「嘆きの王冠 ホロウ・クラウン ヘンリー四世 Part.1・Part.2」2作続けて観て下さい。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「嘆きの王冠 ホロウ・クラウン ヘンリー四世 Part.1」を観てきました。

 

ストーリーは、

 

イングランド王ヘンリー四世となったヘンリ・ボリングブルックだが、その地位は盤石なものでは無かった。リチャード二世から力づくで王位を奪ったことの贖罪のために十字軍出兵を願っていたが、ウェールズ地方での騒乱によってそれも出来ず、さらに、クイックリー婦人の酒場でごろつき達と遊び周る長男のハル王子にも頭を悩まされていた。中でも王子のお気に入りだったのが、大酒飲みで巨漢のサー・ジョン・フォルスタッフ。そのふてぶてしい生き様が格式ばった王宮で生きて来た王子の目には魅力的に見えたのだった。

 

そんな中、ヘンリー四世が王位に就くのを助けたパーシー家のノーサンバランド伯とその息子ホットスパー、ならびにウスター伯が王からの冷遇に耐えかね、反乱を画策。先王リチャード二世から正当な王位後継者との宣言を受けたマーチ伯エドマンド・モォーティマー、敵だったスコットランドのダグラス伯やウェールズのグレンダワーと手を組み、王に対して挙兵する。

 

 

その知らせを酒場で受け取ったハル王子。王の会うための稽古をフォルスタッフと行った後、王宮へと戻る。そして再会した王にホットスパーの武勇ぶりと自信の放蕩ぶりを比べられ、責められたハル王子は、反乱軍との戦いで名誉を挽回すると王に誓う。

 

その言葉通り、シュルーズベリーの闘いでハル王子はホットスパーを一騎打ちの末に討取り、名誉を回復する。フォルスタッフも戦いに参加していたが、相手に切りかかられると死んだふりをしてやり過ごす始末。挙句の果てに、すでに息絶えているホットスパーを刺して自分の手柄にしようとするが、ハル王子にウソを見破られる。戦いはヘンリ四世側の勝利に終わる。

 

ホットスパー戦士の知らせに動揺するノーサンバランド伯ら反乱軍だったが、引き続きヘンリー四世の打倒を目指す。

 

 

戦地からロンドンへ戻ったフォルスタッフは、娼婦ドル・ティアシートをめぐりピストルと喧嘩するなど飲んで騒いでいる。しかし事態の急が告げられ、女たちに別れを告げて戦場へと向かう。その途中、法学院時代の悪友だった地方判事シャローのもとで滑稽な徴兵を行い、兵役逃れから賄賂を徴収。夜はシャローと思い出話に花を咲かせる。

 

ヨーク大司教らが率いる反乱軍のところに王の次男・ジョン王子から和議の申し入れがあり、それをうのみにした首謀者たちはすぐさま捕まり、反逆罪で死刑となる。

 

 

ヘンリー四世側の勝利でようやく反乱は終わったものの、王は重い病で倒れてしまう。王冠を枕元に置いて深い眠りについていた王を亡くなったと勘違いしたハル王子は、王冠を戴き王座に腰を下ろす。しかし、目覚めたヘンリー四世から王冠を奪った事を叱責されるも、誤解であることを説明し和解。ヘンリー四世は、息子に王冠を譲ったのち、息を引き取る。そして新王ヘンリー五世が誕生した。

 

飲み仲間のハル王子が王になったと知らせを付けたフォルスタッフは、好待遇が受けられると期待して大喜びする。戴冠式に駆け付け、なれなれしくヘンリー五世に話しかけるが、冷たくあしらわれ、仲間たちと監獄に連行されてしまう。そして・・・。

 

後は、映画を観て下さいね。

 

 

リチャード二世を倒して王位を奪ったヘンリー四世の生涯です。このお話は、シェイクスピアの中でも人気が高いようで、上演される事も多いそうです。確かに、王としての苦難と、父親としての苦難を描いていて、その上、反乱軍との戦いが続くので、エンタメとして、とても見どころが多い作品だと思います。

 

今回、ヘンリー四世をジェレミー・アイアンズが演じており、演技も上手く、ステキなオジ様的な感じで、良かったです。そしてヘンリー五世となるハル王子を私の大好きな、トム・ヒドルストンが演じていて、放蕩息子ぶりもさることながら、王子として覚醒した後の闘いも素晴らしく、2種類の”トムヒ”を味わう事が出来ました。

 

 

それにしても、話が面白いよなぁ。リチャード二世が酷い王様だったから、ヘンリー四世は、自分は良い王様になろうとしているんだけど、どうしても情勢が安定せず、反乱が起きてしまうんですよ。まぁ、どんな統治者でもそうだけど、自分なら絶対に成功すると息巻いて演説とかするんだけど、いざなってみると上手くいかないんですよね。

 

日本でも、アホな民〇党が第一党となっちゃって福島に酷い事が起きちゃったでしょ。あの時、あいつらじゃ無ければ、きっと原発事故だって広がらなかったと思うのよ。選挙の時は、あんなに良い事を言っていたくせに、年金問題も解決しなかったし、何もならなかった。そんな日本だからこそ、ヘンリー四世の苦しみが解ると思うんですよね。頑張るんだけど、それだけじゃ上手くいかないんです。大きな視点で観れる頭脳を持っていなければ、統治なんて無理なんですよねぇ。

 

 

ヘンリー四世は放蕩息子だと思っていたけど、遊びまくったハル王子だからこそ酸いも甘いも解っていて、相手の戦略なども色々読めたのではないかなと思います。そして、キレイ事だけじゃすまない政治を良く解って、良い統治を続けて行くのかなというように見えました。やっぱりねぇ、真面目だけで生きていた人間はダメよ。ピンキリを知らないと、何も出来ないですもん。沢山のモノを見た人間が、沢山の価値を判断出来るんです。

 

 

そんな事を考えさせられる映画でした。私は、この映画、お薦めしたいと思います。何度も言うけど、やっぱりシェイクスピアは面白いなぁ。観ていて、考えさせらえることが多いので、本当に楽しめます。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

劇場版 嘆きの王冠 ~ホロウ・クラウン~/ヘンリー四世 Part 1|映画情報のぴあ映画生活

劇場版 嘆きの王冠 ~ホロウ・クラウン~/ヘンリー四世 Part 2|映画情報のぴあ映画生活

 

 

 

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