アンニョンです(^-^)ノ
いつも、ありがとうさんです…
【韓国映画・日本公開です】
4月26日 公開です
廃部寸前の高校バスケットボール部の新任コーチがわずか6人の選手とともに全国大会を目指す姿を、2012年に韓国を熱狂させた実話を基に映画化した青春スポーツドラマ。
5月3日 公開です
ユ・ヘジンさん、キム・ヒソンさん主演のラブコメです。
チャ・インピョさん、チン・ソンギュさんも出演されてます。
監督さんはイ・ハン監督で、『エクストリーム・ジョブ』(2019年)の監督だったイ・ビョンホンさんが脚本に参加されてます。
ということは間違いなく傑作だっちゅうことですね。
いや、もう、ユ・ヘジンさんの笑顔だけで嬉しくなる(≧∇≦)
5月24日 公開です
休暇をもらって天国から降りてきた亡き母と、母が残したレシピで定食屋を営む娘が過ごす3日間を描いたファンタジーストーリー。
キム・ヘスクさん、シン・ミナさん、カン・ギヨンさん主演の作品です。
問題は公開される劇場がかなり少ないんです
5月31日 公開です
映画『アンダー・ユア・ベッド』オフィシャルサイト 2024年5/31公開
大石圭さんのホラー小説を映画化したSABU監督の韓国映画デビュー作ですね。
主演はイ・ジフンさん、イ・ユヌさん、シン・スハンさん。
原作は日本で2019年に安里麻里監督によって映画化されているそうです。
大石圭さんは『オールド・ボーイ』(2003年)や『親切なクムジャさん』(2005年)など韓国映画を小説化されておられますね。
『アンダー・ユア・ヘッド』は日本の文学を韓国で映画化するので、SABU監督の韓国の観客たちへの挑戦じゃないかと思いました。
韓国はこと映画に対して観客もシビアですが、韓国の人たち、日本の映画や文学に思いのほか詳しいんですよ。
昔っから日本の映画や文学に触れてる人ってホント多いんですよね。
そんな中、日本の監督が韓国映画で撮るというのがかっこいいですよね…
私の【映画日記】ですが、一昨日、久しぶりに『天空の城ラピュタ』(1986年)を観ました
私は観た回数が多くないのですが、従姉妹がホントに小さい頃からあの映画が好きで、一緒に観てたのでよく覚えてました。
ファンタジー映画の中でも、ホントに世界的な傑作だと思います。
主人公たちが中学生くらいなので本来は子ども向きなんでしょうけど、私は観てて、あの最初のロボットにすごく怖さと哀しさを感じるんですね。
あのロボットとシータの束の間の交流が怖くて哀しいし、ロボットにあの感情を抱くシータが好きです。
もちろん面白い映画だけど、ラピュタの真実もあり、映画としてのイメージはかなり怖いです。
宮崎駿監督の映画は、怖さを感じる映画が少なくないですね。
でもムスカのセリフは…YouTubeのモノマネの方がどうしても思い出されて笑ってしまう(≧∇≦)
ムスカって怖い人ですけどね。
そしてドーラがかっこよすぎる。
観ながら考えてたんですけど、ドーラって年金とか老後の資金とかもちろん考えてないというか、彼女はいつか、事故か殺されるか、そんな最後を迎えると思うんだけど、それは気高い死なのだと思えますし、そう考えると気が楽になるように思えます。
死ぬときゃ死ぬ、みたいな。
なかなか私はそういう心境になれないんだけど、心配性でね
でも、どうかな…いや、きっとドーラは生き延びて…ちょっと人が来ないような原っぱの一軒家で素敵な老後を送るのかも。
な、ど、と。
それで本題ですが、13日にこの映画を観ました…
もしかしたら私たちは別れたかもしれない
INTRODUCTION
