードを殺してしまう。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

シェークスピアの歴史絵巻です。この百年戦争と薔薇戦争前後のイギリスの歴史を辿るお話は、何度も舞台化、映画化されていると思います。特に、ランカスター朝とヨーク朝の小競り合いは、本当に長いですね。もー、順番決めて、交互に王様やればイイじゃんって言いたくなるけど、イヤなんでしょうね。面倒だなぁ。

 

 

リチャード二世は、優しい良さそうな王様に見えるけど、政治には長けていなかったのかな。従兄弟を戦わせたくないのは解かるけど、横領に関しての調べをきちんとして、それから裁定を下さないとダメよねぇ。ただ、喧嘩は良くないよみたいな事を言って、決めちゃったら、そりゃ、不満が募るわなぁ。お金が無いからって、民に重税を課すのも良くないでしょ。まず、自分が質素にしなくちゃねぇ。

 

 

ベン・ウィショーがリチャードを演じているのですが、なんだか、もう、しっかりしろよって言いたくなるような王様で、ロンドン塔に幽閉された時は、まるで”キリスト”のようでした。カッコいいんだけど、こういう弱い役、上手いですよね。

 

このシリーズでは、リチャード二世が一番大人しいのかな。他のお話は、ほとんど戦争ばかりで戦国時代のようなのですが、ここは内輪揉めって感じでした。

 

 

私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかなと思います。7作品の内の1作目なので、準備として観ておくのは良いかなと思います。でも、動きが少ないので、それ程、凄く面白いというお話では無いかなと思います。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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