銭の戦争　最終回（11話）⑤韓国版とは違う結末！　富生の復讐終わる

赤松が国税局の職員らと共に上へ上がって来ると、
ちょうどそこへ富生が入って来た。

泣き笑いのような表情を浮かべる赤松に富生は
「俺も、もう少しで、あんたのようになるところだった。稼いでも稼いでも足らない。
もっともっとって欲が出て金の虜になった人間は、いつか金に食いつぶされる。
紅谷さんの言った通りだった。」と言った。

けれど赤松は開き直り「信用出来るのは金だけだ。それのどこが悪い。」と言い返した。
「俺は逮捕されても、全部押収されてもまた、それ以上の金を稼いでやる。
金に食い潰されるなら本望だね。金となら喜んで心中してやるよ！」
そう言って吠える赤松に富生は
「それでこそ社長だ。でも俺は、あんたとは違う。」と言うが、
赤松は「違わないよ～おまえも一緒。金を稼ぐ以外にしたい事なんてないだろう？！」と反論してきた。

その問いには答えず、ただ凍りついたような目をしていた富生に代って未央が
「そんな事はない！白石さんは、あなたとは違う！」とムキになって言い返した。

それでも赤松は自論を曲げず「親の仇だのホワイト化学を取り戻すだのは口実で、こいつはね、俺といっしょ！
金の力にとっくに取り憑かれてる！その上こいつには稼ぐ力がある。やめられるわけないだろう」と言い張った。
富生は、否定してもしても赤松がそう言い張るので、
とうとう切れて「あんたと俺とは違うよ！」と赤松に掴みかかった。
すると何故か赤松は富生に抱きついて
「一度、憑りつかれた人間はね、金の力からは…逃げられないんだよ～白石ちゃん。」と、切なそうに言った。
この時、富生は無性に悲しくなった。

それから、赤松が国税局職員らと出て行くと、富生はその場に膝から崩れ座り込んだ。
桜田は、富生から「此処が留守の間に、元の場所に金を返した」と聞いて、やりかたが無茶苦茶だとぼやく。
円が「ねぇ、社長どうなっちゃうの？」と心配して富生に聞いている所に今度は警察が来て、
「出資法違反で捜査を行う。」と言って捜査令状を見せた。
富生は円に「脱税と出資法違反で実刑かな？」と答え、警察官の前に歩み出る。
元従業員として、警察に通報したのは富生で、彼はポケットの中から
不正経理の証拠を出すと警察官に渡した。

警察のガサ入れが始まってから、
富生は円と桜田の二人に近づくと小声で「社長のやってた違法行為、何も知らなかったフリして」と囁いた。

銭の戦争　最終回（11話）⑥へ続く。

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