倦怠期を迎えた男女が別れた後に経験する様々な感情を描いた本作は、愛する人が知らない人になるまでの過程と共に男女のリアルな本音を描き出す。『エクストリーム・ジョブ』をはじめ個性豊かな演技でジャンルを問わず圧倒的な存在感を放つイ・ドンフィが私生活と恋愛の両方に怠慢な公務員浪人生のジュンホ役を担い、持ち前のコミカルな演技でどこか憎めない、リアルなキャラクター像を見事体現。そんな恋人ジュンホを支えるために夢を諦め、就職して生計を担うアヨン役に『へウォンの恋愛日記』などホン・サンス監督作品でもお馴染みの圧倒的な雰囲気と落ち着いた魅力が印象的なチョン・ウンチェ。夢と現実、愛と別れの間で葛藤する30代女性の心理を繊細に表現し、作品に深みを与えている。
短編映画『壁』などで独特なスタイルと才能溢れる演出力で国内外有数の映画祭に招待され実績を積み上げてきた新人監督ヒョン・スルの長編デビュー作となり、自身の実体験から生まれたリアルなエピソードと味わい深い台詞、洗練された映像美に演技派俳優たちの熱演が加わり、恋と別れを経験したすべての人へ共感をもたらす大人のラブストーリーがここに誕生した。
STORY
美大で出会い、親友から恋人になったジュノ(イ・ドンフィ)とアヨン(チョン・ウンチェ)は人生の大部分を共に過ごしてきた。周りから見れば2人の関係が次の段階に進むのは時間の問題だった。30代を迎え公務員浪人生のジュノを支えるため、有望視されていた美術の道を諦め不動産会社に就職して生計を担うアヨンは、試験勉強もろくにせずバイトや遊びに明け暮れるジュノの怠慢さにとうとう我慢の限界が達し、その場の勢いで2人はケンカ別れをしてしまう。お互いを忘れるべく、アヨンは自分のキャリアを追求し、ジュノは友人のもとで働き始める中、それぞれに新たな出会いが訪れるが…。
この作品はストーリーについて私がイキって詳しく書く必要はないと思います。
さすがに子どもさんには退屈でしょうけど、大人ならスッとわかる作品、入れる映画ではないだろうか。
「20代をともに過ごし、30代を迎えた男女の姿をリアルに描いた韓国製の恋愛ドラマ。」です。
※ 結末が予想できてしまう感想ですので、ご注意ください。
倦怠期…というのも考えてみればよくわからないんだけど、要するに長く一緒にいるので、言いたいことも言うし、話し合って決めた未来についても相違が出てきたり、というか、そういう確固とした何かがなくても、行き止まりのような状況に到達したような悩みもあり…タイトル通り、もしかしたら私たちは別れたかもしれない映画です。
そうですね~
ま~、イ・ドンフィさんだからもっとコミカルなのかと思ってたんですが ―― 確かに最初の方は笑えるシーンもありましたけど、全体としてなんだか、とにかく、ピリピリと辛めな味わいで、私はいたたまれない気分にもなったし、「ほろ苦」からさらに苦い映画でした。
感情がリアルなんですよ。
そこが韓国映画の美しいところなんだけれども。
当事者ではなく映画で観ているからこそ、あ~としんどいところがありました。
しかし、映画としては魅力に満ち満ちています。
103分の映画ですが、豊穣な味わいに溢れた作品です。
観てる途中は、主人公たちのあり方に溜息が出たりしたんですが、観終えた時には哀愁ですか、寂しさもあって、ボワ~ッと感動してましたね。
少なくとも明るく楽しいラブストーリーではないけど、でもそこまで絶望的ではなし、人生を優しく見てるところがあるんですね。
そういう気持ちって現実の暮らしではほとんど経験してないと思うんですが、映画では幾度かあったんですよね。
中でも、『もしかしたら私たちは別れたかもしれない』は胸がキュ~ッとなる強い何かがありました。
これは誰も逃れられないことだけど、恋愛や結婚ってほとんどとても経済的なことなんですよね…。
ではどういった基準に達すれば人生とは満たされるものなのか、それも人間、そこまでではないでしょう。
人間の幸せなんか、あやふやなもんだす。
公務員を目指すっちゅうてほとんど身が入ってないイ・ジュノを演じるのはイ・ドンフィさん。
やっぱり当然好きですね~。
