「カーズ クロスロード」”老兵は死なず、只消え去るのみ”という言葉がピッタリの今作です。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「カーズ クロスロード」を観てきました。

 

ストーリーは、

あるレースで、最新テクノロジーを追求した次世代レーシングカーのジャクソン・ストームにまさかの敗北を喫したマックィーン。やがて周囲ではストームをはじめとした次世代レーサーたちが台頭し、マックィーンと同世代のレーサーたちは次々と引退。マックィーンもレース中に大クラッシュを起こしてしまう。故郷ラジエーター・スプリングスで失意のどん底にいたマックィーンは、仲間たちの励ましもあって再起を決意し、最新技術を誇るトレーニング施設で訓練を開始。担当トレーナーになったクルーズ・ラミレスとともに、トレーニングに明け暮れるのだが・・・。

というお話です。

 

 

レース界でのベテランとなったマックィーンでしたが、次世代レーシングカーが出てきて、その地位を脅かし始めます。次世代カーは、風圧から何から全て計算の上に成り立ち、練習もシュミレーターマシンによるもので、最短のコース取りを体感するものらしいんです。そんな若手たちに挑発され、昔の仲間たちも引退を余儀なくされて、危機を覚えるマックィーンは、あるレースで若手に追い込まれてクラッシュをしてしまいます。

 

クラッシュしてしまったマックィーンは、故郷のラジエーター・スプリングスで今後の事を考え、落ち込んでいます。そんな時、スポンサーであるラスティーズから電話があり、ラスティとダスティは、マックィーンの熱烈なファンの億万長者スターリングにラスティーズを売却し、大きなレーシングセンターを作ったと言うんです。直ぐにマックィーンは練習場に向かいます。

 

 

そのレーシングセンターには、クルーズというトレーナーが居て、彼女の指導で、沢山の若手が指導を受けていることを知ります。そしてマックィーンも彼女のプログラム通りにトレーニングを続けて行く様に言われるのですが、昔ながらの練習法を良しとするマックィーンは、どうしてもクルーズとは合わずに、勝手にシュミレーターマシンを使い、練習を始めるのですが、上手く扱いきれず、マシンを壊してしまいます。

 

スポンサーとの契約も上手くいかなくなり、引退を勧められたマックィーンは、最後のチャンスとして、シーズン初戦で勝利出来なければ引退する事を承諾すると約束し、その場を切り抜けます。

 

 

初戦勝利と言ってしまったからには勝たなければと、マックィーンについてきたクルーズと一緒に練習を重ねるのですが上手くいかず、結局、クルーズと喧嘩別れしてしまいます。その後、仲直りした二人は、伝説のレーサーたちに出会い、ドックの師匠・スモーキーをコーチとして特訓を重ねます。

 

練習最後の日、クルーズを相手にレースをするのですが、走っている途中で、あのクラッシュを思い出し、クルーズに追い抜かれてしまいます。クルーズに負け、スッキリしないままレース会場へと向かいますが・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

うん、面白かったです。私、ピクサーアニメのカーズシリーズは、あまり好きじゃないのですが、今作は、結構、気に入りました。何故、カーズが苦手かというと、車が擬人化しているのが、どうしても受容れられず、なんで硬い物が柔らかく動くんじゃいとディスってしまうんです。でもね、今回は、ちょっとジーンと来る部分もありました。

 

まず観た後、「老兵は死なず、只消え去るのみ」というマッカーサーの有名な言葉を思い出しました。この言葉の本当の意味を知ると、途中で誰かに”消される”のではなく、自分で”消えゆく”と言う事にこだわったマックィーンの気持ちが解かると思うんです。

 

 

マックィーンだって、年上の人達を倒してトップを走ったんだから、いつかは若者に道を譲る日が来るという事は、誰もが認識していなければいけない事ですよね。そして、そうでなければ、進化が無いんだから、この世は没落して行くのみなんです。道を譲れるというのは、辛いけど、嬉しい事だと思わなければ。

 

でもね、新人の時代だと言って、老人をバカにするのは間違っていると思うよ。だって、先輩の働きを全部分析したからこそ、データが取れて、色々なシュミレーションが組めるんでしょ。追い越すのは良いけど、だからってバカにしてはいけないです。次は自分がされる事になりますよ。

 

 

ただ、この作品、ネタバレは出来ないけど、ラストはとても現実的では無く、私は不満でした。これは調子良すぎるでしょ。ここであの車が勝っちゃったら、まるでおとぎ話だから、もっと現実的にして欲しかったです。それでも、十二分に感動出来たし、その方がむしろ感動したかも知れません。まだまだ未来があるのだから、もっと未来を見るようなラストにして欲しかったな。

 

でも、他は満足していますよ。未来に続く道を、みんなで歩けるように、そして誰もが夢を見れるように思える内容でした。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。これは子供向けというより、大人が観た方が、この内容はグッと来るかも知れません。この内容を車の擬人化アニメでやってしまうピクサーも凄いなと思いました。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。

 

 

カーズ/クロスロード|映画情報のぴあ映画生活