『監視者たち』(2013年)や『泣く男』(2014年)、『ベテラン』(2014年)を観た頃はまだ全然意識できてなかったんですが、『花、香る歌』(2015年)を観た頃からかなあ…決定的なのは『コンフィデンシャル 共助』(2017年)で、「あ…この人」って感じでした。
あの映画では身軽な動きで逃げ回る役だったんですよね…。
その後、ドカンと来たのがもちろん『エクストリーム・ジョブ』でした。
初主演作…かな、『幼い依頼人』(2019年)も良かったですね。
泣きましたわ~。
イ・ドンフィさんは…なんか知り合いにいそうなんですよね~。
イ・ジュノは自分も美術大学へ行ってたんでしょうけど、絵には見切りをつけて…ハン・アヨンと築く人生に向けて公務員を目指してるんだろうけど、のらりくらり…目標達成は難しいようで…でも私は映画を観てる間中、彼を非難する気にはなれなかったなあ。
絵の道を諦め、不動産屋さんで働くハン・アヨン。
チョン・ウンチェさんを知ったのはきっとドンちゃん&コ・スさん主演の『超能力者』(2010年)だと思うけど、大好きな映画です。
ホン・サンス監督の『ヘウォンの恋愛日記』(2012年)なんかDVD持ってますけど、あんまり観てないんですけどね。
それ以外のチョン・ウンチェさんの出演作も観てますが、役柄としてそこまで記憶に残ってません。
だからこそ、『もしかしたら私たちは別れたかもしれない』は強い印象を受けました。
男性、女性の考えの違いもありますが…アヨンはとても常識人で…絵を諦めても不動産屋さんで働けてしまうような人なんですよ。
だから社会的にはジュノよりも正しい、まっとうな人なんだけど…私は「絵を描かずにはいられない」と「絵を仕事にできる」はなんだか違うと思うから、要するにアヨンはまっとうな人で、ちゃんと生きられる人なんだと思うんですね。
そこらへん、それでジュノを責める心情には、少なくとも映画を観てる立場ではあんまり共感できませんでした。
きっとアヨンのような人の方が世間的には大多数だと思いますし、だからこそジュノは肩身が狭い気分に追い詰められるだろうし、苦しかったと思うんですがね。
ただ、映画では、ジュノが好きに生きているだけでも、彼に平安が訪れたかどうかはわかりません。
そのあたりも映画を観てて寂しいところですが、人に与えられる選択肢はそこまで多くはない。
ジュノが出会う女子大生アンナ役はチョン・ダウン。
私、この女優さんも好きですわ~。
マ・ドンソクさん&ミンホくん主演の『アンダードッグ 二人の男』(2016年)では家出グループの姉貴分で、印象に残りました。
そして『The Witch 魔女』(2018年)。
出演作は多くないけど、3作とも印象的やなあ。
ハン・アヨンが出会うIT企業の社長さん、ユ・ギョンイルを演じるのはカン・ギルウさん。
ユ・ギョンイル社長はもう、ホントに素敵な人です。
定職に就いていないイ・ジュノと違い、社長さんで、女性との接し方も洗練されている。
詳しくは書きませんが、ユ・ギョンイルの描き方なんか男性の監督だからかもしれません。
なんか「敵」と見なしてるような。
でも実際、仕事面で成功した人たちは自信もおありだろうし、ある種、それ以降の目的がこうなっていくんじゃないですか。
女性も、ま、気をつけるんでしょうけど。
イ・ジュノがバイトすることになる、チキン&ビールのお店の店長さんは特別出演のコ・ギュピルさん。
ジュノの後輩らしいんですが、いい人ですよね。
いいお店だし…なんか昔、このお店で飲んだ気がするなあ
繁盛してほしいね。
ハン・アヨンの友達の一人がオク・ジヨン(チヨン)なんですよね…。
『子猫をお願い』(2001年)の…。
何かもう、ホントにもったいな配役で…なんかオク・ジヨンさんにぴったりの、彼女が活きる映画ってないんですかね~。
こんな脇役ではもの足りない。
ヒョン・スル監督(一番左の方)は『もしかしたら私たちは別れたかもしれない』が長編監督デビュー作のようですが、2009年頃から映画界でお仕事されてきたみたいで、韓国のサイトを調べると、独立映画で短編作品を何本も撮ってこられたようなんですね。
もちろん私は一本も観てないようなので何とも言えません。
2015年には『俳優リュ・ジュンヨル』というジュンヨルくんの2分の映画を撮ってはりますなあ。
確かなことは『もしかしたら私たちは別れたかもしれない』が非常に優れた映画で、今後、ヒョン・スル監督が撮る映画には期待せざるをえないってことです。
韓国映画の恋愛ものはいろいろありますが、ヒョン・スル監督はそのジャンルに新しい波を起こすかもしれないし、あるいは全く別のジャンルに挑戦されるかもしれません。
『もしかしたら私たちは別れたかもしれない』のあとは、去年の5月に公開されたチャン・ドンユン、パク・ユナ主演、イム・ジェワン監督の遠距離恋愛もの『롱디 Long D』の脚本に参加されたそうです。
思いますに、フランスのメロドラマなどを好まれる方と相性のいい作品ではないかと私は想像します。
そういった映画の韓国バージョンではないでしょうか。
シンプルで、現実的で、そして人生の本質に切り込むような。
甘く、楽しい恋愛映画ではありませんが、さっき書きました通り、映画ならではの感情に寄り集まっていくような作品ではないかと思いますし、私には極上のラブストーリーでした。
韓国映画でもちょっと珍しいですよね…。
ただ、カッコつけてないので、そこがまた韓国映画の長所で、そのあたりホッとしますし、どこかで実際にある物語に思えたんですよね。
確かに…自分の生き様と現実を統一するのはホントに困難だろうし、誰しも我慢し、それを模索していくんでしょうけれど。
う~ん、観て良かったなあ。
なんか、いろいろあるけど、人の人生、そこまで大したことないと思ってしまいました。
でも、ジュノとアヨンが共に過ごした時間は、二人にとってもちろん忘れられないだろうし、それを優しく思い出せますように。
いつも、ありがとうさんです、おおきに…
アンニョン…(^.^/)))
原題:어쩌면 우린 헤어졌는지 모른다 もしかしたら私たちは別れたかもしれない
英語題:Someone You Loved
2023年製作/103分/G/韓国
韓国封切:2023年2月8日
日本公開:2023年8月11日
配給:クロックワークス
日本語字幕:石井絹香
PD:パク・チェヒョン
監督・脚本:ヒョン・スル [第1作]
助監督:カン・ドンワン
撮影:イ・ジングン (C.G.K)
照明:イ・ジェゴン(エルライティング)
編集:キム・ジュウン
音楽:コ・ゲン
美術:ナム・ミンジ
出演
イ・ドンフィ → チュノ イ・ジュノ 公務員浪人生
チョン・ウンチェ → アヨン ハン・アヨン 不動産会社員
カン・ギルウ → キョンイル ユ・ギョンイル IT会社 社長
チョン・ダウン → アンナ タオレビヤホールの客
オク・チヨン → ヒス アヨンの高校同級生
チョンホ → ハヌル
キム・ソヒョン → ミンジ アヨンの高校同級生
イ・ジェホ → チャンファン
シム・ヨヌァ → ミジョン
キム・テベク → テヒョン
イ・ガギョン → ヘウォン
友情出演
コ・ギュピル → ミンソプ タオレビヤホール
パク・ソンイル → ユンソン
ユ・ジヨン → ヒョンジュ 不動産会社 社長
キム・ジョンウ → チョンス アヨンの友だち
特別出演
ミン・ギョンジン → チェウン 教授
キム・グムスン → 四柱をわかりやすく話す女
ピョン・ジュンヒ → 建物主
パク・セジュン → 名刺男 [制作者]
※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。